2010年10月31日日曜日

ドングリ・ラリー
    

そんなわけで(?)花咲ジジイのなかではドングリが流行っている。
   
そんなドングリに魅せられた人にピッタリのイベントがあった。
その名も どんぐりコロコロ公園めぐり というもの。
  
都内の公園にドングリのスタンプを置いて、スタンプを集めながら実際のドングリも観察してみようというものだ。
   

日比谷公園であれば、写真のように椅子が置いてあって、その上に簡単な解説とスタンプが置いてある。
子供たちはそのスタンプを集めながらドングリについて学んじゃうというものだ。
  
夏休みにJRがやっているスタンプラリーと似ている。
ポケモン・スタンプラリーも悪くないけど、ポケモンよりは自然のドングリを取り上げたほうがよっぽど教育に繋がるように思うのだけど、どうだろう? 
   

それにしても、こうやってスタンプを集めていくというのは、大人でも興奮するよねぇ。
花咲ジジイもアベマキシラカシのスタンプを手帳におしてみたのだけど、かなり嬉しかったぞ。
  
   

2010年10月30日土曜日

美しきアオギリ
   
   
さて気を取り直して今日は植物の話を。
   
今日のこの写真は何でしょうか?
   
秋だから落ち葉でしょ、しかも葉脈だけが残っちゃっている秋によく見るアレね
と思った方惜しい。
   
まずこれはアオギリ Firmiana simplex という樹木である。
次にこれは葉ではなく、心皮といって雌しべを構成するものの一部である。
       
見た目的には葉っぱそのものだけど、アオギリの葉っていうのはもっともっと大きくて人間の顔くらいの大きさがある。
そして葉の形は3~5くらいに裂けている。例えるなら子供が恐竜の足跡といって描くような形をしている。
   
なのでこれは葉ではないのである。
さらに言いたいのは、残念ながらこれにはが落ちてしまって付いていないが、この心皮の両側にひとつづつ種が付いている。
    
こののような微妙に美しくカーブを描いた形を見てくれたまえ。 
造形美ということばがピッタリくる。
     
ご存知のかたも多いと思うが、アオギリはこの心皮に付けた種をより遠くへ飛ばすために、この心皮がプロペラのようにクルクルと旋回して落ちてくる。
それが風にのって遠くへ飛んでいくという仕組みである。
     
その心皮が旋回して落ちてくるさまを見たらば、ちょっと感動するよ。
   
神様はなんでこんなものを作ったのかな、って。
人間が一生懸命努力してつくったってこんなに上手くは出来ないと思う。
         
秋を迎え(一気に冬にとんだという感じもするが)、アオギリの下を注意深く見れば、まだ種付きの心皮が落ちているかもしれない。
花咲ジジイも最近はアオギリを見かけるたびにキョロキョロと探しては見るのだが、残念ながら種がもうどこかへ行ってしまっているものばかりである。
    
種があるから重さのバランスを絶妙にとってクルクルと旋回するのだと思う。 
種がないと旋回しない。
     
是非、種付きの心皮を見つけてプロペラ遊びをしてみて欲しい。
ホント、楽しいから。




2010年10月29日金曜日

GARDEX2010
    

そんなわけで、今日はお昼頃から幕張メッセで開催されているイベントに出掛けた。
   
昼頃は人出もピークだったと思う。
もう、スゴイ賑わいだった。
   
ササッとピンポイントで幾つかのブースをチェックして、講演を2本聴いたらば16:00を回っていた。
講演はそれぞれ興味深くて、かたや一冊のビジネス書を紐解くような話で、かたや庭造りのヒントに満ちた刺激溢れる話だった。
   
会場で落ち合ったアレックスさんとコーヒーを飲んで充電して最後の力を振り絞って会場を回った。
   
庭造りの新素材、定番素材などの「素材」について意識的にまわったのだが、やはり興味がわくのは「道具」の部分である。なんてったってモノ好き ですから。
手打ちの剪定バサミやら、手挟みの刈り込み、そして写真にあるような剪定ノコなど見ているだけで胸が躍る。
   

