2009年7月31日金曜日

特需!? コチョウラン
   

    
コチョウラン高級贈答用のお花というイメージが強い。
開店祝いなんかで良くつかわれている、なんて記事を以前書いた。
   
最近は不景気でン万円もするような鉢はなかなか売れないのだという。
  
・・・ ところが、この夏は再び売れ行きが伸びるのではないか と言われているらしい。
  
なんでか?
  
分かった方はかなりスルドイぞ。
  
答えは 選挙 だ。
   
この前日経新聞にその辺のことが詳しく書いてあった。
  
選挙時にコチョウランの需要増加が期待できるというのは花卉業界の共通認識。
当選者に3~5万円程度の鉢植えが贈られることが多い。
特に重要が盛り上がったのは郵政民営化が争点となった2005年の衆院選で、選挙があった週の販売額は2000万円を超えた。
一方、2004年の衆院選は年金未納問題で盛り上がりに欠け販売額、単価ともに低かった。
  
などなど、選挙とコチョウランの関係が書いてあった。
  
サザエさんの視聴率が上がると景気が悪い とか、 ドリカムの曲が売れると景気が良い といった一見関係ないもの同士が密に関わっていることがある。
  
果たして今度の選挙で コチョウランは売れるのか??
  
  

2009年7月30日木曜日

グッタリンコ・・・・
    

    
優子リンではないが、今日の暑さはグッタリンコでございました。
    
なにやら気温は都内で32度以上あったそうで、直射日光を避けるように避けるようにして外仕事をしておりました。
    
実は都内某所の個人邸の手入れ仕事をしていたのだけど、毎年この暑さのピークの時期にどういう訳かこのお宅の手入れをするので ツライ印象 がとても強い。
   
しかしツライのは花咲ジジイだけではなかった。
   
ご覧いただきたい、グッタリンコのインパチェンスを。
もうダメなのら・・・ という呟きを花咲ジジイは聞き逃さなかった。
  
早速水をふんだんに与えて日陰に置いてみた。
   

    
仕事をしている間のわずか90分ちょっとで、ご覧の通りに シャキーン!! と復活を果たした。
良かったなぁ、インパチェンス君よ。
    
仕事を終えて家に向かって自転車を走らせていて、ある交差点で信号待ちのために止まった。
すると丁度横にいた麗しいカンジの女性がちょこんと僕に向かってお辞儀をした。
なんだ?? と思ったら
「今日は助けて頂いて有難うございました。これはつまらないものですが・・・」と言って風呂敷に包まれた何かを僕に手渡した。
開けてみると、そこには・・・・・・。
   
これが世に言うインパチェンスの恩返しってやつである。
風呂敷の中になにがあったかは、皆さん楽しく想像してくださいまし。
   
夏の大人のメルヘン話でございました。
   
誰だ、くだらないなんて言ってるのは?

2009年7月29日水曜日

味もビックリ!! ベリー・グッド!!



昨日ビッグサイズのトマトをご紹介した。

早速、皮を湯むき して食べてみた。

サイズが大きい分、大味であまり美味しくないのではないかと思っていた。

ところが、なんのなんの。
とってもみずみずしくて、味が良かった。

冷やしておいて、塩をふって食べた。

これだけ大きければひとつ食べればかなり腹が膨れるのではないかと思う。
実際、3分の1くらいにとどめて、明日の朝食べようと思っている。

大きくて味が良いとなると、小さなトマトをちびちびと買うよりも、ドーンと大きいのを一個買ったほうが満足感も高いのではないかと思った。
これは昨日書いたようにご近所のおばさまが下さったものなのだが、買ったとして幾らくらいの値段がつくのだろうか?

高いのか?安いのか?



宮崎県産房なりトマト とかいって、一定のサイズで一定の味を期待できるものにとかく人気が集まりがちだけど、近所のおばさまの愛情を肥料にグングンと育ったトマトもなかなか捨てがたいゾ。

2009年7月28日火曜日

ビックリ!! トマト
    

    
これは何でしょうか??
  
そう、トマトです、トマト
   
プチ・トマトなんてのは良くありますが、ジャンボ・トマトってのはあまり聞いたことがない。
   
ついこの前、ジャンボ・スイカをご紹介したけど、これはご近所の親切なおばさまがくれたものだ。
   
写真は花咲ジジイが大きさをお伝えすべく、手に持ってみた写真である。
花咲ジジイの手はかなり大型だと思うのだけど、それでも文字通り 手に余る
   
おそらく横径が15センチを超えていると思う。
重さもかなりのもので、手にズッシリとくる。
   
これだけ大きいと外の皮も結構硬くて、皮は湯むきしてから食べると良いと聞いた。
  
味はどうなのか、ちょっと楽しみである。
  
   

2009年7月27日月曜日

トリトマ Kniphofia
    

   
これに トリトマ という名前がついているとは知らなかった。
どこをどうしたらトリトマになるのか?
    
