2010年12月31日金曜日

新春目前 春目前
     

いよいよ大詰め大晦日
いかがお過ごしですか。
   
家の大掃除?年賀状書き?買出し?テレビ鑑賞?
まぁ人それぞれだと思うが、何をするにせよ天気が良くて何よりである。
   
今朝もキーンと冷えた朝の町を散歩してきたらばちょっとした発見があった。
   
ムムムッ、もうロウバイが咲いている!!
    
そのロウバイはとあるお宅のお庭に咲いていたもので、外からボンヤリと見ていて発見した。

他人様のお宅の敷地内なので、おもむろにカメラを向けて壁一杯ににじり寄ることははばかれたので、この程度の写真しか撮れなかった。
   
ロウバイは1月終わり頃から咲いて、花の咲く頃には葉っぱが全て落葉して枝にロウ細工のような花が咲くので一目瞭然である。
しかし、このように葉っぱが付いている段階でロウバイに気付いたということについて、花咲ジジイの観察眼をちょっとホメてあげたいと思った。
   
そしてさらにしばらく歩くと・・・
ヤヤヤッ、もうスイセンが咲いている!!
    

これまたとあるお宅の玄関先にスイセンが咲いていたのだ。
スイセンも多くの品種があるので今くらいから咲き始めて、3月一杯くらいまで咲くので珍しくもないかもしれない。
でも、やっぱり早春の花というイメージなので新春を迎える前にこういう春の花を見つけるとちょっとした感慨がある。
   
冬至を過ぎ、正月を迎えるわけだが、季節は着実に春へと向かって前進している。
   
思えば花咲ブログをスタートしたのは2008年1月31日であり、もうすぐ丸3年になる。
しかも一発目は ロウバイ について書いたのだった。
   
丸3年を目前に2010年をロウバイで締めくくるという・・・・。
毎日読んでくださっている皆様、本当に有難うございます。
   
来年も、ためになって、ときどき笑えて、ちょっと泣ける、そんな花咲ブログを発信していこうと思いますのでよろしく御願い致します。
どうぞ健やかで楽しく、そして素晴らしい新年をお迎えください。
  
 

2010年12月30日木曜日

アロエ Aloe
    
     
今日は晦日
いかがお過ごしでしょうか?
   
昨日と異なって曇り空であるので、体感温度はかなり低い。
   
さて今年も残りあと2回となった花咲ブログ。
今日は以前 「このつぼみは何のつぼみでしょう?」 と出題した答えを発表しようと思う。
   
別に暮れまで引っ張ろうという意図はなかったのだけど、つぼみから花が咲くスピードが思いのほか遅かったのである。
   
そして花が咲いてやっと何の植物なのか分かるようになった。
  
正解はアロエである。
匿名さんがすでにコメント欄に正解を寄せられていた。
ありがとうございます。
  
チューブ状(筒状)オレンジ色の花が咲くと なーんだ という気になるけど、つぼみのままではなかなか分からないものだ。
    
      
ひとつひとつの花をよくよく見てみると、それもなかなかカワイイ。
アロエの花というと、全体を一塊としてイメージするのだけど、ひとつひとつの花はかくも可憐である。
   

別の場所で咲き始めてかなり時間が経過したベテラン・アロエを見掛けたのだけど、花序の下の方はすでに枯れて茶色くなっているし、花が咲いている中央部はオレンジ色、そしてまだつぼみの先端はまだがかっている。
   
これは以前花咲ブログで書いたように 無限花序 といって、下から上(先端)に向かって徐々に花が咲いていくという仕組みによることが良く分かる。
つぼみの後にまたつぼみ・・・・ といった具合に無限に花が増えていくというイメージである。
   
という訳で、正解はアロエでありました。
  
これからも身近な植物の不思議を取り上げていこうと思うのでよろしく御願い致します。
   
それではまた明日!
 
