2009年4月2日木曜日

green fingers
    

   
グリーンフィンガー(緑の指) という言葉をご存知だろうか?
   
最近はテレビ番組のタイトルに使われたりするし、雑誌などでもわりと良く見かける。
    
植物を育てる才能に溢れた人をさして グリーンフィンガーという。
   
例えば、勉強、研究熱心で植物を一生懸命世話するのに何故かすぐに枯らしてしまう人がいたとして、その対極にあるのが、特別に努力もしないのに自然にふるまった結果、植物がスクスクと育っていく・・・。
こういった人を指してグリーンフィンガーという。
   
自分の家の軒先に所狭しと鉢植えの花をたくさん飾っている近所のオバちゃんなんかグリーンフィンガーの典型かもしれない。
   
そういったグリーンフィンガーをとりあげた映画がある。
   
2000年に公開された、その名も green fingers
   
クライブ・オーウェン扮する囚人が、更生の意味で植物を育てる。
そのうち彼をリーダーとした囚人グループが英国でも有名なフラワーショーに参加する・・・ というお話。
   
この映画に出会って、実は僕はかなり衝撃を受けた。
   
というのも僕は囚人ではないながらも、彼らとの共通点を感じたからだった。
   
僕は植物にはさほど興味はなかった。
でも、あるきっかけで自分の畑を与えられて、そこで花や野菜を育てる過程で、彼らを心のそこから慈しみ、そのためのあらゆる手間を心の底から楽しんだ経験が僕の植物への興味を一気に爆発させたからだ。
   
そして植物への興味だけではなくて、彼らの世話をするなかで、注意深さ、忍耐力、継続する尊さ、思いやりなど多くのことを身をもって学んだ気がするのだ。
   
この映画のように、幾つかの刑務所では実際に囚人に植物を育てさせることで更生への手助けとしているケースがあると聞いた。
  
聞いたら、本当なのかどうか気になる。
   
そこで、アメリカのコロラド州の田舎にある刑務所を実際に訪ねて、女性の囚人たちに話を聞きにいった。
   
・・・ あまりにテーマが大きくてとてもブログでチョロっとお話できる内容ではないので、あえて深入りはしない。
とにかく、植物の持つ力の大きさたるや我々の想像をはるかに超えるものなのである。
  
  

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