2011年9月30日金曜日

忍びよる秋


今日はまたちょっと暑かったねぇ。

思い出したかのようにセミなんかも鳴いちゃって、秋と夏がせめぎあっているようなそんな一日だった。

セミが鳴いていたってのもややオドロキである。
だって明日から10月ですよ。

10月といえば押しも押されぬ秋。
誰がなんてったて秋。
秋100%である。

そんな100%秋の一日前、9月の最終日、朝家を出たらばぽわ~んと甘い香りが漂ってきた。

その瞬間 「きたっ!!」 と思った。

そう、これは秋の代名詞ともいえるキンモクセイの香りであります。

ついこの前まで暑い暑いといってヒーヒー言っていたのに、植物たちの体内時計ってのはスゴク正確なんだなぁ、と感心してしまう。


キンモクセイの香りはまだそこはかとなく漂っているというレベル。

実際に花を見てみるとオレンジ色の花はあらかたツボミの状態で、1分咲きといったところだった。
来週くらいには満開になるだろうから、町全体がキンモクセイ臭を帯びるのは時間の問題であるとみた。


2011年9月29日木曜日

ホンモノ vs ニセモノ


昨日は典型的なコニファーの形ってことで、東京ドーム横の様子をご紹介した。

当たり前だが、あれらの木々は本物である。

最近は技術の進化なのか、なんなのか、造花といってもかなりリアルだしお値段もビックリするくらい高いものも出てきた。

造花というと、あまり流行っていない定食屋さんのお手洗いに行くと、水洗タンクのあたりにいかにも造花です、という造花があったことを思い出す。

それが本物の花にも負けずとも劣らない造花が出来てきているなんて。

人工的につくられたもの、すなわち英語でいうところのアーティフィシャルなものは花に限らない。

この前、とある商店街を歩いていたらばちょっと洒落た植木鉢を見掛けた。


ひとつはツゲを丸く刈り込んだようなもの、そしてもうひとつはコニファーらしきもの。

ツゲを丸く刈り込んだものは一目見てアーティフィシャルであると分かる。
質感もさることながら、ここまで完璧な球形を保つのはホンモノのツゲでは難しい。

でもこれはこれでアリだと思う。
刈り込んだり、水をやったり、といった手間が要らないのだから。
店舗前の装飾として役割を十分果たしていると思う。

もうひとつのコニファーは実は触ってみるまでホンモノかそうでないかという確信が持てなかった。
言い訳をすれば夜だったので質感が分かりにくかったし、ツゲのように人為的なニオイがすれば分かるのだけど、このコニファーは適度に樹形も乱れているあたりがとてもリアルだと感じた。

この前の台風で倒れた木が多かった。

色んな木が被害にあったが、特にコニファーが傾いた、倒れたという話をあちこちで耳にした。
全てのコニファーではないが、例えばゴールドクレストなどは生長が早いわりに根は浅く小さいのが特徴で倒れやすい。

小さいゴールドクレストを買ってきて庭先に植えたらば、あれよあれよと大きくなって手に負えなくなったというのは良くある話。

その点アーティフィシャルなコニファーは大きくなることもなく天候の影響も受けづらく長所もそれなりにあるんだなぁと思ってしまう。

あっ、勘違いしないでいただきたいのは僕はあくまでもホンモノのほうが良いと思っている。
ただアーティフィシャルな奴らも結構頑張っているなってこと。

一番上の写真はロンドンの街角で見かけたホンモノのツゲの刈り込み。




2011年9月28日水曜日

秋の気配


写真を見て、これがどこだかお分かりだろうか?

かなり分かりやすい写真だと思うし、画像の右上には LaQua と施設の名前も見える。

そう、この場所は後楽園ドーム脇のラクーアという温泉施設のあたりである。

この場所にHUBという英国式パブがあって、ここでラグビーのワールドカップを放映しているのだ。
HUBはもちろん他の場所にもあって、ワールドカップ期間中は自分がいる場所に一番近いHUBでラグビー観戦をしているというわけだ。

まさにHUBからHUBへ。

それはさておき、この写真を撮ったのには他に意味がある。

僕はときおりガーデンデザインのようなことをするのだが、
「ここにコニファーがありましたとさ」
「ここに落葉樹がありましたとさ」
「ここにケヤキがありましたとさ」
といって描く樹木の典型的な姿がここにあったからだった。

こうやってみると木の姿、すなわち樹形というのはかなり特徴があるのが分かる。

そして写真で気付くだろうか?

紅葉/黄葉がすでに少しだが始まっているのだ。

台風のあと、すっかり涼しくなったが植物たちはそのあたりを敏感に感じ取って反応しているのだ。

もう10月目前だもんね。

2011年9月27日火曜日

丸と角


ようやく猛暑から解放されたような気がする。

ちょっと肌寒いくらいだけど、このくらいの気温、湿度が一番気持ち良いのではないだろうか。

秋といえば 「読書の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」などなど、あらゆるシーン・目的のベストシーズンであるが、やはり忘れていけないのは「食欲の秋」だろう。

連休中にちょっと美味しいものを食べた。

その中に写真のような一品があった。

これはイサキを使った料理で、まわりには野菜が添えられている。

野菜のなかに変わったものが入っていた。

それはオクラである。

「オクラって珍しいの?普通じゃない?」
という声が聞こえてきそうだが、これがただのオクラではなかった。

写りは良くないけど、じっくりと見て欲しい。
何か気付きませんか?