南アフリカあたりが原産らしいけど、今や英国では一般家庭でのエキゾチック趣味を満足させる植物として人気がある。

これも英国で撮った写真ではないかと思われる方、残念でした。
これは茨城県のとある道端で撮った写真です。
後ろのピンクのボヤっとしたのは確かマツバギクではなかったかと思う。

花の部分がポンポンとなっていて、色が黄色とオレンジ色に分かれているというあたりが特徴的である。

こう見えてユリ科だというのだから不思議に思ってしまう。
だって、僕らの知るユリとは似ても似つかない形をしているではないか。

・・・そんなトリトマに関するとりとめのないお話でした。

2009年7月26日日曜日

ドリアン Durio zibethinus
   

   
早いもので今日は7月最後の日曜日。
小学生なんかは夏休み真っ只中だ。
  
ウラヤマシイ。
   
今日もやりきれないくらい暑かった。
   
皆様元気でお過ごしでしょうか。
   
さてさて、今日の写真を見て あれっ、なんか前の写真と似ている と思った方はスルドイ。
じつは先週末、銀ぶら したときに四角いスイカを見つけたときに、そこの果物屋に売っていたものだ。
   
これはドリアンという。
   
そんなことは分かっている、という方で実際にこれを食べた人はどのくらいいるだろうか。
   
案外少ないんじゃぁないかと思っているのだけど。
   
そんな花咲ジジイもドリアンは見た事はあっても、まだ食べたことがない。
   
臭いが、なんとも濃厚でクリーミーで果物の王様と呼ばれているとか呼ばれていないとか。
なんとも興味があるが 「好みが分かれるところです」 なんて書いてあると、ちょっと構えてしまう。
   
どのくらい臭いのかも、実際に確認したことがない。
   
東南アジア(たしかシンガポールだった気がする)では、ホテルの入り口に 「ドリアン持ち込み禁止」 のような看板が出ていたのを思い出す。
そんなに臭いのか。
   
でもそんなに美味いのか。
   
試しに食べてみようかな、と思ってもご覧のようにひとつ4000円もしやがるので、ちょっと一口試すという感じではない。
   
なんでもそうだけど、遠路はるばる運ばれてきた果物よりも、地元で採れたてのもののほうが美味しい。
となると、まさにタイあたりに出掛けたときに、採れたてドリアンを試したほうが本当の味が分かるというものだ。
   
前評判のすごさ、そしてこのカタチのすごさに、いつか死ぬまでには一度食べてみたいと思う果物でありました。
  
  

2009年7月25日土曜日

アカバナユウゲショウ Oenothera rosea
      
   
あっ、オオイヌノフグリ!! と思わず屈んで見てみたら、それはまったく別の花だった。
   
そもそも花の色が違う。
サイズ、形はとても似ていると思ったが、雄しべと雌しべの様子や、葉っぱの形がまったく違っていた。
   
じゃぁ何だ?
その時はこれがなんだか良くわからなかった。
   
家に帰って調べてみたら、それは アカバナユウゲショウ だということが分かった。
アカバナユウゲショウ・・・ってなんともイメージがわかないけど、漢字をあててみるとなんとなくなるほどね、となる。
   
赤花夕化粧
   
これは夕方ころから花が咲くことに由来するらしいが、この写真を撮ったのは確か午前10時ころではなかったかと思う。
   
かのオシロイバナの別名をユウゲショウというらしく、オシロイバナも夜に花が咲く花である。
   
なんとも植物らしからぬ、ひねったネーミングだなぁ、と感心してしまう。
   
    

2009年7月24日金曜日

カブ
    
   
6月30日に 美味しい居酒屋で美味しいジャガイモの食べ比べ をした と書いた。
ジャガイモも味わって食べるとそれぞれ個性があってウマいゾ、と。
   
そしてまた最近飲みに行ったら、今度は 変わりカブの盛り合わせ というメニューが目にとまり、注文してみた。
    
    
・・・ カブっていってもいろいろあるのね と感心しながら箸をすすめた。
   
すべて北海道の帯広から送られてきたもののようで、左から
   
*札幌カブ
*赤カブ
*白カブ
*赤長ラディッシュ
*白長ラディッシュ
*赤ラディッシュ
*赤白長ラディッシュ
    
形と色そのまんまのネーミングでちょっと拍子抜けだけど、そうなんだから仕方ない。
    
それにしても疑問は 「カブとラディッシュの違いは何だろう?」 ということだ。
   
カブのことを英語でいうとラディッシュということだと思っていたのだが違うのか?
    
カブはアブラナ科で、ピリッとした辛みはマスタード、菜の花のおひたし、ダイコンおろしなどに共通するもので、カブもちょいとピリッとくるが、なかなか素朴で美味しい。
    
そして成長が早いので、辛抱ができない子どもなんかに何か育てて収穫する喜びを体験してもらうにはラディッシュなんかはもってこいな訳である。
   
二十日大根というではないか。 20日、つまりおよそ3週間で種から育ってお口に入るというスグレものである。
  
   

2009年7月23日木曜日

これもシソ科
    
   
この葉っぱを見てくれ。
ふわふわとした細かい毛がびっしり生えているでしょ。
こんな植物があるのね、とその多様性に驚いてしまう。
    
これは葉っぱというよりも、何かの動物のようにも見えなくもない。
そんなわけで、これを西洋では Lamb's ear すなわち仔羊の耳と呼んでいる。
学名は Stacys byzantina
   
アメリカでもイギリスでも子どもたちに花壇作りをやってごらんと言って一番喜ぶのがこれだった。
そのふわふわ感もそうだけど、植物のくせして仔羊なんてネーミングなところが好まれる理由ではないかと思う。覚えやすい。馴染みやすい。
    
こんな格好だけど、これで立派なシソ科の仲間なのだ。
上から撮った写真で葉っぱの付き方を昨日のシソ科なやつらと比べてみれば同じだと分かるでしょ。
   
  
さらに花もラベンダーやローズマリーのように左右相称花となっている。
    
    
何でこんないでたちなのかと考えてみるにコーカサスからイランにかけての原産だそうで、降水量が少なくて日差しが強い場所なのかなと想像できる。
そんな場所で育つために、ふわふわした毛が強い日差しから身を守り、暖かい空気を毛の中に閉じ込めて夜の寒さに備えているのではないだろうか。
    
さらに、このシルバーというか白っぽい色は、太陽の光を反射するためのものと思われる。
   
やるなー、仔羊!!
  
