2009年9月30日水曜日

Jurassic Park
   

   
昨日と一昨日、NHKのBS2で映画 ジュラシックパーク をやっていた。
   
その昔、「1」は映画館で見たことがあったので、ちょっと懐かしく観た。
  
そこで思い出したことがあった。
  
花咲ジジイは英国でしばし園芸修行に励んでいた時期があるのだが、その時に、とある方のお庭の手入れに時々うかがっていた。
  
その方は・・・・ ジュラシックパークでジョン・ハモンド博士役で出演していた リチャード・アッテンボロー(Richard Attenborough)その人である。
   
彼はロンドン郊外の大きな御屋敷に住んでいて、大きな庭があった。
僕の友人が主に手入れに行っていたのだが、彼が休暇中になるとピンチヒッターとして庭の手入れに行っていたのである。
   
ジュラシックパークに出ていたあの人だよ・・・ と言われて ハハーン となったけど、そう言われなけれ分からないくらい、ちっとも飾らない気さくなおじさんだった。
   
彼がどのくらいすごいかと言えば、役者よりも監督としての方かもしれなくて、
アカデミー作品賞の「ガンジー」は彼の作品だし、「遠すぎた橋」や「コーラスライン」なんかも彼が監督している。
   

   
お屋敷には紫色のフジが絡み、芝生も良く手入れが行き届いていた。
オット、手入れをしていたのは僕か。
  
とにかく久しぶりに氏をテレビで見かけてちょっと懐かしくなってしまった。
  
  

2009年9月29日火曜日

ルドベキア Rudbeckia
    

    
昨日ご紹介したのが、キバナコスモス
で、今日はルドベキア
   
ともにキク科の仲間たちである。
  
ルドベキアは一説によると、20種類近くあるらしいのだが、黄色、もしくはオレンジの花びらの真ん中から濃い茶色の筒状花が突き出たような恰好が特徴である。
   

   
筒状花・・・ そう、これはキク科なので、中心部の濃い茶色の部分のひとつひとつが小さい花なのである。
  
ルドベキアの花期はそろそろ終わりに近いが、今は夏と秋が一進一退を繰り返して季節がジワジワと進む時期で、夏の花、秋の花が一緒に楽しめる素晴らしい季節といえよう。
  
紅葉も間近に迫っているし、こりゃ忙しくなるぞ。
  
  

2009年9月28日月曜日

キバナコスモス Cosmos sulphureus
   

   
秋といえば何の花が頭に浮かびますか?
   
色々あるけど、昔の百恵ちゃんの歌のせいか コスモス かなぁ。
   
あの歌は 秋桜 という題名だった。
なんてったって  という単語が入っているんだからかなり印象に残った。
  
思いっきり直球ド真ん中の  ですよ。
  
でも今日のキバナコスモスはコスモスと言って頭に浮かぶコスモスとはちょと違うでしょ。
   
キバナ=黄花 というくらいで、黄色というかオレンジ色をしている。
  
一年草なんだけど、かなり生育が旺盛で こぼれ種 で増える。
なので、散歩していても雑草のように不自然なところにチョコンと咲いていたりする。
  
百恵ちゃんを口ずさみながら散歩に出かけるなんていかが?
  

  

2009年9月27日日曜日

枯アイビー
   

   
アイビーとは、なんて今さら解説する必要もなかろう。
  
常緑で這ってよし、伝ってよし、とにかく何か緑でうめたいという場合なんかには重宝だ。
グランドカバーにも使えるし、植木鉢からチョロンと垂れ下がるのも悪くない。
  
しかし、その生命力の強さが時として仇となる場合もある。
   
なんというか、旺盛な成長をコントロールできなくなって、気が付いたら辺り一面アイビーに覆われてしまった、なんて良くある話。
   
壁に伝って大きくなるのを見てツタとごっちゃになっちゃう人がときどきいるが、ツタ Parthenocissus tricuspidataブドウ科の植物であり、紅葉し、落葉する。
アイビー Hedera helixウコギ科の常緑の植物で似て非なるものである。
   
どちらも壁を覆い尽くさんばかりに生長するので、トラブルになる場合が多い。
   
トラブルを避けるには、マメに切って手入れをするに尽きると思う。
大きくなってしまってからコントロールするのは本当に大変だ。
  
困り果てて、挙句の果てに根元でノコギリで切ってしまうという場合もある。
   
そうすると、切ったところで水も、養分も行き渡らなくなるので、そのうち弱って枯れるという寸法だ。
しかし、彼らは壁に一旦くっつくと枯れてしまっていてもなかなかはがれない。
   
