2008年8月17日日曜日

キカラスウリ Trichosanthes kirilowii
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暑いと愚痴っていても涼しくならない・・・、なんて昨日ボヤいていたら、どうだ!?
今日の東京は高原に避暑に来たかのような涼しさだ。
なんか、とてもホッとする。
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そんな訳で、足取りも軽く朝から散歩に出た。
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そこで見掛けたのがキカラスウリだ。
花は白く、花びらの先が紐のように細かく割れているのが目を引く。
どーしてこうなっちゃったんだろうか?
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植物たちの、色や姿にはそれなりに理由があることが多い。
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つらつらと考えるに、これは花粉を運んでくれる蛾を惹きつけるため ではないか、と思うのだ。
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このキカラスウリは日が暮れてから咲き始める。
そして花粉の運び屋として蛾をアテにしているので、白い花の色、形、大きさ、ニオイ、そして蜜で誘うのだろう。夜の暗いところで、ちょっとでも蛾に見つけてもらいやすいようにこんな花びらになったのではないだろうか。
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キュウリ、カボチャなどと同じくウリ科の植物で一枚目の写真をみると、ツルが伸びているのが分かる。
これで近くの木に絡まって上に伸びていくのだ。
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秋になってシーズンを終えると、今度は上ではなく地面に向かって伸び始めて、地中にもぐってそこでイモのような塊根というものを作って越冬するという。
なんとクレバーな奴らだ。
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これと似たのでカラスウリ Trichosanthes cucumeroides というのがあるが、それの実はオレンジ色っぽくて、このキカラスウリというのは名前の如く実が黄色いという違いがある。
また、カラスウリは朝方には花がしぼんでしまうが、キカラスウリは夜咲いた花が日中でも頑張って咲いていることがある。
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暑さの中休み、散歩に繰り出そう。
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