2010年12月6日月曜日

ユリノキの実

これは何でしょう? と思わず問題にしたくなるくらいステキな形をしている。
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これはユリノキ Liriodendron tulipiferaである。
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歩いていて完全な姿をした実を拾った。
おおっ と感激してそーっと家に持ち帰った。
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そーっと、いうのは別に誰かにナイショにしているわけではなくて、もろくて壊れやすいのでそーっと運んだのだ。
そーっと運んだつもりではあったけど、家に帰ればご覧のように中の実がボロボロと崩れてこぼれだしてきた。
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この手のひらにある、チューリップのようなかたまりがユリノキの実で、それらはヘラのような小さな実が集まってこの形になっている。
小さな実がたくさん集まって出来ている実なので、これを集合果といっている。
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ひとつひとつの実はヘラのような形をしていて、このヘラ状の部分が風をキャッチして遠くへ飛ぶという、いわゆる翼果である。
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翼果には、他にカエデボダイジュなどがあるが、植物の実にがついているなんて、神様はスゴイことを考えたものである。
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このヘラ状の実は、集合果の中心に芯があって、その芯のまわりに らせん状に付いているというのも特徴である。
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このらせん状というのが、キモで、モクレン科の花の大きな特徴であり、それはかなり原始的な植物であることを示しているといわれている。
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ユリノキの別名をチューリップツリー、もしくはチューリップの木というが、それはの姿がチューリップのようであるからといわれているが、こうやってみるともチューリップっぽいところが何とも面白い。
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因みにユリノキの黄葉も素晴らしく、花咲ジジイのイチオシのユリノキ・スポットは赤坂御用地から乃木坂あたりの外苑東通り沿い である。
もしお近くを通る機会があれば是非ご覧あれ。
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1 件のコメント:

ぴーさん さんのコメント...

実家の近くにユリノキ公園ってのがあったな。子供のころはどぶ川でそれをふたして公園にしたやつ。ってことはユリノキって根っこがあまり深くならないのかな?