無理にはがそうとすると壁の塗装がはげてしまったり、壁が崩れたりすることもある。
   
2枚の写真の枯れたアイビーはこれからどうなるのかなぁ。
見た目に、よろしくないし、かといってはがすのも大変・・・
  
ちょっと心配である。
    
  

2009年9月26日土曜日

ゲッカビジン Epiphyllum oxypetalum
     
   
この写真は9月23日、すなわちシルバーウィーク最終日の昼頃に近所を散歩していて撮ったものだ。   
   
とある御宅の門の内側にあったもので、かなりの距離をおいて見ていて最初は何だか分からなかったのだが、注意深く見ていると、それがゲッカビジンであることに気付いた。   
    
おおっ と思ったのは良いが、その先端に茶色く付いているのは、花が終わったあとの悲しき残骸に見えた。   
   
ちぇっ、残念・・・ とその場を去る前に一応2~3枚写真を撮った。   
    
家に帰って調べてみたら、それは花が終わった後ではなく、これから咲くつぼみなんじゃないかと思えてきた。
   
再び、おおっ と興奮する。   
   
何せこのゲッカビジンは夜の間、しかもたった一晩だけ可憐な白い花を咲かせることで知られている。美人薄命ではないが、なんともその花の命のはかないことよ。   
   
そんな花が咲くのであれば、是非見にいかねばならないが、24日も、25日も夜は出掛けていたのと、帰り道に見に寄ることをスッカリ忘れていて、今日26日にやっと見に行くことができた。   
   
というか、今見に行って帰ってきたところだ。更新時刻を見ていただきたい。 23:59ですよ。 もうギリギリなんである。   
    
しかし鉢のあった場所にはあいにく軽トラックが停まっていて鉢があるのかどうかも確認できない。咲いているのか、もう咲いてしまったのか、はたまたこれから咲くのか分からないまま悶々として戻ってきた。   
   
本来であれば、珍しいゲッカビジンの開花の写真を撮りました、とスクープしたいところであったが、なんとも煮え切らない中途半端なつぼみの写真のご報告となってしまった。
  
  

2009年9月25日金曜日

Bless...
   

   
とある御宅の前にこんなものがあった。
   
紙には ふうせんかずらの種です。ご自由にお取り下さい。 とある。
   
かごの中をみると茶色く熟したフウセンカズラと、ジャム瓶もある。
  
ジャム瓶には バジルの種もどうぞ と書いてあった。
   
採るな、触るな、入るな・・・ と 「べからず」ばかりが目につくこのご時世にあって 「どうぞ」と言われるとなんだかほのぼのしてしまうのは僕だけだろうか?
  
この前花咲ブログでも書いたが、いたずらに嫌気がさしたのか花壇に金網と更には有刺鉄線が巻かれていたのを見たのに比べれば、まさに天国と地獄ほどの差がある。
  
どっちが良いかなんて聞くまでもないだろう。
  
Give & Take なんて言うけど take を常に期待していてもいけないんだろうなと、こういうことがあると思ってしまう。
この御宅の人は別に take なんて期待していないだろう。
   
ただ、折角だからお好きな方はどうぞ、give give give の精神なんである。
  
思わず Bless・・・ と心の中で思ってしまった。
   
僕は別にキリスト教徒ではないが、言いたいことは 「こういう親切な人に良い事がありますように」みたいなカンジと言えば良いだろうか。
   
因みに僕みたいにいつも脳天気なことを言っている人も Bless と言われる対象になるが、それは意味合いがちょっと違っていて 「めでたい人ねぇ」的に使われるので注意が必要である。
  
  

2009年9月24日木曜日

おお、仲間!



連休もスッカリ明けて、通常モードに戻りましたか?

花咲ジジイは休みのような、そうでないような、なんとも曖昧な連休だったのであまり連休ボケ的なものはない。

さて、話は飛ぶが、この前出掛けたとても美味しい居酒屋さんにこういう張り紙があった。

花咲こいも 

この花咲ブログを始めて1年9か月。
毎日、花咲ブログを更新し、いつしか花咲ジジイと名乗るようになってしまったが、始めた当初はそんなに深くは考えずに 枯れ木に花を咲かせましょう・・・ の童話花咲爺さんに因んで軽い気持ちでタイトルを考えた。

でも毎日のことなので、花咲 と書いてあるものには次第に愛着がわいてきて、オッと思ってしまうのだ。

ネットなんかで見てみれば分かるけど、花咲 という町名があったり、色んなものがある。
ゴルフ場、料亭、学校、居酒屋、温泉、農園・・・・

そんな中での花咲こいも(はなさきこいも)

僕のところは 花咲(はなさか) なのではあるけども、なんか愛おしいではないか。

パチリとやったが、今になって「なんで買わなかったかなぁ」 と後悔することしきりである。

2009年9月23日水曜日

センニンソウ Clematis terniflora
   

   
いやいや、ついにシルバーウィークも終わろうとしている。
何をしていましたか? どこへ出掛けていましたか?
   