   

2009年7月22日水曜日

シソ科の葉っぱたち
     


    
シソ科は我々にかなり馴染みのあるやつらが多い。
     
ラベンダーローズマリーミントといったハーブ類もそうだし、シソは梅干し作りには欠かせない。
和、洋 ともに活躍の幅が広い。
    
諸説あるものの、ものの本によれば 224属5600種 もあるらしい。
   
シソ科の特徴はハッキリしていて、これまでも花咲ブログで何回か書いた。
   
その特徴のひとつが葉の付きかた。
シソ科の葉は 対生 といって、茎から葉っぱがペアで付いているのだ。
   
これに対して、茎から葉っぱが互い違いに付いているものを 互生 といっている。
    
で、本当かどうか街で見かけたシソ科の写真を撮ってみた。
    
上左 シソ科の何か(分からなかった)
上右 ミント
下左 バジル
下右 コリウス
    
どうです?
ちゃんと律儀に葉っぱが茎からペアで出てるでしょ。
   
上から見たときに、まだ出たばかりの小さな葉っぱもペアになっているところが、なんとも可愛らしい。
   
上左のお名前不明のものは、先端が盗られたのか、収穫されたのか、理由が分からないが無い。
その代わりに葉腋といって、葉の腋(わき)の部分からまたしてもペアで成長しているのが分かる。
   
シソ科はペアで頑張るカワイイやつらなのである。
   
     

2009年7月21日火曜日

高級スイカ
   

   
昨日は連休最終日。
日本橋から銀座にむかって散歩していたら、おもしろいものを見た。
   
それは何かと言えば スイカ Citrullus lanatus である。
   
それもタダのスイカではない。
高級スイカである。
   
お値段もタダモノではないが、その外見もタダモノではない。
    
上の写真が、かの千疋屋で見かけた超・巨大スイカ。
スイカのアップだとサイズが伝わりにくいので、あえて周りの様子も入れてみた。
   
なんと重さ45キロもあって、お値段も驚くなかれの 30,000円 である。
さん・まん・えん ですよ。 たかだかスイカですよ。
    
説明によると
国産の大玉品種の黒部スイカとアメリカ産の大玉品種から生まれました。
品種名:キャロライナクロス
というシロモノのようである。さすがアメリカの血が入るとなんでもデカくなるなぁ。
  

そして銀ブラをしたあとに通った有楽町の果物屋さんの店先にあったのが下の写真。
    

   
四角いスイカである。
   
なんとこれもお値段 10,000円!!
   
単なるスイカを四角くしただけで、特に味が良さそうには見えない。
   
イヤ、むしろ巨大スイカ・キャロライナクロスにせよ、四角いスイカにせよ、大味でマズいんじゃぁないの? などと食べもしないのに勝手な想像をしてしまう。
   
ちょっと調べてみたら、四角いスイカは JA香川 で作られているようで、その製法は特許も含まれているのだそうだ。 あっ、「甘味が少なく食用には向いていない。寝かせても食べれらるようにはならない」と書いてあるゾ。 ・・・やっぱし。
   
確か四角いメロンというのもあったなぁ。
あれは 愛知県 だ。
四角いメロン VS 四角いスイカ で特許戦争などになりはしないかとちょっと気にはなる。
   
最後に蛇足であるが、ちょっとマメ知識。
スイカは野菜か?果物か?
   
1年生及び多年生の草本になる実は野菜、永年生の樹木になる実は果物 と決められているんだそうだ。
ということは メロンもスイカも野菜ということになる。
   
野菜とらにゃぁいかんど~ という田舎のお母さんを安心させたい野菜嫌いのアナタ。
すぐに果物屋に走れ!!
  
   

2009年7月20日月曜日

1/365
  
昨日(7月19日)は、いろいろありまして、夜に花咲ブログをアップしようと思っていた。
夜になって、イザ今日の分を・・・ と思ったあたりから急に体調が悪くなってしまった。
  
ちょっとツラいな、と横になって気づいたら日付も変わって、朝になっていた。
  
別に罰則があるわけでもなく、誰に怒られるわけでもないが、自分で毎日更新と決めていただけに残念である。
  
今年は、あと5カ月残っている。
残された5カ月は休むことなくやるべし、と こぶしを固めた花咲ジジイでありました。
  
   
ホテイソウ Eichhornia crassipes
    

   
夏到来である。
   
セミが鳴き、ジリジリと鋭い日差しが照りつける。
   
金魚を飼っている水槽なんかに良く見かけるのがこのホテイソウ(別名:ホテイアオイ)ではなかろうか。
   
なんか水を見ていると涼しげな気分になる。
      
     
昨日は、街を歩いていて偶然通りかかった花屋の店先で売られていたホテイソウに花が咲いていた。
正直に申し上げて、ホテイソウの花を見るのは初めてだったので、やおら屈みこんで写真を撮った。
   