   

2010年12月29日水曜日

冬枯れ
    
   
今日は成田の出国ラッシュのピークだったのだとか。
世の中、もう正月休みモードである。
   
天気が良くて冬の青空が澄んで美しい。
遠くは富士山が望めたりして、特に今日の夕焼け越しに見えた富士山は思わず手を合わせてしまうほどだった。
  
近所をブラブラと散歩していたらば、すっかり茶色に変色したカラスウリを見掛けた。
   

こうやって見ると、この前ご紹介したラカンカ(羅漢果)ほど表面に張りはないものの、同じウリ科として似ていることが分かる。
   
ついこの前までオレンジ色のカワイイ実がなっていたはずなのに、こんな茶色の変わり果てた姿になってしまって・・・・。
   
・・・・と、それ以上のことも、それ以下のことも特に考えなかった。
そう、正月休みモードであるからして、のんびりと、ゆったりと、ぼんやりとリラックスしながら散歩を楽しんだのでありました。
  
明日はいよいよ謎のつぼみの正解発表です。
どうぞお楽しみに。
  
   

2010年12月28日火曜日

シクラメンとドーナツ
    

いよいよ暮れ。
今年も残り4日となった。
   
今日で仕事納めという方も多かったのではないだろうか。
   
クリスマスはもはや過去であり、皆の気持ちは今や お正月に向かっていることであろう。
   
植物や花の世界でもこの時期特有のものがある。
   
クリスマスの頃のモミの木、またはそれに類似したコニファー類、お正月の頃のハボタンマンリョウなどの赤い実などなど、挙げれば沢山ある。
シクラメンもこの時期に大量に出荷される鉢花である。
  
シクラメンも育種といって、新しい品種の開発をすることが盛んな植物である。
葉の色、形、花の色、形など、バリエーションも豊富になってきた。
   
そういう新品種は育種家という方々が長年の努力と試行錯誤の結果に生み出される、まさに努力の賜物なのである。
よって、植物の新品種は知的財産として保護の対象となっている。
   
例えるならば、作曲家が作曲した曲には著作権が付与されて保護されているのと同じことである。
あの唄のあのフレーズと、この唄のこのフレーズが似ているといって争っているケースを良く聞くではないか。
   
植物の場合、挿木接木など(栄養繁殖という)で比較的簡単に増殖することができるため、多くの問題が起きている。
  
あまりこのあたりに深入りするつもりはないので、アッサリと書いておくが、まあそういうことがある、と。
   

で、この前フト見掛けたシクラメンのタグを見て あれっ?! と思った。
  
某有名ドーナツ屋のマークにとてもよく似ているのだ。
   

ドーナツとシクラメン ということで製品カテゴリーはまったく異なるために消費者の我々が見間違えたり錯誤することはないが、これはあまりいただけないのではないかなぁ、と思った。
   
このシクラメンをつくった人が大のドーナツ好きだった、とか?
  
  


2010年12月27日月曜日

キリとウルトラマン
     

ここは祖師ヶ谷大蔵
   
祖師ヶ谷大蔵といえば 木梨サイクル と ウルトラマン が有名である。
   
なぜウルトラマンかといえば、かつてウルトラマンシリーズの生みの親である円谷プロがこの地にあったことによる。
駅前の商店街も ウルトラマン商店街 という名前がついていたりする。
   
花咲ジジイも少年時代を昭和のド真ん中に生きたのでウルトラマンシリーズは本当に懐かしい。
   
ご存知の方も多いと思うが、最近小田急線複線・高架作戦を展開中で、駅という駅がことごとく変貌を遂げている。
   
祖師ヶ谷大蔵もかつての小さくて寂しい駅からイメチェンして、小奇麗で広々とした駅前になった。
駅の前には大きなキリの木がドーンとそびえている。
木の周りには巨大な支柱が施されてる。
   
写真でスケール感が分かりにくいと思うが支柱の高さだけでも3メートル以上あると思う。
そして青空に向かって伸びる枝、枝にしがみつくキリの実。
なんともいえない風情を醸しだしている。
    

その大きなキリの横にはウルトラマンが。
写真では小さくて分からないかもしれないが黄色い円の中にいるのがウルトラマンである。
これはこれで3メートル近くある立派なウルトラマンである。
   