花咲ジジイは自宅もしくは、自宅から5キロ以内にいた。
天気も良かったし、どこかへ出掛けたいのはヤマヤマではあったが、ホント忙しかったのである。
   
とはいっても、昼間からビールを飲んで昼寝をする、なんて芸当もお休みならではのことで、地味に充電した感じである。 あっ、もちろんそんなことを毎日していた訳ではないので念のため。
  
さて、植物のお話である。
   
今日は センニンソウ
   
ご存じの方もいると思うが、山に行くと普通に繁っている。
センニンソウ、センニンソウと言われて、そうかセンニンソウね、と思っている方、今日は目からウロコですよ。
   
センニンソウの学名 Clematis terniflora ってことで、そう、クレマチスなのですね。
   
知ってた??
   
クレマチスと言われてセンニンソウを改めて見てみれば、花の形やつる性の植物らしく廻りの何かに絡まって伸びていく様は確かにクレマチスである。
ついでに言えば、花びらのように見える4枚のものは ガク であって花びらではない。
これも他のクレマチスと同じ理屈だ。
   
この前 ヘメロカリス は色々あるけど、いいじゃぁないかヘメロカリスで と言ったが、今日のセンニンソウも良いじゃぁないかクレマチスで。
  
広い気持ちで連休明けも頑張ろう。
   
   

2009年9月22日火曜日

シュウカイドウ Begonia grandis
   
   
シュウカイドウをご存知ですか?
   
実は結構な熱烈ファンが多いと聞く。
   
学名からも分かるようにベゴニアの仲間である。
  
花咲ジジイは全ての植物を等しく愛するものであるが、正直に好きか嫌いかと問われれば、好きな部類には入っていない。
   
シュウカイドウ・ファンの方スミマセン。
これはあくまでも好みの問題なので大意はないので悪しからず。
   
   
まず、草本性の植物のわりに異様にデカい。
さらに葉っぱの形と感触がちょっと苦手。
そして、花の形と色が好みとちょっと違う。
   
   
なんか蝋細工のような花に思えてしまうのだ。
   
葉っぱを切って挿して増やすことができるといったあたりも、なんかターミネーター的で怖い。
  
そんなシュウカイドウが今咲き誇っているので是非見てあげていただきたい。
  
  

2009年9月21日月曜日

ガジュマルの最期
   

   
昨日散歩していてショッキングな光景を目にした。
    
ガジュマルの大木が切り刻まれていたのだ。
   
実はこのあたりを通るたびにこのガジュマルの木が目に留って気になっていた。
   
ガジュマル Ficus microcarpa をご存じか?
暖かい地方、日本であれば九州や沖縄などで育つ樹だ。
   
樹の幹や枝から 気根 を出して変わった樹形を作りだしていく。
条件が良ければ樹高も30メートルくらいにはなる。
   
プロフィールにも書いたが、花咲ジジイは幼き頃エジプトに住んでいたことがあって、よく遊びに行った公園にガジュマルの大木があって、木登りなどしてよく遊んだ。
気根が太く大きくなり、複雑に絡み合ったりするので、小さかった僕には 「基地ごっこ」 ができた。
   
樹の上に基地を作り、樹の脇には大きな空洞があったりもした。
もっともこの空洞をトイレがわりに使う不届きな人も多く、臭くて居れたものではなかったけど・・・。
   
そんな、ある意味懐かしいガジュマルを都会のド真ん中で見かけて、そのうち花咲ブログに書こうと思っていた。
   
思っていたら、どうだ。
切り刻まれてしまって、もはや原形をとどめていない。
   

   
このガジュマルはこのビルの看板よりも高かったので、ビルの3階以上の高さがあった。
都会でこんなに大きくなることが珍しいように思っていたのだが、本当に残念である。
   
なんで切っちゃったのか、是非聞いてみたいところである。
  
   

2009年9月20日日曜日

こんなところにも花の名が
   
   
昨日はちょっとした会食があって後楽園に向かった。
  
地下鉄大江戸線後楽園駅で降りる。
   
・・・・ なんか、ただならぬ雰囲気に包まれていたのである。
   
白、赤、紫のスーツを着たコワモテの方々がいらっしゃったり、中には素肌にスーツを着ている方もいた。
そして決定的なのが、タオルをまとった人たち。
    
わかった! これはあの人のコンサートだ。
   
昨年は確か武道館でコンサートがあったはずで、昨年もたまたま所要があって九段下にい合わせたのだが、電車の中、駅のまわりなど、こういった恰好をした人たちで溢れる中、人ごみに揉まれながら歩いた記憶がある。
   