これはシルキーというブランドのノコギリだが、切れ味はハンパではない。
英国の幾つかのガーデンでは 「切れすぎて危険」 と使用を控えるように促すガーデンもあるほどである。
   
ゴムボーイだとか、ズバットなどネーミングもなかなかユニークだ。
   
こういう道具たちを見ているとアッという間に時が経ってしまう。
   
もう最後の方は惰性で 「オウチに帰りたい・・・」 と心の中では弱音を吐いていた。
   
それでも役立ちそうな情報をかき集めて、パンフレットでカバンは重たくなっていた。
   
帰り道にアレックスさんと軽く一杯やった。
最近日本庭園を造っているというアレックスさんの手はシュロ縄を扱ったため爪の間が黒くなっていた。
初めての庭造りながらも、楽しみながら新たな経験を積んでいるというお話を満面の笑顔で語ってくれた。
   
初めてシュロ縄に触れたとき、初めて地下足袋を履いたとき・・・
花咲ジジイにとっても、それはそんなに昔ではなかったはず。
でも忘れていた何かをアレックスさんの笑顔は教えてくれた気がした。
  
  

2010年10月28日木曜日

ヘトヘト ペコペコ 泣きの雨


今日は晴れてくれ!!

そんな願いも虚しく朝からシッカリと、そして今も雨は降っている。

今日は都内某所にて庭造りをしていた。
当然雨合羽を上下着ていたが、これだけ雨が降ってずっと外で作業をしていれば中もグッショリである。
気温も上がらなかったので、しまいには手がかじかんでしまった。

久々に「寒い」という感覚を味わって、ほとほと参った。

昼ごはんには近所のコンビニで滅多に食べないカップ麺に手を出した。
暖かいものが食べたかったのだ。

どうにかこうにか作業を終えて、よっぽど家に帰ろうかと思ったのだが、その足で海浜幕張に出掛けた。

明日から幕張メッセで開催される国際ガーデンエキスポのレセプションがあったからである。
別に行かなくても良いのだけど、なにやら招待状も届いたので人的交流を広げる機会かも、と思って重い足を引きずるように雨の中会場に向かった。

遅れて到着した会場はスゴイ人出であった。
400~500人くらいいたのではないだろうか。
そりゃそうだ、花咲ジジイにも招待状がくるくらいだから。

ちなみにVIPとか書いてあるけど、何がどうして花咲ジジイがVIPなのか分からない。
主催者からそうやって送ってきただけなのだ。

軽く会場を一周したけど、どうやら知っている人はいそうになかった。

もう終日の肉体労働でお腹はペコペコ、のどはカラカラだったので、お皿一杯に料理をとって、ビール瓶を抱えて壁にもたれて、がっついた。
品位もくそもあったものではない。

本当に腹が減っていたのである。

腹がある程度ふくれて、ビールを飲みすすめると、あとは適度な眠気がやってきた。

・・・・というわけで、そんなレセプション会場にいながら、ただの一人とも会話もせず、餓鬼のようにバイキングを食い漁って、ビールで喉を潤して、ほろ酔いで帰宅した。

何のことはない、幕張くんだり夕御飯を食べにいったようなものである。

なんか、すごく自己嫌悪である。

明日はそのガーデンエキスポの開催日なので、昼ぐらいから出掛けて庭造りに関する情報を収集したり、植物に関して面白いものはないか、などリサーチしてくるつもりである。

講演会もあって2本参加する予定。
特にエクステリアの大御所である古橋先生の講演会は、どんな刺激的な話が聞けるだろうかと今からとても楽しみである。

さらに会場ではかのカリスマ・ブロガーであるアレックスさん とも落ち合う約束をしていて、お茶、もしくはお茶とケーキでもご一緒しましょうと話している。

なんか女子高生みたいで楽しそうでしょ。
一応仕事ですので念のため。




2010年10月27日水曜日

ちょっと似ているけど・・・
      

暑くて長い夏だったと思ったら、急に冬になってしまった。
秋はいったいどこへいってしまったのだろう?
   
