2010年11月24日水曜日

タイサンボク Magnolia grandiflora
    

マグノリアである。
   
コブシとモクレンはどうやって見分けるんでしょうか?
などという質問は 学名 である Magnolia を使っていれば出てこない質問である。
マグノリアって、発音しづらいわけでもないし、是非普及させれば植物にたいする敷居がグッと下がって親しみやすくなると思うのだけどどうだろう。
   
そしてこのタイサンボクもマグノリアである。
コブシもモクレンも落葉樹で、今頃は黄葉してもうちょっとすると丸坊主になるが、このタイサンボクは常緑樹である。
   
grandiflora というのは 花が大きい という意味があるが、大きいのは花だけではない。
樹高も高いし、葉も一枚一枚が大きい。
葉は大きくて、さらに表と裏の色が違うし、硬いという個性満載である。
   
花はモクレン、コブシと見た目はあまり変らない。
   
花が散ったあとに実ができるが、それは黒っぽくて、燃え尽きた巨大なマッチ棒のような感じである。
   

しかしその黒っぽい実が裂けると、中には真っ赤に熟した種が顔をのぞかせる。
黒と赤 という自然界にしてはなかなかビビッドな色遣いが目をひく。
   
こういうものが落ち葉と一緒に落ちてるんだから、森や林を歩くのはたまらない。
 (一番上の写真はタイサンボクの実がのっている葉っぱはスズカケノキの葉なのでお間違えのないよう・・・)  
  


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