たまたま観光で鉢合わせた外国人なんかビックリするだろうなぁ。
   
そうかぁ、今年は東京ドームなのかぁ。
ヨロシクぅ とこっちもなんだかその気になってしまいそうになる。
   
で、これがどうして花咲ブログかというと・・・。
   
会食をした中華料理店で、おトイレに行こうと席を立ったところそれぞれのお部屋に名前がついていた。
「鳳凰の間」 とかのアレである。
   
    
それが各部屋に植物の名前が付いていることに気付いた。
菫菜(スミレ) 薔薇(バラ) 芍薬(シャクヤク)
藤紫(フジ) 百合(ユリ) 牡丹(ボタン)
といった具合だ。
   
よしよし、こんなところでも君らは活躍しているのだな、と敬意を払い足早にトイレに向かった。
植物サイコウぅ、植物ヨロシクぅ!
  
    

2009年9月19日土曜日

秋へ・・・
   

   
今日から連休というかたも多い事だろう。
  
誰が名付けたか、シルバーウィーク
  
秋になってくると、花のシーズンも終盤を迎え、咲くものは限られてくる。
これからは、コスモスキンモクセイヒガンバナパンジービオラなど幾つか指折り数えられるくらいにしか花の楽しみがないような気がする方、ご安心を。
   
花咲ブログでは こんな花が咲いていました っていうタイムリーな情報提供をして参りますので。
   
今日見かけたのは黄色い花 ユリオプスデージー Euryops pectinatus である。
キク科のこの花は、見るからに花らしい花の形をしており、これから冬に向けて咲き続ける心強いやつである。
   
そうそう、ヒガンバナが今は見ごろらしく、彼岸花の名所 日高市巾着田http://www.kinchakuda.com/は観光客で賑わっているらしい。
立派なホームページもある。
   
西武線に乗って行くらしいのだが、昨日は平日にもかかわらず多くのハイカーが西武線の特急券を買うため並んだそうで、その特急で通勤している人が
「今朝は特急で来ようと思ったら、特急券を買うのに慣れない人がモタモタしているから乗り遅れそうになっちゃったわよ」 とボヤいていた。
  
さあ、シルバーウィーク到来、あなたはどこへ出掛けますか?
 
 

2009年9月18日金曜日

ノボタン Melastoma candidum
   

  
街を散歩していて、割と良く見かける花である。
  
でも街で見かける多くは植木鉢に植えられて、背丈もせいぜい150センチあるかないかといったところ。
  
しかし、地植えされたノボタンはデカかった。
  
家の2階の物干しくらいまで高さはあるので、おそらく3メートル以上あったのではないかと思われる。
  
そして、たわわに綺麗な紫色の花をつけていた。
   
こういった青や紫は写真ではその美しさを伝えにくい。
単に僕の写真の腕が悪いのだろうが。
  
やたらにデカい、ノボタンの横を通りながら 「コイツは何年選手なんだろうなぁ」 とちょっと敬意を払いつつ思いを巡らせた。
  
10年? いやそれ以上かな。
  
   

2009年9月17日木曜日

ノカンゾウ Hemerocallis longituba
   

   
車が何台も通り過ぎる、その脇に可憐に咲いていたのはノカンゾウである。
  
なんちゃって、「ノカンゾウである」 と知ったかぶりしたが、それは家に帰って調べて分かったのだ。
   
その場ではユリ科の何かであろう、ヘメロカリス(Hemorocallisなんじゃないの? という辺りまでは分かっていた。
イヤ、ホント。決して強がりではない。
  
植物に親しむには、そんな程度で良いのではないかと思う。
僕らは植物学者ではないのだから。
   
ノカンゾウの仲間には
ヤブカンゾウ Hemerocallis fulva
ニッコウキスゲ Hemerocallis middendorffii
ハマカンゾウ Hemerocallis littorea
など沢山あるのだが、それら全て Hemerocallis という同じ属なのだから似ているのもうなずけるわけである。
   
例えばノカンゾウとヤブカンゾウは本当に似ていて、花が咲くまでは区別がなかなかつかないのだという。
ノカンゾウは一重、ヤブカンゾウは八重の花だという違いだけである。
   
だからってわけではないが、そんな重箱の隅をつつくようなことをしないで、
あっ、ヘメロカリス見~っけ!!あはははっ!
というふうにしていたほうがハッピーだと思うのだがいかがだろうか?
   