普段は地味な緑のプカプカ浮いているやつ・・・くらいの認識でいたのだが、花はなんとも不釣り合いに派手であったのが驚きだった。
例えるなら、ガッチャマンに出てくる悪役ベルクカッツェに似てる気がする。
   
なんじゃそれはと思われる方は、グーグルで「ベルクカッツェ」と入れて画像検索してみて頂きたい。似てるから。
   
水に浮かぶ様子は優雅であるが、それは自分の家の水槽にある場合であって、これが野生化すると色んな問題を引き起こす問題児のようである。
繁殖力が強いので、水面を覆い尽くして漁業への被害や、枯れた後の悪臭などが問題になっているのだという。
一部では 青い悪魔 と呼ばれて煙たがられているらしい。
   
花はご覧のとおり薄紫色をしていてガクと花びらの区別が難しいので、それらをまとめて 花被 と読んでいる。
ひときわ目立つのが上の真ん中の花びらで、サイズもやや大きめだし、紫と黄色のマークがついている。 これを蜜標といって 蜜がここにあるぞ とハチなどの虫に知らせて、蜜を与える引き換えに花粉を運んでもらうのだ。
   
ホテイソウの面白いところは、受粉を終えて花の命を全うすると、しぼんだ花を水の中に沈めるかのように茎(花茎)が水中に向かって伸びることである。
これは種を水のなかに播くためであると言われている。
   
タンポポも綿帽子が出来るころは花茎がぐぐーっと伸びて、ちょっとでも高いところから種を風に乗せて飛ばそうとする。
   
タンポポは上へ、ホテイソウは下へ、花茎をのばして子孫を残そうとしている。
スゴイ工夫である。
   
    

2009年7月18日土曜日

夏の風物詩
   
   
この前、入谷 あさがお市について書いた。
   
あさがおと同じく東京の夏の風物詩のひとつが、ほおずき市である。
   
入谷のあさがお市の直後に浅草でほおずき市があったのが、ほおずき市は浅草だけではない。
  
来る22~23日は神楽坂にてほおずき市が開催される。
  
夏真っ盛りといいた風情である。
  
    
で、今日神楽坂を通った時に、とあるお店の前で、和服を着た方が丁寧にほおずきに水をやっていた。
僕はその様子をずっと見ていたのだが、この女性の水やりは本当に丁寧だった。
恐らく15~20分掛けて水をじょうろに何回もくんでやっていた。
   
これだけ暑いので鉢植えは一日2回くらい水をやらないと厳しいかもしれない。
   
それにしても、和服で水をやるというのは何とも優雅で、なんとも色気があるなぁと思ってしばしこの女性の水やりに見入ってしまった。
  
  

2009年7月17日金曜日

ゴルフ
     

   
・・・・ 今日の話題は本来の花咲ブログの趣旨とはちょっとかけ離れてしまうのかな、とちょっと疑問に感じつつも、今書かずにいつ書く?という気持ちでこれを書いている。
    
今、丁度イングランド、ターンベリーにて第138回全英オープンゴルフトーナメントが開催中である。

    
花咲ジジイは結構なゴルフ好きで、英国滞在中に4回この偉大なるゴルフトーナメントを見にいった。写真は2000年に見にいったセントアンドリュースの写真だ。
その辺については語りだすと、面白い話が沢山あるのだけど、花咲ブログではなくなってしまうのであえて触れずにおこう。

   
では、どこが花咲ブログかというと。

   
テレビを見ていて、ゴルフコースが日本のそれと随分違うなぁと思った人はいないだろうか?

    

この写真は日本の某ゴルフ場。スッキリしている。 
全英オープンの開かれているゴルフ場はリンクスといって海岸、川岸に作られた比較的平坦なゴルフコースゆえのことなのだが、それにしても日本のゴルフ場のような 「作られた感」 がグッと少なくて、より自然に近い状態のように見えないだろうか?

    
海辺だけあって、風が強く、そのために背の高い植物はあまり見受けられず、どれも地面に這うようにはえている。塩を含んだ海風にさらされても堪えうる植物だけが生き残ってリンクス独特の景観を作っている。

   
空はドヨーンとした鉛色をして、雲が垂れ込めている。
天気は安定せず、晴れているかと思えば、突然雨が降りだす。
7月半ばだというのにポロシャツ1枚でプレーしている選手はおらず、皆長袖を着ている。
夏だってのに、寒いんである。 ザッツ 英国 といったところである。

    
そんな様子を見ていると英国の植物がさらされている環境が分かるというものである。

   
そういえばゴルフと環境問題も、何年にも渡って議論されてきたことである。

    
山を切り開き、農薬をたっぷり使って、近隣への汚染、環境破壊が取り沙汰されてきた。

    
そういう点では、このリンクスを見るかぎりではそういったことは最小限に抑えられているように外見的には見える。
実際のところは分からないけど。

    
普通のゴルフ場はフェアウエーがあってグリーンがあって、その区別は一目瞭然ではあるが、このリンクスコースはその境界がはっきり分からないところが多々ある。

     
それだけそこにある芝を刈り込んで作りあげたコースのように思える。
実際のところは分からないけど。

    
このグリーンをベストのコンディションに保つのがグリーンキーパーという職業の人たちである。
彼らは我々のはかり知りえない深いセオリーと技術によってあの素晴らしい芝を保っている。
ここまでやったら、この上を歩く人を許せなくなっちゃうんじゃぁないかと思うくらい、丹精込めてやっている。