そんな訳で祖師ヶ谷大蔵駅前ではキリとウルトラマンが寄り添うように駅に降り立つ人々を迎えるようなことになっている。
   
なんか良いなぁ、昭和のカンジで。
  
   



2010年12月26日日曜日

ユッカ Yucca
    
硬くて尖った葉。
ヒョロリンと伸びた花茎に花が咲く様子。
   
リュウゼツランに似ているなぁと思ったらば、さもありなん。
リュウゼツランと同じくリュウゼツラン科であった。
   
ユッカは庭先、公園など色んなところで見掛ける。
色んなところで見掛けるが、日本にあるユッカには実がならないと言われている。
   
なぜか?
   
ユッカの花粉の媒介はユッカ蛾という蛾のみが行う。
そしてそのユッカ蛾は日本には存在しない。
よって日本のユッカには実がならない。
という理屈のようである。
  
なるほど。
   

ユッカ蛾はユッカの花粉を媒介するが、同時に花の中に卵を産み付けて、卵からかえった幼虫がユッカの実の一部を食べるという give & take の関係があるらしいのだ。
   
ユッカが実を結ぶにはユッカ蛾の助けが不可欠であり、ユッカ蛾が生き延びるためにはユッカが不可欠であるという、持ちつ持たれつの関係があるわけだ。
   
ユッカ蛾から引き離されて日本で生きていくユッカはなんか気の毒だね。
 
   



2010年12月25日土曜日

ああ、日本の田園的風景
     

まだ朝の7時ころ。
冬至は過ぎたとはいっても、朝日はまだどことなく弱々しい。
   
霜が降りてキーンと冷えた朝、古きよき伝統的な日本家屋の脇に大きなカキの木があった。
木にはオレンジ色に熟した柿が沢山ぶらさがっていた。
   
家の人は特に採って食べようという気がないのだろう。
葉っぱはあらかた落葉してしまっているので、枝にオレンジ色のカキの実がとても目立つ。
   
美味しいカキだろうか、それとも渋ガキだろうか。
そういえば高校生のころ人様の家になっているカキを勝手にもいで、その家に住むオヤジにエラく怒鳴られて走って逃げたことがあったことを思いだした。
   
何故、カキを盗るのか? それはそこにカキがあるからである。
別に大のカキ好きってわけではない。
目の前にぶら下がっていれば、もぎりたくなるのは人情ではなかろうか。
   
そんなことを考えながらぼんやりとそのカキの木を見ていたらば、カキの木に沢山の鳥たちが集まっていることに気付いた。
小鳥ゆえ、その気になって目を凝らさなければ、あまり気にならなかったのである。
   
見ていると鳥たちはカキの実にぶら下がるようにして、カキの実をついばんでいた。
そうだよなぁ、木の実ってのは鳥たちの大切な食糧だもんなぁ。
鳥たちが夢中になってついばむのも理解できるってものだ。
   
さらに何の鳥だろうかと思って、じーっと見ていたらば、身体が うす緑色 をしていた。
まさか、ウグイスか??
   
そんなわけはなくて、それは恐らくメジロだと思われた。
だって目の周りが白く囲われたような模様がついていたもの。
 
そんな優雅な朝の自然観察を終えて、足早に仕事にむかった。
  
   


2010年12月24日金曜日

深谷ねぎ
    

とある商店街をふらりと歩いていたら、道端にネギを並べてゲリラ的に販売しているおばさんを見掛けた。
   
沢山の人が往来する商店街であるが、おばさんは背を向けてひたすらネギについた泥を落としてビニール袋に何本かづつ束ねていた。
  
張り紙を見ると
私のふるさとから持ってきました
埼玉ブランド
深谷ねぎ
1袋700円の品 400円
とある。
  
なるほど、このおばさんは深谷からやってきたのだな、と知る。
なるほど、深谷ねぎは埼玉を代表するブランドなのだな、と知る。
  
土がついている → 新鮮
深谷ねぎ → 甘くて美味しい
通常700円が400円 → 安い
  
つまり、新鮮で甘くて美味しいねぎが安い、と。

でもこれだけの量のねぎをどうやって運んできたのだろう?
まさか電車ではあるまい。
花咲ジジイはネギが大好きで、我が家の定番トンしゃぶ の時など大量に買い込むのだが、電車にそのまま乗ろうものなら赤面するほど辺りにネギ臭が漂うことになる。
車であっても、これだけのネギを乗せれば、運転しながらむせるほどネギのニオイがするに違いない。
ま、いいかそんなことは。
   