秋らしい気持ちの良い日は確かに数日はあったように思うが、堪能するほどの期間はなかったように思う。
それでこの気温である。
明日はこれに加えて雨も降るらしく、外仕事を予定している花咲ジジイとしては気が重い。
   
さてさて、そんな話おいておいて、今日の2枚の写真は何でしょう?
   
ともにピンクの綺麗な花弁が特徴である。
   
実はこの2枚はまったく異なる日にたまたま撮ったもので、あとになって あれっ、結構似ているんではないの? 違う植物だけど似ているよ なんて記事を書こうかと頭のなかでは思っていた。
   
そしてこうやってイザ2枚の写真をならべてみると、色合いこそ似てるけど、花びらの感じなど全く違うもので似ていやしなかった。
   
よって、似てるよね という話の展開はボツとなってしまった。
   
で2枚の写真。
上がオオベンケイソウで、下がペンタスである。
オオベンケイソウは多肉質でベンケイソウ科
ペンタスは柔らかくてアカネ科ということで全く異なる。
  
葉っぱの形や質感なんかも全く違うので見誤ることはない。
  
   

2010年10月26日火曜日

たくましき商魂2
     

これは何の実でしょうか?
    
緑のものはちょっと縞模様が入っているし、熟したものは鮮やかなオレンジ色をしている。
さらにはクルクルに巻かれたツルも見える。
   
ウリ科の何かであるのは容易に想像がつくだろう。
   
そう、これはカラスウリであります。
   
しかし、このカラスウリの実をどこで見かけたかというと、それはナントお花屋さんであります。
   
お花屋さんの店先にカゴがあって、その中に入れられて売られていたのであります。
そう ディスプレイとして置かれていたのではなくて「売られていた」のであります。
  
ひとつ50円で。
  
これにはいささかビックリした。
去年の12月4日の花咲ブログにて たくましき商魂 としてご紹介したのは松ぼっくりが一個30円で売られていたというものだったが、これはその上をいく。
   
カラスウリの方がサイズ的にも小さいし、松ぼっくりよりも日持ちしないと思う。
なのに一個50円ってのはなかなかスゴイと思った。
  
ちょっと気になって店員さんに聞いてみた。
「どこかから拾ってくるんですか?それともどこかから買ってくるんですか?」
「市場から買ってくるんです」
  
へぇー、市場ではカラスウリの実なんてのも売っているのかぁ。
   
松ぼっくりが一個30円、カラスウリが一個50円・・・。
この前集めてきたドングリなんかもやりようによっては良い値で売れるんではないか、と思わずソロバンをはじく花咲ジジイでありました。
  
  

2010年10月25日月曜日

茶どころは情けがあつい?!
    

突然でありますが、この白い花は何の花でしょう?
   
白い花びらがあって、無数の黄色い雄しべが見える。
ツバキ? サザンカ? そのあたりが頭に浮かんだ方はスルドイ。
   
実はこれは お茶の花なのですね。
お茶の木では通りが悪いのでチャノキ Camellia sinensis という。
   
学名 Camellia を見てオッと思った方はスルドイ。
   
ツバキ Camellia japonica も サザンカ Camellia sasanqua も同じツバキ属なのですね。
   
余談だけど、たしか大島へ行くフェリーもカメリア号といっていたような気がするが、それも大島はツバキで有名なので、ツバキに因んでカメリア号となったのだと思われる。
   
チャノキに話を戻すと、お茶は中国から伝わってきた なんていう逸話からも種名は中国を表す sinensis となっているあたりもスジが通っている。
   
あの忌まわしいチャドクガは概してオチャ系の植物につくのでチャドクガという訳で、このチャノキも例外ではない。
  
東京からそう遠くない場所でこれだけの茶畑が広がっているというのはなんとも不思議な気がする。
それは以前花咲ブログでも書いた落花生が東京のお隣、千葉で多く生産されているというのと似ている。
   

お茶畑を見ていると、なにやら大きな扇風機が幾つも畑に設置されているのに気付く。
   
これが何のために設置されているか分かる方も相当スルドイ。
    
この扇風機は実はチャノキを霜から守るためにあるのである。
正式には防霜ファン(ボウソウファン)といって、風を送って空気を攪拌して冷たい空気を追いやって霜が付かないようにしているのである。
暴走ファンではないので念のため。
   