   
そういった画面から垣間見えるイングランド北部の植生を見るのも全英オープンのもうひとつの楽しみ方かもしれない。

2009年7月16日木曜日

緑のカーテン
     
いやいや昨日も、そして今日も凄まじい暑さである。
  
言ってもはじまらないが、暑い
   
昨日の午後、外出した時に近所で瀕死の状態におちいっていた植木鉢を見た。
   

  
左がナス、右がインパチェンスだ。
二つとも葉っぱがダラーンと垂れ下がって、シワシワになってしまっている。
    
これはかなり危険な状態。
   
慌てて水をやっても復活できるか微妙なところだ。
    
我々人間は暑いとっては、冷房を入れたり、日陰を歩いたり、アイスを食べたり、ビールを飲んだり、いろんなことができるのだが、植物たちは黙して語らず、ただじーっと耐えるだけだ。
   
もしおうちで植物を育てていたらば、この暑さは大丈夫なのか注意深く見てあげてほしい。
場合によっては日陰に移動したり、水をやったりしないと、ダメな場合もこの暑さならありうる。
    
リュウゼツランなどはこの程度はへっちゃらだと思うが、暑さに弱い諸君には手を差し伸べてほしい。
    
暑さに参っている植物もいるが、中には身を呈して暑さを和らげようとしてくれるものもある。
     
   
最近の流行りではあるが 緑のカーテン がそれである。
    
緑のカーテンは言うまでもなく、ゴーヤや朝顔といった つる性の植物を建物のまわりに育てて直射日光を遮ろうというものだ。
     
これによって、直射日光による暑さも防げるし、壁などにこもった熱がムーンと室内の温度を上げる放射熱も防ぐことができる。
   
さらに植物の蒸散作用で周囲の空気が冷やされる効果もあるというスグレものである。
    
マンションのベランダや、学校の校舎などでも見かけるようになった緑のカーテン。
     
化石燃料を使って冷やすものではないというエコ貢献度、導入コスト、維持コストが安いという経済的なメリットもある。
ものによっては収穫の見込めるゴーヤのように一粒で二度おいしいものもあるので、これから更に注目されていくことだろう。
   
   

2009年7月15日水曜日

雨は明けたが、悲しいカンジ・・・
    



   
梅雨が明けた。
   
で、いきなりの猛暑である。
今日の東京は35度を超えるんだそうだとか。
   
もう日差しが 刺す ようなカンジで、痛みすら感じる。
極力日陰を選んで歩く自分を 年とったなぁ などとフト感慨に耽ってしまう。
   
昔は 日焼け=男前 みたいに思いっきり勘違いしていて、日焼けのために色んな努力をしていた。
    
・・・バカ である。
でも若さってそんなものなのかもしれない。
   
今や、許されるものなら日傘を差して歩きたいと思うくらいである。
    
日に焼けたくないとかそういうものではなくて、単純に日陰のほうが涼しいからだ。
日傘はポータブル日陰といったところで、かねがね気にはなっていた。
女性に独占させておくにはもったいない。
   
でも花咲ジジイが日傘をさして街を闊歩したらまた職務質問されてしまうだろうなぁ。
   
梅雨が明けてこれから2ヶ月間は暑さとの戦いが続く。
   
今日はこんな時間にブログの更新をしていることからも分かるように、外働きはしていない。
思わず胸をなでおろしてしまう。
    
この日差しで、この気温で、この湿度での外働きはかなりこたえる。
冬の寒さはなんとか凌げるが、夏の酷暑はなんともしがたい。
    
マジクール とかいう水分を含んだ冷え冷え首巻をするくらいがせいぜいだが、それも文字通り焼け石に水である。
   
まぁ、そんな暑さに関する植木屋目線のぼやきは置いておいて、今日の写真を見ていただきたい。
   
とあるショッピングセンターのプランターに4本の ゴールドクレスト が植わっていたのだが、4本すべての先端がことごとく折られていたのだ。
   
・・・誰がこんなことを。
   
腹が立つというよりも、ガックシである。
   
こんなことをやって楽しいのかな、この人は?
   
もしこの現場を見かけたら僕はどんな行動に出るのだろう?
見て見ぬフリをするのか、やめろと言うのか、そもそもねぇと説教するのか、殴りかかるのか、110番するのか・・・・。
分からない。
   
分からないけど、植物の立場にたって毅然とした態度で立ち向かうと思う。
  
   

2009年7月14日火曜日

サカタのタネ
   

   
この前ご紹介した サンパチェンス という花を覚えているだろうか?
   
二酸化炭素をより多く吸収する とうたってあって、それが何故なのか良く分からなかった。
   
おそらく 代謝が良いからではないか? と花咲ジジイは勝手な結論を導いてその日のブログを締めくくった。
    
その数日後、新聞でこのサンパチェンスのことが取り上げられていた。
    
それによると、葉っぱに蒸散や呼吸のために小さな穴 (気孔) が開いているのだが、この気孔が大きいがために、二酸化炭素をより多く吸収するという仕掛けなのだそうだ。
サカタのタネの研究によると他の園芸植物の4~6倍のCO2を吸収して、花の周囲の温度を約10%下げる効果があったという。
これによって出荷数は年々倍増して、今年は90万株を超えたのだそうだ。
(2009年7月11日産経新聞)
    
代謝が良い という予想はズバリ正解ではないが、大筋合っていた。
    
そうやって新品種を次々と作りだしていくのが種苗会社の使命というか、仕事なわけだが、種苗会社の大手である サカタのタネ はそのビジネススケールも半端ではない。
   
7月11日の日経新聞によると
   
サカタのタネ、前期経常黒字 という見出して記事があった。
   
売上高 453億円 経常利益 6億7500万円 である。
     
国内にとどまらず、海外にもその販路を広げているのだそうで 「海外での種子販売はトマトやブロッコリーが計画通りに順調に推移。想定よりも為替が円安で推移し売上高が膨らんだ。」 とある。
   
海の向こうでトマトやブロッコリーの種を売っているのか・・・・。 ちょっと意外な感じである。
   
もうちょっと調べてみると色々と面白いことがありそうである。

   
    

2009年7月13日月曜日

気になる実 4
    
   
さて今日の実は何だ?
   