実はこのときのおばさんは鬼気迫る形相(背中を向けていたので正確ではないが恐らく)で一心不乱にねぎを袋に詰めていたので、なんか怖くて写真を1枚だけ撮ってその場を足早に離れてしまった。
でもこうやって改めて見てみると、1袋あたり6~8本くらい入っていそうで、普段スーパーで一本100円程度で売られていることを考えると破格の安さである。
しかも深谷ねぎ
  
買っておけば良かったかな、などと後悔するしだいである。
  
今日はクリスマス・イブだ。
何かロマンチックなことはありましたか?
花咲ジジイは今日も明日も通常どおり仕事であります。
  
メリー・クリスマス。
  
  

2010年12月23日木曜日

緑豊かな東京
   

用事があって帝国ホテルに出掛けたときのこと。
   
窓から外をみると眼下には緑の杜が広がっていた。
手前が日比谷公園、奥が皇居である。
  
どうだろう、写真のほぼ40%が、20%がビル、そしてざっと40%がではなかろうか。
これが東京のド真ん中、千代田区の景色である。
   
こうやって改めて見てみると東京は緑が多い都市であると納得せざるをえない。
さらに言えば、日本の国土のおよそ70%が森林であるという、森林大国日本。
その片鱗を東京は見せていると思われるのである。
   
こういうときに地図が頭の中にイメージできると愉しみはさらに増す。
ああ、あそこが武道館ってことは、あの背の高いビルが飯田橋で、ずっと左のあの辺は紀尾井町、その手前が今度なくなってしまう赤坂プリンス・・・・。
   
普段自転車で都内であればどこへでも移動するため土地勘はしっかりと頭の中に出来上がっていているので、こういう景色を見ているとワクワクしてしまう。
    

すぐ真下に広がる日比谷公園は今年は大変お世話になったなぁと感慨に浸っていると、さらにその手前に帝国ホテルの何階かに屋上庭園があるのを発見した。
有機的な曲線が優美ななかなかの庭園であった。
   
ナントカとナントカは高い所が好き、と言うけど、景色が楽しめるので高いところは好きだなぁ。  
東京スカイツリーから眺める景色はどんなものだろう?
  
  



2010年12月22日水曜日

冬至、ゆず湯 
   
今日は、これまた季節はずれの暖かい1日だった。
風も夕方から強くなってきたが、どことなくぬるい感じの風である。

でも今日は冬至なんだな。

そういえば近所の銭湯で ゆず湯 のポスターが貼ってあったのを思い出していそいそと出掛けて今帰ってきたところである。

以前、ラベンダー湯に入ったあの銭湯である。

銭湯通いといえば、風呂桶に石鹸、シャンプー、ヒゲソリ、タオルなどを入れていくのが古い歌謡曲的な定番ではあるが、花咲ジジイの場合は液体ボディーソープひとつで全ての用が足る。
ひげは風呂で剃らないのでヒゲソリはいらない、リンスをする髪がないのでそんな面倒くさいものもいらない。
実に身軽である。


その銭湯は、This is 銭湯 というくらい、いわゆる伝統的な古きよき昭和の香りのする銭湯でとてもシブい雰囲気の名湯である。
気さくな番頭さんが板の間の高い番頭台に座っている。

