2009年2月7日土曜日

節分 vs クリスマス
   
   
2月も一週間経過。
気が付いたらば、節分も終っていた。
   
いや、節分のことなどスッカリ忘れていて、さる方からメールを頂戴して、そっかー節分だったかぁ と思い出した次第である。
   
その方は、節分草について写真付きでステキな文章で教えてくれた。
   
「写真に撮って見たらめしべとおしべ?が花火のようにも見えました。葉もレースの飾りを思わせるようなオシャレさで、花の素敵な額縁のようです。実際に自分の目で見ているととても可憐な印象ですが、写真にしてみるとまた違った世界が見えるのですね。派手さはないけれど、とても素敵な季節を感じる花なので送ります。」
   
花火のよう額縁のよう ・・・ 目のつけどころというか、例えがとてもロマンチックで花咲ジジイからは到底でてこない発想であったのでこの場を借りてご紹介させていただいた。
   
そのメールには加えて写真も添付されていた。
   
   
正直に告白すると、それまで節分草というものを知らなかった。
   
で、その節分草の写真を見て、「クリスマス・ローズに似てるなぁ」と思って調べてみたら、やっぱり。
節分草 Shibateranthis pinnatifida (キンポウゲ科)
クリスマス・ローズ Helleborus niger など(キンポウゲ科)
    
何がやっぱりかと言えば、双方ともキンポウゲ科であるということ。
奇しくも節分草を教えてくれた人が花火のよう、と比喩したように、雄しべと雌しべが「幾つ」と決まっておらず適当に沢山ある のがキンポウゲ科の特徴のひとつなのである。
   
上の写真がクリスマス・ローズ、そして下の写真が頂戴したセツブンソウの写真である。
比べて見ていただきたい。かなり似てるでしょ。
    
小難しい理屈よりも、とにかく見た目が似てるゾ、という感覚が大切なのではないかと思う。
    
科の下に属があって、さらにその下に種があって、はたまた品種がある・・・という植物分類の仕組みがある訳で、末端の細かいものを一つ一つ覚えるよりむしろ科の単位でその特徴を大局的にとらえて覚えていくと、まったく見たこともない植物に出会ってもなんとなくアレかなぁという察しがつくと思うのだ。
  
それが学名(分類学)を勉強する本当の意味のような気がする。
   
あっ、今日のタイトルは節分 vs クリスマス・ローズか。
季節ごとのイベントに絡んで花を咲かせる植物達が文字通り花を添えるというのはなんとも季節感が増して風流だ。
   
クリスマス・ローズもクリスマスの時期に花が咲くのでその名がついたのだが、実際はどうだろう?
愛好家が多いので、割りと街中で見かけるので咲いている時期に注意して見ていただきたい。
   
クリスマス・ローズってったって、最近は6月頃でも平気で咲いているのを見かける。
  
なんかヘンなカンジだなぁと違和感を覚えるのは僕だけだろうか。
  
   

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