霜に弱いのは新芽の部分である。
新芽は柔らかくて薄いので霜が当たればスグにダメになってしまう。
   

そんな訳で背の高い扇風機がニョキニョキと立って、緑のお茶が整然と並ぶという独特の風景をお伝えした。
茶畑だけに、お茶の葉が重要なのであって花に観賞価値を求めていないのでかなり無碍(むげ)にされているチャノキの花でありました。
  




2010年10月24日日曜日

よく見てみれば・・・
    

散歩していたらば、前方の茂みに赤いものがポツポツと見えた。
   
反射的に あっ、ビッグボーイだ と思った。
   
ビッグボーイとはナス科の植物でオレンジ色の丸い実がなる。
別名 フユサンゴ ともいう。
   
以前の花咲ブログでも書いたけど、最初にビッグボーイと教えてくれたのは植木屋の親方だった。
ビッグボーイだなんて、およそ植物名らしくなくて またまたそんなこと言っちゃってぇ なんて思って調べたら本当にビッグボーイだった。
   
なんか某ハンバーグステキーキ屋さんのようなネーミングである。
    

それはそれとして、そのビックボーイと思しき植物に近づいてよくよく見てみたらナント、ショウジョウソウであった。
これはつい先月9月20日に花咲ブログで取り上げたばかりである。
   
でもそのときのショウジョウソウは植木鉢に植えられていたので、園芸品種として大切にされているものなのかなぁと思っていた。
よそ行き顔と申しましょうか。
   
ところがどうです、このショウジョウソウ。
道端に雑草のように元気に根付いていて力強さを感じる。
   
ショウジョウソウの新たな一面を見た思いである。
  
   

2010年10月23日土曜日

秋だ 祭りだ 出掛けよう


久し振りに気持ちの良い週末ではないか。
朝はちょっとピリッと冷えるようになったが、そこがまた気持ち良い。

花咲ジジイは午前中から自転車で繰り出した。

まず向かったのは、丸の内

丸の内仲通りガーデンニングショーというイベントが今日から開催である。
コケを多用することで知られる庭園デザイナーの石原氏の庭をはじめ、15のガーデンが仲通りを飾るというもの。
仲通りをそれらのガーデンを見て歩くもよし、上を見れば見事なハンギングバスケットが連なっている。

仲通りは、今やいわずと知れたショッピングストリートと化し、丸の内ブリックスクエアに立ち寄るなんてのも悪くない。

通りを抜けて日比谷に出れば、ちょっと足を延ばして日比谷公園に行ってみよう。
そこでは 第8回日比谷公園ガーデンニングショー2010 というイベントをやっている。
これは今月末まで。