するすると着ているものを脱いでイザゆず湯へ。

熱めのお湯だが、自宅ではありえないたっぷりとした湯量に身をまかせると思わず ああーーーっ と声がでる。
ゆずの柑橘の香りが むわんっ とたちこめる。

しばし放心状態でその快感に浸っていた。

しばらくして、ようやく我にかえって色々と観察をはじめた。
他の入浴客のこと、壁の富士の絵のこと、古めかしい看板のこと、高い天井のこと、壁を隔てて聞こえてくる女湯の声のこと・・・・

そしてゆずのこと。

ゆずは洗濯機で使うネットのなかに沢山入って、湯船に浮かんでいた。
ジェットバス的な湯船なので、そのジェットに翻弄されて湯船の中をさまよっていた。
時折、自分の胸元にゆずのネットがやってくると、それを捕まえて香りを愉しんだ。

15分くらいだろうか。
高温風呂(自分にとって)なので、すっかりのぼせて湯船から上がった。

そして生ぬるい風に吹かれながら、汗をぬぐいつつ家路についたのでありました。また植物からパワーをもらっちゃったなぁ。

冬至にゆず湯に入ると一年間風邪をひかない のだといわれてるので、ここはひとつ大いに期待したいところである。

インフルエンザ予防ワクチン接種がだいたい3500円、で、この銭湯の入浴料が450円。これで風邪しらずなのであれば、スゴクお得ではなかろうか。

冬はこれから本番であろうが、今日を境に明日から日照時間が徐々に延びていくわけで、気持ちを新たに明日からまた頑張ろうと気合を入れた花咲ジジイでありました。

よーし、頑張るぞうー!!




2010年12月21日火曜日

フィトンチッド Phytoncide
   

そんな訳でクリスマスリース作りをタンノーした花咲ジジイであったが、そこは転んでもタダでは起きない。
リースを作った端材を束にして持ち帰ってトイレの壁、枕元などに飾り付けてみた。
   
見てよし、ではあるが、これら針葉樹の端材からは何ともいえないいい香りがするのである。
  
この森の香りのもとがフィトンチッドなる物質であるといわれている。
これは樹木が発する揮発性物質であり、テルペン類を主成分とする有機化合物である。
これが良いニオイのもとなのであると思われる。
  
ヒノキ風呂なんかも同じ理屈ではなかろうか。
  
これを部屋に置くことで、外出先から戻ったときなどにその香りを実感できる。
家にいながらにして森林浴なのだ。
   
一昨日コメントいただいた匿名さんは 「香りが外に逃げないようにドアの内側にかけた」 とおっしゃっていたが、もちろんこれは香りを大切にする姿勢としてアリだとおもう。
仮にリース本来の意味が「魔よけ」だったり、客人の「歓迎」だったりした場合は、その役目を果たさないが、それはまず自分が見て楽しめる、さらに香りも楽しめるという意味で許されるのではなかろうか。
  
さらにドアの内側ならとられたり、いたずらされたりすることもないし。
世知辛い世の中ゆえ、ドアの内側も十分アリだと思う。
   
因みに花咲ジジイの力作はドアの外に飾ってあって、内心ちょっとヒヤヒヤしている。
まぁ何もないと思うのだけど、無事を確認するたびにウムウムと頷いてしまう。
小さい男、花咲ジジイでありました。
  
  

2010年12月20日月曜日

冷凍庫にて
   

そんな訳で、昨日は手づくりリースを堪能した。
飾ってみると自画自賛ってわけではないが、なかなかの出来で嬉しくなってしまう。
   
そういえば、手作りといえば11月1日の花咲ブログで拾ったドングリを化粧箱に並べて アートっぽい!!おしゃれ!! と悦に入った話を書いた。
   
実はその後ある方からメールを頂戴した。
「気付くとドングリから芋虫みたいなムシがニョロニョロなんてこともありますよ」
   
がびーーーん
なんてことだ!!
  
