2009年9月15日火曜日

建設現場の悲哀
   

   
建物をつぶして、また建てる。
   
いわゆるスクラップアンドビルトは、今や東京、いや日本では当たり前だ。
ちょっと油断するとアッという間に新しいビルが建って、街の景観がガラッと変わっていたりする。
  
この前丸の内の新しいビルについて書いたけど、大型の新しいビルが建ったりすると、それにともなって最近は凝った緑地スペースが設けられていたりする。
  
しかし、リサイクルというかリユーズというか、もとあった場所にあった樹木がそこで使われる比率とはどのくらいだろうか?
  
最近は世間の目も厳しくなっているので 「我々はこの木々を大切にしますよ」 と外部にアピールするかのように工事現場の片隅に竣工するまでの間、どけられているのを見かけることがある。
でもそういったときの木はだいたい枝をばっさりと切り落とされて、丸坊主のようになってしまっている。
   
これは根が弱っているときに、蒸散などで木に負荷が掛からないようにということだと思うが、樹形もクソもあったものではない。
  
これらがちゃんと根付くのだろうかと疑問さえ感じる。
  
ビルは新しくなり、商業的には新たな価値を生むかもしれないが、木々にとっては良いとばっちりである。
  
この丸坊主になったイチョウ、ケヤキたちがどうなるのか、しばし気にかけてみたい。
   
  

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