造園連による和風のショウガーデンや、ハンギングバスケット、コンテナガーデンなども飾られている。
天気がよければ、園内をそぞろ歩くのも悪くない。

そう、花咲ジジイは先週も日比谷公園に繰り出してドングリ拾い をしたばかりである。


さまざまな展示もあって、なかでも堆肥を無料でビニール一杯すくい放題みたいなことをやっていて人気だった。

日比谷を離れ、虎ノ門、溜池、赤坂、青山とペダルを踏む。


青山の外苑イチョウ並木はまだ黄葉していなかったが、そこでも人だかりがあった。
青山祭 というものらしい。

オーガニック野菜などを売っていたりして盛況だった。

他にも色んなところで、人だかりがあって似たようなことをやっていた。

そうかぁ、秋かぁ。
実りの秋だもんなぁ。
収穫祭、学園祭など祭りの季節である。

明日も天気が良いらしい。

都内もなかなか悪くないぞ。





2010年10月22日金曜日

性善説的野菜販売
    
埼玉県某市内を歩いていた。
    
道路の脇に、野菜が幾つか載せてある棚があって 「お金入れ」 という札のついた賽銭箱のような箱が置いてある野菜売りがあった。
   
   
ネギ青トウガラシニンジンサトイモミョウガチンゲンサイナスなどがある。
   
   
昨今の異常気象で野菜価格が高騰しているなか、こういった野菜は有難い。
 
気になるお値段だが、どこをどう見ても値札が見当たらなかった。
察するに お幾らでも思った金額を入れていってください ってことなのだと思う。
   
とすると何という太っ腹。
   
野菜はどれも採れたてといった風情で、土もついていたりして、どこか ぬくもり を感じさせる。
   
こういうのは良いよねぇ。
こういう場所に限って、タダで持っていくやつはいないだろうし、投入された代金をかっぱらうやつもいないのだと思う。
   
さしずめ正直村の正直野菜である。
   
たぶん美味しいのだと思うな。
  
   



2010年10月21日木曜日

工事の現場からコンニチハ


昨日何気なく書いたネオひまわり

そうやって考えると、工事現場という殺風景な場所に植物を取り入れて親しみであるとか、柔らかさであるとか、優しさを醸しだそうという動きは確かにあるなと思った。

以前、花咲ブログでも工事現場を囲うフェンスに壁面緑化が施されているというのを取り上げたことがあった。

今回のもそれと似ているが、ちょっと趣が違うので取り上げてみた。


これはまさにハイブリッド版というべきタイプ。

何がハイブリッドかといえば、壁に引っ掛けられた小さなポットから本物の植物がちょこんと顔をだしている一方で壁にはリアルな葉っぱのプリントが施してあるのだ。

プリントの葉はポトスか何かだと思うけど、こうやってあるだけでなんとなく緑に囲まれている錯覚に陥る。
面白いのは本物の植物もどさくさついでに壁から垂れ下がっていることである。
 
これはヤブカラシか何かで、誰かが意図的に植えたわけではなくて完全なる雑草である。
    
こうやって工事現場で人間と意図した植物とプリント、そして意図せざる雑草が共存しているのは大変興味深いと思うのだがどうだろう。
   
所謂コラボってやつだな。 
あるいは、所謂ひとつのマリアージュですね。
   
人々は知らず知らずを求めているのでだなぁ。
  
  

2010年10月20日水曜日

ネオひまわり
    

    
日比谷公園の話が続いたので、ちょっと小休止ってわけでもないが、今日は軽めのお話である。
     
この前自転車で都内を疾走していたらば工事現場の脇にこんなライトを見つけた。
   
その名も ネオひまわり
詳しく調べてみると、正式名を 

ソーラー式LED回転灯「ハイブリッド・ネオひまわり」

というのだそうだ。
    
ハイブリッドってのは太陽電池によって電源供給するかららしい。

これによって廃棄物削減につながり、環境に優しい回転灯であるといえるらしい。

なんか凄いネーミングである。
    
詳しくは調べてないけど登録商標だったりするのだろう。
    
工事現場という殺風景な場所に無機質ではあるが、一応「ひまわり」という発想を持ち込んだあたりを評価したいと思う。
   
夜にこのネオひまわりの灯りが元気にグルグルと回るところを見てみたいものである。
  

   



2010年10月19日火曜日

胸が痛いぞ、ドングリ
    

ここ連日のニュースで ×××市、○○○小学校に熊が出没し、地元猟友会が射殺 なんてのを幾つかみた。
   
ニュースの解説者はしたり顔で
「最近熊が人里に近づくのは、この夏の異常気象で熊たちのエサとなるドングリが不作であるということが理由として考えられます」
なんて言っている。
   
それはそうには違いないだろうが、何も射殺することはないのではないかと当事者でない花咲ジジイは無責任に思ってしまう。
殺された熊は兄弟熊だったり親子熊だったりするので、ニュースをみていてなんともやりきれない気持ちになる。
   
熊たちが欲するというドングリたち・・・。
日比谷公園に結構沢山落ちていたぞ。
山に無くて、こんな都会にあるってのも皮肉なものである。
   
こういうニュースを聞くと、ただドングリを拾って悦に入るのではなくて、その背後にある物語にも目を向けたくなってしまう。
   
そもそもドングリ不足を招いたという異常気象は人間たちが引き起こしていることなのだから。
   
日比谷公園で拾ったドングリの一部。
上から アベマキコナラマテバシイ
熊たちよ、すまん。
  
  