その辺の気遣いをまったく怠っていたのだ。
   
たしかに、マテバシイシラカシのドングリにはゾウムシが卵を産み付ける。
そしてある時期がくると卵からかえってイモムシのようなやつらが出てくるのだ。
   
オシャレなオブジェじゃないか なんて思っていたら、ある日ニョロニョロとイモムシが這っているというホラー。
  
考えるだに恐ろしい。
  
しかし折角作ったのだから捨ててしまうのは惜しい。
   
調べてみると、ドングリを熱湯に漬ける とか水に沈める とか、色々あったのだが、最も信憑性が高いと思われたのが冷凍庫に1週間入れておく というものだった。
   
本来ドングリを箱に並べたりする以前にしておくべき下処理なのだと思うが、今からでも遅くはないとドングリの箱ごと冷凍庫に入れた。
家人の不評を買ったのは言うまでもない。
  
もうかれこれ半月くらい入れてあるのでもう大丈夫だと思うのだけど。
   
昨日のリースもそうだが、自然のものを使って何かを作るというのは、ビー玉やビーズなど人工のものを使って何かを作るといったものとは別のスリルがあるものである。
  
頼む!ムシよ出ないでくれ!!
  





2010年12月19日日曜日

Christmas Wreath


こんどの土曜日はクリスマス・・・ そんなことをラジオでいっているのを聴いてハッとなった。
もうクリスマスかぁ というよりむしろ もう年末かぁ と実感するわけである。

クリスマスといってもいい年したオッサンゆえ、昔のようなウキウキ感はない。

ちょっと悲しくもあるが、それが現実である。

でもちょっとウキウキすることはないかと思っていたら、ちょうど友人に誘われてクリスマスリース作りに出掛けることになった。

最近は結構クリスマスリース流行りなのか、色んな場所、色んなお宅の玄関扉などで色んなスタイルのリースを見かけるようになった。

それを今度は自分でつくってみようというわけだ。

色んな手法、色んな材料があるようであるが、今日の教えていただいたのはオアシスに材料をどんどん挿していくというもの。



黒ひげゲームではないが、どんどん挿すという行為にいつの間にやら夢中になってしまいアッという間に時間が過ぎてしまった。

使ったのは主にモミやヒノキ、ジュニパーなどの針葉樹で、手がヤニでべたついたのもご愛嬌であった。
その代りに出来上がったリースからは針葉樹独特の爽やかな香りがして、見てよし、香ってよしのステキなリースに仕上がった。

ドングリ拾いをしたり、葉っぱを眺めたり、普段は自分のスタイルで行動しているのだが、今日のように自分に無いことに取り組んでみるというのはとても新鮮だった。
しかも楽しい。
この前、押花でハガキを作ったときの感覚に似ていた。



花材(?)である針葉樹の葉っぱなどは、すべて市場から仕入れてくるのだそうだ。
山を歩けばいくらでもありそうな気もするがこれだけまとめた数で、色んな種類となるとなかなか難しいのだろう。

以前、花咲ブログで 「松ぼっくりを1個50円で売っていたゾ」 「カラスウリの実も売っていた」 と書いたことがあったが、こういった装飾にはアクセントになって重宝されるというのは良く理解できた。

やり方は大体分かったので来年は自分で色んな材料を拾ってきて花咲オリジナルリースをつくってみようかと思っている。

飾ってよし、贈ってよしだよなぁ。

楽しかったぞ、クリスマスリース作り ってことで。





2010年12月18日土曜日

冬本番
     

12月も半分が過ぎて、いよいよ年の瀬である。
冬至に向けてグングンと日は短くなるし、気温もそこそこ低めである。
   
今日は晴天に恵まれたが、気温もかなり低かった。
       
早朝にはが降りたり、霜柱が立ったりしていた。
     
たまたま埼玉県某市を通り掛ったのだけど、茶畑にはうっすらと白く霜が降りていた。
      

そういえば以前、お茶畑の扇風機は霜防止の目的があるという話を書いたが、こうやって霜はしっかりと降りてしまっている。
    
大丈夫か?
   