もう分かっちゃったかな。
    
そう、オリーブである。
   
当たり前だが、我々日本人にとってオリーブはある意味舶来ものであって、先祖代々食べてきたわけではない。
自分も初めてオリーブを食べたのは、幼いころに新幹線に乗るときにお弁当として買ったサンドイッチに申し訳程度についていた黒いオリーブだったような気がする。
   
もう、みずみずしさのかけらもなくて、ボソボソの食感で、うまくもなんともなかった。
とっても  な食べ物だった。
   
ところがヨーロッパに行くようになって、オリーブがとっても愛される食べものであり、人々の生活に密着しているのを見て、そして食べて、考え方が変わった。
   
オリーブはウマイし、オリーブオイルも本当に美味しい。
今も大好きだ。
   
花咲ブログ2008年2月16日にも書いたのだが、地中海地方でその栽培と消費が盛んである。
   
マドリードからスペイン南部のグラナダまで電車に乗って移動した際、どこまでもどこまでも続くオリーブ畑は本当に圧巻だった。
赤茶けた土に整然と並ぶオリーブはいつまで見ていても飽きることはなかった。
   
イスラエルの市場では、オリーブが各種量り売りされてた。
その種類も数も豊富で、どれも本当に美味しい。
   
   
日本でもオリーブが良く植えられているのを見かけるようになって、実を付けているものもたまに見かける。
子供達があのひょろっとしたオリーブを見て、オリーブとはあんなものなんだな、と思ったらそれは不幸な間違いである。やはりイスラエルで見かけた神々しさすらたたえたオリーブの木を見て欲しい。
今日の写真は縮小率を下げてあるので、是非クリックして拡大して見て欲しい。
   
こうやって見ると、日本のオリーブとは別もののように思えてくる。
   
昨日はグースベリーとカエルを紹介した。
   
今日は折角オリーブの話をしてイスラエルの話をしたので、イスラエルで庭仕事をしていたときに出会った珍客中の珍客もついでにご紹介しよう。
  
写真を見て何だか分かりますか?
   
    
そうです、カメレオンです。
   
野生のカメレオンというのは本当に初めて見た。
枝を見ていたら アレッ!? と気付いた。
   
動きは本当に緩慢で、とってもスローだった。
僕があまりにパチパチと写真を撮るので、のっそりと移動して、後で見たら、枝の込み入った場所に移動して身体の色を茶色に変えていた。
   
庭仕事をしていると色んな経験をする。
  
  

2009年7月12日日曜日

気になる実 3
   
   
これは何の実でしょうか?
   
これが分かった人はかなりの通である。
    
サクランボ、ギンナン、ブドウ・・・ときて気になる実シリーズは続く。
     
これは グースベリー Gooseberry という日本ではイマイチ知られていないが、ヨーロッパなどではかなりポピュラーな果樹である。
   
でもご安心を。
   
この写真は日本で撮ったものである。
つまり、その気になればグースベリーも育つということだ。
    
学名は Ribes grossularia という。
    
このまま食べても素朴で美味しいけど、ジャムにすることが多いようである。
   
幾つかつまんでいたらば、珍客を発見した。
   
   
このグースベリーの木にしがみつくようにじっと静かにしていたのがカエルくんであった。
   
庭仕事をしているとカエルにはよく遭遇するのだが、花咲ジジイはカエルが苦手である。
カエルがダメだと言っているのではなくて、彼らは突然僕の目の前に現れるからだ。
    
すみませーん、僕はカエルです!これからそちらに行きますよ。いいですかぁ~?
     
と一声かけてくれれば心の準備もしようがあるというものだが、こちらが汗だくになってしゃがみながら草むしりなんかしていると、ゴソゴソと面倒くさそうに動く茶色い物体が見えると ヒッ!! とすくんでしまうのだ。
   
苦手なのは茶色でイボイボのヒキガエルであるが、このように緑色をして小さくてツヤツヤしているアマガエルはカワイイなぁなどと思ってしまう。
   
自分勝手だろうか?
    
カエルくんたちよ、このグースベリーには鋭いトゲがあるのでくれぐれも気をつけてくれたまえ。
  
  

2009年7月11日土曜日

気になる実 2
   

   
これはスグに分かっちゃうだろうなぁ。
   
言うまでもなく ブドウ Vitis spp. である。
   
最近は普通のお宅であってもフジ棚ブドウ棚を設けていらっしゃるのを多く見かけるようになった。
   
これも都会のド真ん中で見かけた早熟のブドウである。
   
実はまだ緑色で固そうだ。
   
これは大きいので違うのだが、小さい品種でデラウエアというのがある。
   
価格も手ごろな、我々庶民に身近なブドウである。
   
あのデラウエアには種がないものも多い。
   
なんで種なしなのか?
   
