2008年3月24日月曜日

樹 木 医


昨日の 情熱大陸 見ましたか?
屋久島の杉を救う樹木医のお話でした。

本ブログでも22日に樹木の根の大切さを書いた矢先でしたので、とても興味をもって見ました。

根の周りの状態が樹木にとっていかに大切なのか、改めて勉強になりました。

この仕事のツライというかキビシイことは、その効果を目で見て確認できるようになるのは数年、あるいは十数年先のこと。逆に処置が適切でなくて状態が悪くなるのはすぐテキメンに表れるということではないかなと思いました。Good News はスグに聞けないけどBad Newsはスグに耳に入るということ。

やるだけやって枯れてもしょうがないとある程度腹をくくれる木の処置はそうでないにせよ、国宝級の樹齢数千年の樹に処置を加えるというのはエラいプレッシャーだと思います。ビビッて出来ないカモ。

それにしても「樹」というのは本当に魅力的な存在だ。
そのカタチや大きさ。我々なんかよりもはるかに長生きであり、その場から動くことなくジッと全てを見つめているようだ。動物、鳥、虫などにも住処を提供し、文字通り屋根となっている。神木などといわれるように神なりなんなり宿っているのは間違いない。

昨日の番組で屋久島の杉を見た外国人が「Amazing」と言っていたけど、まさに。

そんな木々をもっと尊び、敬わなくてはいけないのではないだろうか?
今日の一枚のように針金をまいたままにして、木の成長がそれを追い越していく・・・なんて仕打ちを受けているのはザラ。

この木はすでにこの針金を木肌の下に包み込んで更に成長しようとしている。そんなの関係ねぇ、とでも言いたげではあるが関係なかねぇデス。針金より上の部分は明らかにその下よりも細っている。人間はなんでこんなことをするのか・・・?

昨日の樹木医の方、スゴク良い顔をしていた。
しきりに「儲からない・・・」とボヤいていたけど、カネにならなくても、必要とされ頼られて樹と向き合うというのは樹木医冥利に尽きるのではないかなぁ、ってのはキレイごとでしょうか。

単純な僕は カッコエエなぁ と思って見ていました。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いつか屋久島に行きたいと思っています。
情熱大陸は見逃したけれど、春分の日の某国営放送での屋久島特集は見ました。
ウィルソン株の洞穴のような内部、観光客がその内側をはがしてお土産に持ち帰ってしまうとか・・・。心ないコトするなあ。
屋久島の住民も、観光客を、自分達の生活のために受け入れるか、自然のために拒むか、葛藤の日々なのだとそうです。
どうしたって観光客になってしまう私は考え込んでしまうのでした。

匿名 さんのコメント...

おっしゃるような屋久島の例だけではなく、普段街を歩いていても、「これはイカンのじゃないの?」ということを平気でやっている人、例えば雑踏の中で歩きながらタバコを吸うとか、を見かけて残念な気持ちになることが多々あります。何事においても日本人全体のモラルが著しく下がってきているのではないかと世を憂う花咲ジジイでありました。