ちょっと心配になるが、恐らく大丈夫なんだろう。
なぜかと言えば、一般的に霜に弱いのは新芽などの柔らかい部分であって、すっかりと育った硬い葉には霜はあまり堪えないのだと思われる。
   
なので、この扇風機が稼動するのは新芽が出た後の、いわゆる遅霜のころなのだと想像するがどうだろう。
   
ともあれキーンと冷えた冬の朝、ピリッと身も心も引き締まってなかなか良かったゾ。
  
  




2010年12月17日金曜日

カエデ識別ハンドブック
    

昨日はなんとなく重たい話をしてしまってちょっと反省している。
読み返すと、かなり個人的な内容でお恥ずかしいかぎりだが、これもその瞬間、瞬間の偽ざる気持ちを吐露したものなので、これはこれで残しておこうと思う。
   
何年か経って ああ、このときにこんなこと言ってたんだなぁ なんて思い出されて、その未来の自分の気持ちとどれだけズレがあるのかなんてのも興味があるところである。
   
さて話はガラッと変る。
   
図書館に行きますか?
   
花咲ジジイは結構図書館が好きでちょくちょく出掛ける。
なんといっても色んな資料、文献がタダで読めるあたりが素晴らしい。
本は所有して、線をひいて・・・ というのも大切だが、図書館で気になった本を 試してみる というのもアリだと思う。
さらに最近は音楽CDなんかも充実しているし。
   
必然的に園芸、植物、農業なんてあたりのコーナーをよくみるのだけど、今日目に留まったのは
カエデ識別ハンドブック (猪狩貴史 文一総合出版) という本だった。
   
ハンドブックというだけあって、全100ページ。
しかしそこには日本に自生するカエデ科全種が網羅されているのだという。
   
パラパラとページをめくってみて、改めて色んなカエデがあるもんだなぁと実感する。
カエデといえば掌状葉といって、人間のてのひらのような形をした葉っぱがスグ頭に浮かぶけど、中には全く切れ込みの入っていないヒトツバカエデ Acer distylum のような変わったやつもある。
   
なるほどなるほど。
ページをめくっていると電車はアッという間に目的地に着いていた。
   
図書館、おススメである。
  
  


2010年12月16日木曜日

もの思う秋
    

もの思う秋っていうには、もう年の瀬でおかしいのは分かっているが、もの思う・・・とくればと続くものではないかということで思い切ったタイトルにしてみた。
   
昨日家で 明日の記憶 という渡辺謙樋口可南子が出演している映画を見た。
簡単にいうと、渡辺謙演ずる主役の男性が49歳にして若年性アルツハイマーに掛かってしまうというお話。
   
映画のなかで、主治医が 「人間は生まれてから十数年は成長するがあとは衰えていくもの。その衰えといかに付き合うかが人生なのです。」 のようなことを言っていた。
   
映画を見終えてドッと力が抜けてしまった。
自分にあてはめて色んなことを考えてしまったのだ。
   
花咲ジジイは現在45歳。
主人公が若年性アルツハイマーを発症した年齢と僅か4歳しか違わない。
   
そしてその主治医の言葉が思い出されて、自分のことをフト考える。
体力もなくなってきたなぁ食欲も減ってきたなぁ姿勢も悪くなってきたなぁモノ覚えも悪くなってきたなぁ身体も前にも増して硬くなってきたなぁ酒も弱くなってきたなぁ腹も出てきたなぁ目もかすむようになってきたなぁ・・・・
   
最近の一番の悩みというか恐れていることは、言葉の問題だ。
イギリスに7年もいて、一応他人の言っていることは理解できたし、自分の思ったことをまずまず不自由なく伝えることも出来た。日本に戻って丸4年が経ち、今ではほとんど英語で会話をすることはなくなった。
たまに英国人の友人などと会話する機会があると、言葉が出てこないことがある。
もうしどろもどろだったりして、アレっ??と脂汗をかいて言葉が錆び始めてることに気付いた。
   
別に英語で生計をたてているわけではないので、それはそれで別に困らないが、折角苦労して身につけたものが少しづつ薄れて、そして最後には消えてなくなってしまうなんて寂しすぎやしないか。
植物の学名なんかも然り。指が折れるほど書いて書いて書いて書いて覚えたのに・・・。
   
