2010年6月14日月曜日

マテバシイ Lithocarpus edulis
        
       
東京ディズニーランドへ繰り出したときのこと。
   
前方の樹木の上が何やら明るい色で覆われているのが目に入った。
   
何だろう? と思って近づいてみると、それは木の花だった。
何の木かというとマテバシイというブナ科常緑樹である。
     
      
花と言ってもチューリップのような花ではなくて、ご覧のように明るいながらも地味な花が無数についている花らしからぬ花である。
形としてはキツネの尻尾のような、というか花火がはじけ散ったような形をしている。
    
ブナ科ということで果実はドングリのような形をしていて 学名の種小名 edulis は英語の edible すなわち 食べられる という意味があるように実際食べられるのだそうだ。
     
花の香りも好みが分かれるところだろうが、花咲ジジイはかなり好きな類の香りがする。
それはクリの花とソックリだ。
     
それもそのはず、クリもマテバシイも同じブナ科の植物であるので共通項が多いのだ。
    
そんな花を大きなカメラを構えてミッキーなどそっちのけで何枚もの写真を激写していたので、周りにいた人たちが随分不思議そうに花咲ジジイを眺めていた。
そして花咲ジジイがひとしきり写真を撮り終えたらば、何人かの人たちがマテバシイに近寄っていってその花をつぶさに眺めたり、写メを撮ったり、枝を引き寄せて観察したりしていた。
    
花咲ジジイの植物愛が伝播したのだな、フフフフ・・・ と一人ほくそ笑む花咲ジジイであった。
  
   

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