ハッピー過ぎか。
  
  

2009年9月16日水曜日

金と銀
   

   
いつもコメントを頂戴するひるがおさんから、するどいコメントを頂戴した。
   
9月13日に花咲ブログで書いたキンモクセイは、実はギンモクセイではないのか?
   
ギンモクセイ Osmanthus fragrans var.fragrans
キンモクセイ Osmanthus fragrans var.aurantiacus
   
と学名を見ても、大きな差はない。
聞くとキンモクセイはギンモクセイから派生的に生まれたもので、もとはギンモクセイなのだそうだ。
   
見た目の一番の大きな違いは花の色で、ギンモクセイは、キンモクセイはオレンジ色をしている。
   
花の時期については調べても良く分からなかったのだが、近所のキンモクセイを見てみると、まだつぼみすら付けていなかった。
では、再度詳しくギンモクセイの花を見てみようと思ってギンモクセイの現場に走ってみたのだが、ご覧のようにすでにほぼ全部が花を終えてしまっていた。
   
キンモクセイとギンモクセイ、とても似ているが、似て非なるもののようである。
   
考えてみれば金と銀っていろいろあるなぁと思う。
金の斧、銀の斧という童話。
   
ちょっと前には きんさんぎんさん という双子のおばあさんも大ブレークした。
   
そして、今週末から始まる連休は シルバーウィークというらしい。
   
これは5月のゴールデンウィークにかけたものだと思うのだけど、ネーミング的にはあまりイケていない気がするのは僕だけだろうか。
これだけ9月に休みが重なって大型連休になるのは次回は数年後らしいではないか。
   
であるなら、シルバーではなく プラチナウィークとかにしたほうが景気が良くないか?
有難くないか?
   
キンモクセイ、ギンモクセイからつい話が逸れてしまった。
  
  

2009年9月15日火曜日

建設現場の悲哀
   

   
建物をつぶして、また建てる。
   
いわゆるスクラップアンドビルトは、今や東京、いや日本では当たり前だ。
ちょっと油断するとアッという間に新しいビルが建って、街の景観がガラッと変わっていたりする。
  
この前丸の内の新しいビルについて書いたけど、大型の新しいビルが建ったりすると、それにともなって最近は凝った緑地スペースが設けられていたりする。
  
しかし、リサイクルというかリユーズというか、もとあった場所にあった樹木がそこで使われる比率とはどのくらいだろうか?
  
最近は世間の目も厳しくなっているので 「我々はこの木々を大切にしますよ」 と外部にアピールするかのように工事現場の片隅に竣工するまでの間、どけられているのを見かけることがある。
でもそういったときの木はだいたい枝をばっさりと切り落とされて、丸坊主のようになってしまっている。
   
これは根が弱っているときに、蒸散などで木に負荷が掛からないようにということだと思うが、樹形もクソもあったものではない。
  
これらがちゃんと根付くのだろうかと疑問さえ感じる。
  
ビルは新しくなり、商業的には新たな価値を生むかもしれないが、木々にとっては良いとばっちりである。
  
この丸坊主になったイチョウ、ケヤキたちがどうなるのか、しばし気にかけてみたい。
   
  

2009年9月14日月曜日

ベイビー・ゴーヤ
   
   
夏もそろそろ終わりかな、キンモクセイも咲いているし・・・ なんて思っていると、なんのなんの夏はまだ一部で健在である。
   
そのひとつがゴーヤだ。
最近は緑のカーテンとかいって、温暖化防止、冷房代節約などといってつる性の植物がもてはやされている。
特にこのゴーヤは育てるのも比較的簡単で人気があるようである。
  
     
ゴーヤ Momordica charantia var.pavel はキュウリ、カボチャ、メロン、スイカなどと同じくウリ科の植物である。
葉っぱの形、花の形、巻きひげがあるあたりなどがそれぞれ似ている。
   
花の下のほうにある 子房 という種ができる部屋が膨らんでわれわれが食べるゴーヤとなるわけだが、花が咲いている時点からその部分はボツボツのゴーヤ独特のイボがあるのが分かる。
   
今日の写真は縮小率を下げてあるのでクリックして拡大して見て頂きたい。
  
最近は沖縄料理ブームもあって、このゴーヤもスーパーなどで普通に見かけるようになった。
独特の苦味と歯ごたえが特徴だけど、一番最初に食べて 「うん、イケるっ!!」 と思った人はかなり勇気があったのではないか?
  