自分の意思とは無関係に自分から何かが消えてしまうあたりを昨日の映画を見ながらどこかで自分と重ねていたのだと思う。
    
人間は衰えいつか死ぬもの。
当たり前なんだが、そこから目をついつい逸らしてしまう。
    
映画の中で樋口可南子が記憶の維持に役立つかもといって渡辺謙に買ってきたのがイチョウの葉エキスだった。
諸説あるようだが、一般にイチョウの葉から抽出されたエキスには血流が良くなることによる認知症改善の効果が期待できると言われているようである。
   
そうかぁ、イチョウの葉ねぇ。
   
そうやって改めてイチョウの葉を見るとちょっとテンションが下がってしまう花咲ジジイでありました。
  
  

2010年12月15日水曜日

謎の実
    

晴れていると暖かいが、曇っていたり、雨が降っていると寒いと感じるようになった。
当たり前か。
   
寒暖の差が大きいと体調を崩しやすい。
鼻水が出たり、が痛くなったり・・・
   
さて、今日のこの写真は何だろうか?
   
茶色の球体で、大きさは何かと比較していないので分かりづらいが、だいたいテニスボールくらいの大きさだ。
   
骨董店で見つけてきたその昔の野球ボールのようにも見えなくもない。
なんちゅうか、表面がレザーっぽい風合ではないか。
  
持ってみると拍子抜けするくらい軽い
   
これは ラカンカ(羅漢果) Siraitia grosvenorii である。
・・・である、なんて言い切っているが、花咲ジジイも初めて実物を見た。
   
よく羅漢果のど飴なんてのが売っていて喉が痛いなぁなんてときに舐めたりするので名前は知っていた。
そこが、今日の前フリに繋がるのね。
   
調べてみるとラカンカはウリ科に属するのだそうで、言われてみれば大きさの割りに軽かったり、全体の様子は茶色くて大きく太ったカラスウリの実のようである。
   
こうなると俄然、中がどうなっているのか気になるのだが、たった一つしか手元にないので今すぐにパカっと割ってしまうのにはやや抵抗がある。
   
もうちょっと眺めて楽しんでから中がどうなっているのかを確かめてみたい。
   
でも、眺めるっていったってねぇ、茶色くて丸くて軽いってだけで、別に香りがしたり、音がしたりするわけでもないし。
まぁもうちょっとだけお待ちを。
  
   

2010年12月14日火曜日

飛ぶ葉っぱ
    

昨日ケヤキの話をしたので、付けたしをちょっと。
   
思うに、一番良く飛ぶ葉っぱってのはケヤキなんじゃないかと思う。
    

通りかかった陸橋には茶色いケヤキの枯葉がいっぱいだった。
   
最近、知人のマンションの大掛かりな外装工事があった。
ベランダは防水塗装処理がなされて新築と見紛うくらいピカピカになった。
   
ゴミひとつ落ちていない無垢な状態だ。
   
数日後、その無垢なベランダに飛来した一番客は何だと思いますか?
   
聞くと、それはなんとケヤキの葉っぱだった というのだ。
   
ケヤキは大木だけに沢山の葉っぱを散らす。
ケヤキは大木だけに高いところから葉っぱを散らす。
   
さらに葉っぱは乾燥して軽いので風にのって割りと遠くまで飛ぶのだ。
   

ケヤキの場合、葉っぱが一枚一枚離れて飛んでいく場合と、葉っぱが細い小枝ごとかたまりとして飛んでいくふたつのケースがある。
   
かたまりとして飛ぶ場合は、その葉の根元にがついていて、種をより遠くへ飛ばす工夫がそこにはある、ということは昨年12月7日の花咲ブログで書いた。
   
イチョウも多くの葉っぱを落として掃除が大変だけど、それぞれの葉っぱが大きくて、ケヤキのそれと比べると重たくてその場に落ちる。
   
それに比べるとケヤキの葉っぱはもうあっちこっちに散らばる厄介者ではあるが、そんな生き抜くための大いなる工夫があるのである。