2010年10月18日月曜日

バクチノキ Prunus zippeliana
      
バクチノキ ってカタカナで書くと良く分からないが、漢字と平仮名で表記すれば 博打の木 となる。
   
なんだ、それ?
今日はその辺について書いてみよう。
日曜日は花咲ジジイは日比谷公園にドングリ拾いに出掛けた。
   
ドングリだけ拾って花咲ジジイがおとなしく帰ってくるとは思わないでいただきたい。
ブログで書きたいこと、すなわちネタの宝庫だったのである。
   
あまり日比谷公園ネタばかり書いてもどうかと思うので幾つか厳選してみようと思うのだが、その筆頭がこのバクチノキである。
木そのものはそれほどエキサイティングなものではないが、それでもグッと惹きつけられるのがその幹肌である。
  
茶色と赤褐色のまだら模様なのである。
   
  
これはスゴク綺麗で魅力的である。
   
バクチノキの学名は Prunus zippeliana であるが、このPrunusには幹肌に魅力を持つものがとても多い。
Prunus maackii (マーキーウワズミザクラ?)も然り、Prunus serrula (ナラノヤエザクラ?)も然り。
日比谷公園を歩いていて、遠くからもその幹肌が目に飛び込んできて、オオッとうなりながらバクチノキににじり寄っていった。
   
花は残念ながら丁度終わったばかりのようで、もし一週間早く来ていたらば見れたと思う。
   
サクラの仲間のくせにこれは常緑樹であるというあたりもユニークである。
   
さて、そのユニークさの極みであるバクチノキという名の由来について触れてみよう。
バクチノキの特徴であり、魅力であるその幹肌は成長とともにウロコのように少しずつ剥がれ落ちてその跡が赤褐色をしているがゆえにこの美しくもユニークな幹肌となっている。
   
幹肌が剥がれ落ちていくその様子をとらえて、博打で負けて身ぐるみ剥がされる様に例えられてバクチノキになったのだとか。
  
面白いでしょ?!
   
そんなこといったら他にもバクチノキという名前をつけられてもおかしくない樹が沢山あるなぁ。
ユーカリの木とかさ。
  
  

2010年10月17日日曜日

日比谷公園 ドングリ拾い
     

今日は一人で日比谷公園に出掛けた。
天気も良かったので短パンをはいて自転車で軽~く出掛けた。
   
日比谷公園はおよそ16万㎡もあり、樹木だけでも3,100本が植えられているという、まさに都会のオアシスである。
   
樹木たちは秋ということでさまざまなを付けているころである。
   
花咲ジジイはゆっくりと日比谷公園内を歩いてドングリ拾いをしてきたというわけである。
正確にはドングリだけではなくて、大小さまざまな実を拾ってきた。
   
コナラ Quercus serrata マテバシイ Lithocarpus edulis シラカシ Quercus myrsinifolia アベマキ Quercus variabilis などなど下をキョロキョロして結構な数の実を拾ってきた。
   
これが、先日の押花同様、童心にかえってスゴク面白かった。
落ち葉をガサガサと踏みつけながら木陰を進む。
思わぬ実を発見したりして、一人ではあったが都会の公園歩きをすっかりとタンノーした。
   
ギンナンも当然あったけど、あまり珍しくないし、クサイので拾わなかった。
   
木陰で興奮していたのは良いが、いまだにが健在でアッという間に蚊の餌食になってしまった。
短パンで出掛けたことを後悔した。
    

公園内ではちょうど 土と平和の祭典 なるイベントを開催していて、オーガニック野菜を売ったりする屋台などが軒を連ねていた。
広場の中心部にはご覧のように竹を組んで作った櫓(やぐら)のようなものがあって子供たちが楽しそうに登っていた。
   
櫓のてっぺんにいたのがすっかり成人したお兄さんだったのがちょっとイケてなかった気がするが。
  
来週は日比谷公園でガーデニングショーがある。
天気がよければまた出掛けてみようかなと思っている。