見た目的に人を寄せ付けない感じがするし、苦いわけだから。
   
苦くて硬いのもそのはず、われわれが食べているゴーヤはまだ熟していないものだからだ。
例えるなら、青いバナナってところで、あれを食べても美味しくないし、熟すまで待とうと思うでしょ。
   
ゴーヤの熟した様子は花咲ブログで昨年9月21日に取り上げたので見て頂ければ分かる。
黄色くなって、赤い種がむき出しになっている。
この熟したゴーヤはほのかに甘いのだという。
  
苦くて硬いうちに食うべし と決めた人はかなりの決断だったのではないかろうか。
  
  

2009年9月13日日曜日

忍びよる秋
    

   
近所を散歩していたら、突如甘い香りに包まれた。
   
!!! これはっ!!
   
キンモクセイであることはスグに分かった。
   
駐車してある車の上には花がらがうっすらと積もっていた。
   

   
春のジンチョウゲと並んで、季節をこれでもかこれでもか、とニオイで知らせてくれる秋の使者である。
   
・・・ でもちょっと待ってよ。
   
今日は9月13日。 まだ9月前半である。
昨年はいつごろキンモクセイを花咲ブログでとりあげたか見てみたところ、10月7日だった。
   
まだキンモクセイ全開、満開というわけではないけれども、もう秋なのね と認めざるを得ない。
あれだけうるさくて鬱陶しいと思っていたセミも力無くほんのちょっと鳴く晩夏~初秋の今日この頃である。
  
   

2009年9月12日土曜日

アメリカデイゴ Erythrina crista-galli
     
   
割と珍しい花ではないかと思う。
   
ご近所を散歩した限りでは見かけたことがない花だ。
   
赤い花と一言で言っても、赤にはいろんな赤がある。
この赤はなんというか、かなりキツイ赤で、例えるならボケの赤と似ているだろうか。
  
ボケと違うのは、俗にいう texture というやつで、しいて訳すなら 手触り とか 感触 のようになるだろうか。
   
ボケの赤い花びらはそれとなく柔らかい花びららしい花びらだと僕は思うのだけど、
このアメリカデイゴの場合はちょっと硬めで、例えるならツバキの葉っぱのような感じと言えば良いのだろうか。
   
どきつい赤い花の真ん中から黄色い雄しべ がニョキっと顔を出しているのも特徴的だ。
  
何かに似ているカンジ、見た事あるカンジ・・・と思われた方はスルドイ。
これまで花咲ブログで幾度となくご紹介してきている マメ科 の植物なのである。
それが証拠に 蝶形花 でしょ。
  
マメ科はかなり身の回りに溢れているものである。
  
  

2009年9月11日金曜日

南国気分
   

   
という訳で伊豆方面に繰り出した花咲ジジイであった。
   
そこで見かけたのがカンナ
   
カンナは既に花咲ブログでご紹介済みなので再度書くのもためらわれたのだが、でもあまりにキレイというか、あまりに伊豆という場所にマッチして咲いていたのでツイツイ再度ご登場願った。
   
オレンジの花青い空・・・ なんか沖縄のようだ。
   
さらに 4126 で有名なホテル付近では国道沿いにヤシの木が街路樹として整然と並んで、真ん中の中央分離帯にはアロエと真っ赤なカンナが南国気分を盛り上げていた。
  

   
こうやって見ると、太陽光線が植物の見え方に及ぼす影響というのはかくも大きなものなのかということが実感できることだろう。
  
植物への興味に素直に従って、こんな写真を撮ったのだが、冷静に考えれば道路わきに停車し、歩いて中央分離帯に渡りカメラを構える・・・・ なんとも怪しいオッサンの図であったことだろう。
   
夢中になると周りが見えなくなるクチである。
  
  

2009年9月10日木曜日

クズ Pueraria lobata
    
   
ちょっと伊豆方面に出掛けてきた。
   
久々に海を見たりして心が大いに和んだ。
   
緑に覆われた起伏に富んだ地形を見ていると、これまた心が和む。
   
でも車窓から通り過ぎる緑を見ているとあることに気付いた。
  
山の緑の多くが クズ に覆われているのだ。
   
何かの木がはえていたとして、それを見事なまでに何かが覆い尽くしていたのに気がついたのだ。
それはつい数日前に 丁寧な刈り込みをされたドウダンツツジが有機的な曲線を描いていた のに似ていて、遠目には木々が一体となって優美な曲線を描いているように見えた。
   
しかし、木にとってはとんでもないことだろう。
これだけ覆われてしまっては、光合成に必要な光を十分に得ることはできないだろう。
新しい柔らかい芽はクズに生長を阻まれたりもするだろう。
地中では根が養分、水分を奪い合っていることだろう。
   
