2010年6月7日月曜日

ヘアリーベッチ Vicia villosa
    
    
この前、車で何気なく通り過ぎた空き地一面に何やら赤紫色の花が沢山咲いているのを見かけた。
   
その数日後、カメラを持って たしかこの辺だったはず・・・ と現場に立ち返った。
   
車からチョロっと見えたときは カラスノエンドウ Vicia angustifolia ではなかろうかと思っていた。
いざ、現場に着いてその花をよくよく見てみると、確かにカラスノエンドウに似ているけど、花の形やつき方が微妙に違う。
    
なんだ、これは?
   
これは ヘアリーベッチ Vicia villosa といってカラスノエンドウの近縁にあたる植物であることが分かった。
Vicia という属名はともに共通する。 当然、ともにマメ科の植物である。
    
    
マメ科の特徴は沢山あるが、そのうちのひとつであるサヤの実ができるということは最も知られた特徴のひとつであろう。
枝豆も、サヤエンドウも見慣れたマメは全てこれである。
このヘアリーベッチも聞き慣れない植物かもしれないが、その実を見ると ああ、マメ科なのね と納得できる。
    
    
このヘアリーベッチが一面に咲いていた空き地の近所に住む人にたまたま話を聞くことができた。
   
このヘアリーベッチはわざわざ地主さんが種を蒔いたものだそうだ。
そのココロは、地肌剥き出しの空き地では砂埃がひどくて近所の苦情などもあったのだそうだ。
その問題を植物を一面に育てることで解消しようという、なんたるナイスなアイディアであろうか?!
   
壁面緑化、屋上緑化 大いに結構。
そして空き地緑化っていうのも無視できないゾ。
   
   

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