2009年8月14日金曜日

立川清掃工場
    
   
ずいぶん引っ張るなぁと思わないでいただきたい。
   
先週末BBQに昭和記念公園に自転車で繰り出したときのこと。
   
何かあったら撮るべし、とコンパクトデジカメをいつも持って歩いている花咲ジジイである。
昭和記念公園まであと5キロくらいまで来たときに、目に留ったガラス張りの建物があった。
   
   
それはいわゆる温室であった。
   
温室での仕事もかなりの期間やっていたことがあったので、懐かしさにも似た「何か」に引き寄せられるように自転車から降りて近づいていった。
   
自動ドアをくぐると、受付におじさんがいた。
    
「スミマセン、中を見ても良いんですか」
「ええ、どうぞどうぞ」
   
見廻したところ僕以外誰もいない。
    
温室はざっと10×15メートル程度のもので、高い天井にヤシの木のようなものと、パパイヤの木が数本、そして小さな池にハスが浮かんでいた。
   
   
この木がパパイヤの木 Carica papaya である。
実がなっているでしょ。
   
正直言って、あまりエキサイティングな空間ではなかったが、こんなものが清掃工場の脇にあるのか、と思うと何とも不思議な感じだった。
これは清掃工場でゴミを燃やすときに発する熱を利用して、この温室を冬でも熱帯のジャングルのように保てるという意味なんだろうと思う。
温水プールが清掃工場の脇にあるのと同じ理屈だ。
   
ただ・・・、なんかもったいないなぁと思ってしまうのだ。
折角の施設なのに、あまり人が来ない。
折角の施設なのに、興味をそそるようなものが置いていない。
折角の施設なのに、害虫がかなりいた。
    
とにかく、折角の施設なのにもったいない と思うのである。
    
折角なのだから、中をもうちょっと整備して、興味がわくものを育てて、もうちょっと宣伝すると見違えてその価値がググッと上がるのではないかと思うのである。
   
それにはお金が掛かるというのも分かるけど、ほんのちょっとお金を掛けてもっと人が来るような施設じゃなければ、何のための施設か分からんではないか。
   
僕ならまずガラスをピカピカに磨き上げ(これによって病害虫が減るし、光の透過率が上がって熱効率も上がり、見た目も良くなる)、数は少なくとも遠くからでも人が興味を持って来てくれるようなものを育てる。例えばヒスイカズラとか、バナナとか、トケイソウとか・・・・
  
そんなことを思いながら知られざるナイスな施設を見て回った。
  
   

4 件のコメント:

ひるがお さんのコメント...

爺様が完全プロデュースして生まれ変わらせたらいかがでしょうか?
植物たちも喜ぶと思います♪

花咲ジジイ さんのコメント...

そーなんですよね。

実はちょっと興味あるんですよね。
気なるというか捨て置けないというか。

本当にもったいないと思います。

じゅんぺい さんのコメント...

夢の島の植物園は、同じ仕組みで清掃工場の隣ですけど、すごーく立派です。講座とかもやっています。(基本的にゴミの埋めた地だから土地が沈みこんだりしてますけど。)ジャングルのような植物園、余熱利用まではエコなんだけど、維持管理は結局人間なんだよね。ジジイさまの感想を聞きたいです。

花咲ジジイ さんのコメント...

おおっ、夢の島植物園は一度行って閉園日だったので戻ってきたことがあります。
でも、一度中を見てみたいと思っていました。

今度行ってみます。