すでにご存じの方も多いとは思うが復習も兼ねて念のため。
   
種なしブドウを作るには ジベレリン という薬を使うのである。
もともとはジベレリンを使ってブドウの房を大きくして収穫量をアップさせようという意図があったのだが、そんな当初の思惑に反して、ある意味偶然に 種なしブドウ になることを見つけた人がいたわけである。
   
具体的には5月ころにブドウの花が咲いた頃に、ジベレリンの溶解液に花をつける。
するとこの花は種なしになるというのだ。
ジベレリンは植物ホルモンの一種で、植物細胞の成長に関与したり、種が発芽するさいに使われたり、植物の老化抑制といった場で活躍している。
   
ブドウを大胆に頬張って、プッ、プッっと吐き出すのが美味しい食べ方もするが、間違ってブドウの種を噛みつぶしてしまったときの独特の渋さは筆舌に尽くしがたいのも、これまた事実である。
   
   

2009年7月10日金曜日

この実 なんの実 気になる実
    
   
さて問題です。
これは何の実でしょうか?
   
昨日の話の流れからいくと、青いサクランボか?
   
そうではない。
  
実はこれは ギンナン である。
   
ギンナンは秋になって、イチョウが黄金色に染まるころにボトボトと雌のイチョウから落ちてくるものだ。
   
今はまだ7月。
梅雨もまだ明けていない。
   
でも大きなイチョウの木の上のほうに目を凝らしてみると ギンナン がすでに鈴なりになっている。
そのうちの幾つかがボトボトと落ちてきてたのを撮ったのが今日の写真である。
   
潰してニオイを嗅いでみたのだけど、あの独特の臭さはまだなくて、なんとも青臭いニオイがした。
   
当たり前だが、秋は一日にしては成らず で、今から青いギンナンをつけて、秋までの間じっくりと熟して我々の目に触れるところとなる。
   
ちょっと本題から外れるが、昨日、永田町で今年初のセミの声を聞いたゾ。
秋はまだまだ先だし、梅雨ですらまだ明けていないが、季節は着実に前に進んでいるようである。
  
  

2009年7月9日木曜日

さくらんぼ
    

   
今が旬の高級果物といえば、サクランボかもしれない。
   
この「高級」というあたりがなんとも引っかかるのだが ××粒がン万円 なんて恭しく飾ってあるのを見ると確かに高級なのだろう。
   
僕が子どものころも高級な果物だったのだろうか?
子どものころに自分で財布を握りしめてサクランボを買ったことはないので、その辺は定かではない。
   
あんまり高級だもんだから、産地の山形あたりではサクランボ泥棒もいて、夜な夜な自警団が見回りをしたりするらしい。
   
以前も書いたかもしれないが、僕にとって最高のサクランボの記憶は、英国にいたときに学校に大きなサクランボの木があったときの話。
ちょうど学校は休みの時期で、他に誰もいなくて、たった一人で巨大なサクランボの木を独り占めしたことだ。
いや、独り占めは正確ではない。 鳥がサクランボをついばみに来ていた。
鳥と競り合って、それこそ吐くほど食べた。 うまかった。
   
それが今では高嶺の花である。
   
そして昨日見かけたのが、かの銀座コージーコーナーの看板。
    

   
旬のフルーツ第3段 佐藤錦のパフェ ¥1,000 
数えてみよう 佐藤錦15粒使用
   
とキャッチーなセリフが書いてある。
   
佐藤錦15粒!!! というあたりに 「どうだ!!15粒だぞ!オイっ!!」 とパフェが胸をはっている感じがにじみでていると思うのだがどうだろうか。
   
トッピングに9粒
真ん中あたりに1粒
下のほうに2粒
グラニテに3粒分
  
と解説までついている。
グラニテはどうやらサクランボの形はしていない加工部分らしい。
  
でもとりあえず 9+1+2+3=15 という理屈である。
  

なんかとっても有難い食べ物のように思えてくる。
かといって1000円払ってこの有難さを享受する気持ちにはなれなかった・・・。
  
やはり粒をひとつづつ頬張って食べるのが一番だと思う。
シンプル・イズ・ザ・ベストってことで。
  
   

2009年7月8日水曜日

ゴールデンなウィーク
    


   
今日は小雨のなか 入谷のアサガオ市 の最終日に出掛けてきました。
   
平日、午前中、雨、歩行者天国無し・・・・ ということで、なんとなく歓迎ムードも、お祭りムードもあまりないように感じられた。
   
普段であれば昭和通りの入谷交差点から出店を冷やかしながら往復し、その間にビールを飲んだり、焼きそばを食べたりするのだけど、今日はそんな雰囲気ではなかった。
   
混み合った歩道を往復はせずに片道だけ歩いて、途中で鬼子母神にお参りをして足早にその場を離れた。
   
・・・なんか残念である。

それでも雨の中、威勢の良いお兄さんが外国人観光客に向かって
ベリー フェイマス モーニング フラワーよ
と呼び込みをしていてちょと元気付けられた。

こういったお兄さんたちのいでたちがどうしても気になってしまう。
特に足元
植木屋で使っている地下足袋も、このあたりのお兄さんはとっても気のきいたカッコいい地下足袋を履いていたりするのだ。
   
去年の花咲ブログによると開催はもっと遅くて7月20日にアサガオ市の記述がある。
  
なんでゴールデンなウィークかといえば、今週は月・火・水は入谷アサガオ市で木・金が浅草でホウズキ市なのである。
月曜から一週間、東京の夏の風物詩が楽しめるというわけである。
   
