2009年3月29日日曜日

パソナ野菜工場見学 1
   

   
パソナという人材派遣会社がある。
   
この会社は農業に目を向けて、農業に関する就労(就農)のサポートをしたりしているらしい。
   
大手町にあるパソナ本社の地下に 野菜工場 があると聞いて足を運んでみた。
   
野菜工場といえばこの花咲ブログでも今年1月26日に経済産業省の試みを取り上げた。
   
個人的には、やはりお天道様のしたで、健康な土で育った野菜や果物に軍配をあげるが、今のように大量消費の時代となると、野菜とて一年に2回も3回も収穫できるという、いわゆる生産性をいかにあげるかということが議論されるというのも分からないでもない。
   
そんな現代型農業のショーケースがこのパソナの地下にある施設なのだろう。
   
まず場所が大手町という都会のド真ん中。
更にビルの地下1階。 これっぽっちも太陽の光はささない。
  
そこに入ると6つの部屋に分かれて色んなものを育てている。
  
道順を無視したせいか、一番初めに入ったのが 3番目の部屋。
棚田 を再現したものらしい。 
  
説明によると
太陽光に近い色であるメタルハイランドランプと寿命が長く光の効率が良い高圧ナトリウムランプによって稲を栽培し、棚田の景観を再現しています。 栽培方法は、栄養分を溶かし込んだ水を流して育てる溶液栽培です。湿度、日長、溶液濃度などを成長段階に合わせて調整し、生育をコントロールしています。ここでは理論的に年3回の作付けが可能です。
   
溶液栽培・・・ なんか怖い響きである。
まぁ、健康を害したりすることはないということではあると思うが、なんとなく抵抗がある。
   
理論的に年3回の作付けが可能というのも素晴らしい気がするが、この前も書いたけどこれを実現するために湿度、日長などを人工的にコントロールするわけだが、果たしてそのためにどれくらいの化石燃料を使うのだろうか?
   
人口が爆発的に増えて、更に温暖化や水不足などで従来の農業スタイルが維持できなくなってきているのも認めるが、こうやって植物の育つ条件だけを整えてハイおしまい、というのはどうなんだろうか。(おっと、パソナの取組みをさして言っているわけではなくて、植物を屋外の自然な環境で育てない発想全体を指しているので悪しからず)
   
なんて、ことをまた考えてしばし野菜工場のド真ん中で考えてしまった。
   
明日に続く・・・
  
   

3 件のコメント:

じゅんぺい さんのコメント...

消費する側の需要があるから、そこまでして野菜を作るのか?計画しないと農業の用地さえ確保できないエリアに住むものとして、考えさせられますね。
レポの続編を期待しています。
そしてかく申す私は、5月に新潟で種イモ(ジャガイモ数種)蒔きです。農家の叔母曰く、イモは植えるんじゃなくて、蒔くのだと。8月に収穫します。

花咲ジジイ さんのコメント...

農家の叔母さんの知恵を是非紹介してください。

学者は所詮学者であって、実際に育てている人にはかなわないし、その方が言葉に重みがあると思います。

あっ! 僕はモチロン学者ではありませんよ。念のため。

じゅんぺい さんのコメント...

「男爵」と「北あかり」を植えています。腰が悪くなっている農家のおばちゃんたちは、腰かけて種イモをカットする係と、切り口に灰をつける係。腐らないように灰をつけるのだと言っていました。畝に足のサイズの幅で種イモを置いていき、さらに灰をかぶせて、肥料をまいて、土をかぶせます。肥料は窒素とか、なにやらアバウトに混ぜてました。
8月の第1週くらいが収穫です。モグラが食べていたりしますが、モグラを見つけると足で踏んづけて用水路に流してました。作物を荒らすヤツは悪者なのです。農家のおばちゃんたちの手法は結構荒業です。
花咲ジイさん、参加しますか?ご希望でしたらメールください。