昨日書いたスーパー雑草ではないが、このクズもかなり手ごわい雑草だ。
   
ご覧のように つる がグングンと伸びて、さらに地下茎でもガンガン増える。
仮に地上の部分を全て刈り取っても、地中にちょっとでも地下茎が残っていたらばそこからまた再生する。
  
まさにターミネーターのようなやつらなのだ。
   
   
車を止めてちょっと歩いてみたら、クズの花を見つけた。
マメ科であるということは知っていたけど、クズの花を見るのはこれが初めてだった。
   
花咲ブログで何度も書いたことがあるが、花はマメ科の花らしく蝶形花となっている。
   
   
葉っぱも羽状複葉といって3枚の小葉がひとつの複葉をなしている。
小葉とはいってもかなりデカいけど。
   
これが御宅のお庭に出現しいたら・・・・
  
想像するだにチト怖い。
  
  

2009年9月9日水曜日

スーパー雑草
   
   
・・・そんなわけで、昨晩はちょっとホロ酔い気分で深夜に帰宅して書けなかった スーパー雑草 について。
   
これは月曜日のNHKクローズアップ現代という番組での話。
  
簡単にいうと 除草剤に耐える雑草の出現で農作物は栄養を奪われるなど深刻な被害が広がっている というもの。
何で除草剤に耐えるようなものが出現したかといえば、植物も子孫を残して生き延びるのに必死で、除草剤でいつまでもやられっ放しではなくて、少しづつ耐性をもった世代ができていったり、突然変異によってそういうやつらが出現するのである。
   
これは害虫なんかにも言えることで、雑草をみれば除草剤、害虫をみれば殺虫剤といった具合に短絡的に同じ手段を用いていると、それに耐性をもった世代は必ずでてくるものである。
   
番組では SU剤 という万能除草剤一種類に頼るようになったことが原因のひとつであると言っていた。
   
幾つかの薬剤を複合的に適宜使用するのが良いのだそうだが、最近は消費者が農薬使用にたいして敏感になっているため、強力な薬剤を一回散布するといった方法が主流なんだそうだ。
   
そして、スーパー雑草として紹介されていたのが オモダカ Sagittaria trifolia である。
見たカンジはムラサキツユクサになんとなく似ている。
葉っぱが 矢じり のような形をしているのが特徴である。
   
薬に頼り過ぎないマネジメントの必要性が当然叫ばれていて、そのひとつが 総合防除 というもの。
雑草の繁殖を抑えるために植物を使うもので、例えば作物の間に背の低いクローバーを植える。
クローバーが密に繁ると雑草が繁殖する隙間がなくなるという理屈である。
しかし、作物の収穫量に影響がでることもあり、さらなる研究が必要である。
   
クローバーの根の部分には根粒菌といって、大気中の窒素を植物たちが吸収できるようにする菌が共生しているので、このへんもメリットがありそうである。
   
害虫に対してもこういった考え方は広まっていて IPM (Integrated Pest Management) という。
益虫を放ったり、ある程度の害虫の数であれば全体のバランスを考えて許容したり、といった発想が今広がりつつある。
   
農業に限らず、家庭レベルの園芸でも雑草、病害虫は問題ではあるとは思うが、薬に頼り過ぎないオーガニックな発想が大切だ。
   
   

2009年9月8日火曜日

レモン湯
   

   
昨日のNHK クローズアップ現代 をご覧になったでしょうか?
タイトルが スーパー雑草 ということで、録画して見ました。
   
興味深い事を色々と取り上げていて、今日の花咲ブログであれこれと書こうと思っていたのだけど・・・
   
今日はちょっとした会合に参加して、ほろ酔い気分で帰りが遅くなってしまって、あれこれと書く時間と気力が・・・・
   
決してお茶を濁すわけではないけど、今日はとある銭湯の前で見かけた看板についてさらっと書いてみようと思う。
   
その名も レモン湯
来る9月13日に湯船にレモンを浮かべたレモン湯が楽しめるのだという。
   
この銭湯はかなりチャレンジングな企画を実践していて、来るチャレンジであるレモン湯は行ってみようかなぁと思う次第である。
   
湯船につかるとい柑橘系の香りが漂うのだろうか?
それとも皮膚がチリチリと火照ったりするのだろうか?
   