でも土日が絡まないというのは雰囲気的に盛り上がりに欠けると思うのだがどうだろう。
   
運営側としても、そのほうが人出が見込めて採算的にヨロシイのではないかと思うのだけど、これは開催日に関して慣習なり、なにかしら政策的なものがあるのだろう。
   
今日は午後から用事があったので、午前中に出掛けたのだけど 何時からやっているのか と思って調べてみて驚いた。
   
ナント! 朝5時から午後10時 なんだそうだ。
さすが朝顔だといえばさすがではあるが、それにしても早朝5時からとは・・・・
  
来年は朝5時の朝顔市の様子を見てみたいものである。
  
  

2009年7月7日火曜日

アカンサス Acanthus mollis
   

   
巷に咲く主張の強い花のうちのひとつ。

なんで主張が強いかといえば、その姿に理由がある。
ご覧のようにニョキッと立って、その背丈は1メートルを超える。
   

   
エンジ色の花が目立つのだが、白いのは花びらであるが、エンジ色の部分はこれまで何回もでてきた  である。
   
葉っぱもギザギザしてわりと大きい。
  
・・・ そんなわけで主張が強いなぁと思う次第である。
  
名前も面白いゾ。
アカンサスは キツネノマゴ科 ACANTHACEAE に属するのだが 狐の孫 ですよ。
植物の名前らしからぬネーミングではないか。
   
似たニュアンスの名前で キツネノテブクロ (ジギタリス 2008年7月21日花咲ブログ) というのはあるけど。
  
どこをどうしたらキツネノマゴなのか、アカンサスを腕を組みながら眺める次第である。
  
  

2009年7月6日月曜日

葉 脈
  

   
♪僕らはみんな生きている 生きているから笑うんだ~
手ぇのひらを太陽にすかしてみればぁ~
真ぁっ赤に流れるぼくの血潮ぉ~
   
なんて歌があって、小さい頃、実際に自分の手を太陽にかざしてみたけど、何も見えやしなかった。
なんてことはない、自分の手の肉が厚かったのだと思う。
   
でも植物は違うゾ。
見える、見える。
しかも太陽にそれほどすかさなくても。
   
ご覧の葉っぱはトマトの葉っぱ。
   
薄いみどりの葉っぱが透けて、管が見えるだろう。
  
これを葉脈という。
まさに人間の血管とおなじような役割をしている。
  
人間の血管には動脈と静脈があってそれぞれ分かれているが、植物にも 導管 と 師管 に分かれていて、これらが束となって維管束というものになっている。
  
導管と師管は役割がハッキリと異なっていて
導管は水を運び、師管は栄養分を運んでいる。
   
トマトのように葉脈が網目のように広がるものを 網状脈 という。
これは双子葉類の特徴である。
  
これに対してイネやタケなどの単子葉類の葉脈は平行脈といって脈が平行にはしっているのが特徴である。
  
こんど日食があって、直接太陽を見てはいけないのはもちろんのこと、今まで良いとされていたガラスにススをつけたものも目に良くないのだという。
日食はほんの一瞬のこと。
植物はいつでもそばにいる。 すかして見るなら日食も悪くないけど、葉脈もなかなか興味深いゾ。
  

   

2009年7月5日日曜日

逆・紅葉現象??
    
   
ベニカナメモチといって生垣に良く使われる植物がある。
   
常緑なので、葉も落葉することなく一年を過ごすのだが、春先に新芽をだす。
その新芽が緑ではなくて赤いのだ。
   
いわゆる紅葉とは色合いが違うし、なんといっても新芽なのでツヤツヤしている。
紅葉はこれから散ってしまう訳でツヤはない。
   
上の新芽がふいている写真は5月4日に撮ったもの。
そして下の写真が今日もの。
   
   
2か月ほどですっかり赤色は失せて、立派な常緑の生垣になっている。
  
思えば不思議ではないか?
何で最初は赤くて、成長すると緑になるのか。
普通はその逆じゃぁないのか?
  
その疑問に今日はお答えしようと思う。
   
えーっとですね、赤いのはアントシアニンという色素なのですね。
これは紅葉のときに葉っぱが赤くなるもとになるものでもあるのだけど、ベニカナメモチにおいてはちょっと面白い役割を果たしている。
   
ベニカナメモチの若い新芽はとても柔らかくて繊細なのだ。
ここに強い直射日光があたると葉っぱの中の葉緑体にダメージをあたえてしまう。
そこでこの赤い色素がガードの役割をして、太陽の強い光が直接あたらないように守っているというわけである。
   
太陽の光は植物には必要なものであるけど、強すぎても問題なのだ。
   
で、葉っぱが育って十分な抵抗力ができてイッチョマエになったころに赤い色素が自然となくなるようになっている。
   
そういった理由で、春先に赤い葉っぱが今頃になると緑に変わるという 逆・紅葉現象 が起きるのだ。
   
ベニカナメモチは花咲ブログでも2008年4月20日にとりあげていた。
そこでは 花はまだ咲いていないのでまた紹介するね などと書いてあるが、その後ご紹介した形跡はない。
   
申し訳ない。
  
で今日は遅まきながらベニカナメモチの花をご覧いただいて今日の花咲ブログをしめよう。
    
   
写真は4月末に撮ったもの。
バラ科の花らしく、5枚の花びらが分かると思う。
ユキヤナギコデマリなんかとも良く似ているね。