ともあれ、経験してみたいなぁと思わせるナイスな企画である。
   
スーパー雑草はまた明日ということで。
オヤスミナサイ。
  
  

2009年9月7日月曜日

オイシイ見学
    

   
昨日、サントリーの武蔵野ビール工場に見学に行った。
   
まず花咲ブログの立場として、どのように植物と関係があるのか、と言えばその原料にある。
   
ビールの3大原料は   ホップ である。
そのうち、ホップは間違いなく植物であり、彼らの活躍がなければビールという偉大な飲料は存在しない。
   
見学では特に ザ・プレミアム・モルツ の製造について説明を受けたのだが、こだわりの良質な原料を使い、こだわりの製法(ダブルデコクション製法・アロマリッチホッピング製法など)であのベストセラービールを世に送り出しているわけである。
   
ザ・プレミアム・モルツは確かに美味しい(・・・気がする)、でもプレミアムっていうだけあって、確かにお値段も頭ひとつ飛び抜けている。
   
ところが、この見学の最後には 試飲 というグレートな機会が待っているのだ。
  
工場で出来立てのビールを、適切な温度で、こだわりの注ぎ方でサーブしてくれる。
しかも タダでっ!!
   
「お一人様3杯までです」とツアーを率いたお姉さんの説明があったので、キッチリと3杯頂戴した。
当然、一杯目のおかわりは30人くらいの見学者の中で一番乗りであった。
   
ザ・プレミアム・モルツと普通のモルツの飲み比べもしてみてください なんてお姉さんは言っていたけど、僕は胸の中で ザ・プレミアム・モルツと普通のモルツの値段差を知ってるのか?同じ3杯なら絶対にザ・プレミアム・モルツだろう と貧乏根性丸出しで、ザ・プレミアム・モルツを3杯立て続けに頂戴した。
   
駅から無料シャトルバスが出ていて、見学は無料で、しかも試飲付き・・・ 今のご時世なんとも太っ腹でミラクルな見学であろうか。
   
ホップに、そして麦芽に感謝しつつ、行かれたことの無い方は是非行ってみることをおススメする。
僕なんか毎日でも行きたいくらいである。
   
最低催行人数2名ということなので、一緒に行く人がいなくて困ったら是非声を掛けていただきたい。
いつでも出動するゾ。
  
  

2009年9月6日日曜日

さっぱりボタン
   

   
早くも9月最初の週末である。
    
ときどき蒸し暑くもあるが、朝夕はめっきりと涼しくなってきた。
    
さて、8月1日の花咲ブログで、雑草ボーボー状態のボタンの花壇について写真付きで書いた。
   
あまりに雑草の勢いがありすぎて、どこに肝心のボタンがあるのか分からないくらいだったので
「誰か、何とかしてあげて・・・・」
と書いたのだが、その声が届いたのだろうか。
   
ご覧の通りサッパリとした。
   
是非8月1日の写真と比べていただきたい。
床屋へ行きたてのようで気持ちがヨロシイ。
   
ボタンは落葉なので、もうちょっとすると紅葉して、葉が落ちて冬の休眠期にはいる。
本来であれば、夏の間に太陽の光を浴びて、光合成をおこなって栄養を蓄えて冬を越すのだが、あんなに雑草に囲まれていて果たして来春に花を咲かせるだけのものを蓄えられただろうか?
   
ただでさえ日照不足の夏だったというのに・・・。
   

     

2009年9月5日土曜日

グランド・オープンといえば・・・
    
   
そんな訳で丸の内ブリックスクエアという最先端スポットがグランドオープンしたとご報告した。
   
幾つかのレストランや、ショップの前には 「××さん江 株式会社△△」 といった札とともに色とりどりの花が飾られていた。
   
かなり凝ったものも多く、結構なお値段では? と思うものも多かった。
   
花の需要というのは、なにも彼女に花束をプレゼントするときに限られているわけではない。
   
当たり前か。
   
むしろ、こうやって冠婚葬祭のとき、お祝いのときに、多く消費されるのである。
それが証拠に日本で売れている花のベスト3は キク、バラ、カーネション であるというのは有名な話。
   
キクは墓前に供えたり、葬式のときの必需品的な花である。
あまりお行儀の良い表現ではないが 不景気であっても葬式の数は減らない というのだ。
よって、キクなどは景気に左右されずにコンスタントに通年売れる花材なのである。
   
お祝いとしては、開店、展覧会、芸能人のイベントなど、そしてパチンコ屋さんの前で良く見かける。
   
丸の内ブリックスクエアでは最先端スポットだけあって、オシャレでシックな色遣いのものが多かった。
写真はそのうちのひとつで、黄色でうまくまとまっている。
    
    
・・・・そして、某商店街で、居酒屋さんが開店して花が飾られたのを見た。
ピンク黄色・・・・・ なんでもござれ、の賑やかなものだった。
   
こうやって見ると 色彩のセンスってとても大切なのね と思ってしまうのだがいかがだろうか?