そう、このオクラは丸いのだ。

通常のオクラは五角形をしていて、角ばっていると思うのだけど、このオクラは角がなくて丸くなっているのだ。


形は違えどオクラはオクラ。
タネはいずれも5列に並んでいる。

この「5」という数字がオクラにとっては大切。
なぜならオクラはナス科の植物であるので基本「5」で構成されているのだ。
花びらだって5枚だし。

形は違ってもオクラとしての味はあまり変わらなかったなぁ。




2011年9月26日月曜日

「暮しの手帖」


唐突だが「暮しの手帖」という雑誌をご存知だろうか。

小さい頃(昭和40年代)母が愛読していて僕の部屋の本棚にズラーっと並べてあったので、ときおり手にとって寝床でパラパラと読んだことがある。

炊飯釜をためす、洗濯機をためす・・・といった今でこそありがちな製品テストをどこにも先駆けてやっていたのではないだろうか。
美味しそうなレシピのかずかずも子供心を鷲づかみにした。
まだ幼かったけど「暮しの手帖」という名前とその内容はハッキリと覚えていた。

今回、そんな「暮しの手帖」に「イギリスの美しい温室」という記事の監修をさせていただくご縁があった。

写真家の木村拓さんがライフワークとして撮りためたヨーロッパの温室の写真のなかから特にイギリスの温室を選んだもの。
ぬくもりのある文章が控えめにイギリスの温室について語っている。

内容について何度もやり取りをしてできあがった、妥協ない編集者Yさんのこだわりの記事になっている。


手元に届いた掲載号を改めて読んでみると、「暮しの手帖」という雑誌は僕が幼い頃に読んでいたものとは微妙にスタイルが変わっているものの広告を載せない独自の硬派な路線はそのまま。
写真集のような美しい写真と含蓄のある文章は巷に溢れる雑誌とは一線を画している。

そんなステキな雑誌の記事に携われたことをとても光栄に感じる。

また、これを手にとってくれた方々にイギリス温室の素晴らしさを伝えることができれば大変嬉しく思う。

暮らしの手帖54 11-12月号 (暮しの手帖社) 現在発売中です。


2011年9月25日日曜日

秋本番


所用があって今日も箱根方面に出掛けていた。

箱根は標高600メートル以上あるせいか、下界よりも涼しかった。
さらにあたりを見回すと、秋本番へとちゃくちゃくと季節は進んでいるようだった。

有名な仙石原のススキは見ていて本当になごむ。

美しき日本の秋というのをカラダで感じて帰ってきた。

なんとなくまとめに入っているが、早起きして箱根方面に出掛けて、夕食のついでにちょっと飲んだら疲れもあってかかなり足にきたカンジであります。

上の瞼と下の瞼が重なりそうで、それと戦いながらモーローとしてこのブログを書いている。

ちょっと不謹慎ではないか! と怒られそうだが、花咲ジジイとて人間なので、たまにはこんな日もあるよね、ってことでご容赦いただければと思う。

明日はちょっとしたグッドニュースをお知らせできると思います。

お楽しみに。
そしてお休みなさい。

2011年9月24日土曜日

ヘクソカズラも花盛り!?



今日の天気は本当に気持ちが良かった。

気温ほどほど、天高く、カラッとしていて、清々しい。
一年でこんな日は数えるほどだと思う。

苦あれば楽あり。
猛烈な暑い夏のあとには、こういうご褒美も待っているんだなぁ。

暑いといっていたのがついこの前。
そして少しづつ肌寒さを感じるようになる。

初秋というか、晩夏というか、夏と秋が入り混じるフクザツなこの時期、植物たちも結構戸惑っているんだと思う。

「夏だろそりゃ」ってものがまだ元気に花を咲かせていたりする一方で、「やっぱり秋ねぇ」というものが目に付くようになってくる。

前者は例えばゴーヤとか。
まだまだ元気に黄色い花を咲かせているのをよく見掛ける。

後者はコスモスとかススキとか。

色々入り混じっていて面白い。

そんな中で、ヘクソカズラ Paederia scandens も頑張っている。
どちらかというと夏っぽいのだけど、ご覧のとおりまだ元気に咲いている。

今更説明するまでもなく ヘクソカズラ とは、屁や糞のようにクサイのでその名が付いたといわれている。
でもそんなに悪臭ではないけどなぁ。

白くて真ん中が赤くて小さい花はなんとも愛らしいけど。

なんとも不名誉な名前である。

ヘクソカズラに関してちょっとしたトリビアを見つけた。

それは 『ヘクソカズラも花盛り』 という諺だ。

その意味は
「屁や糞のような臭いのするヘクソカズラだが、花はなかなかカワイイ。転じてブサイクな女の子でも、それなりの年頃になるとそれなりに可愛く見える」
という、ある意味大変失礼な諺である。

酔った勢いでヘンなことを口走らないように。



2011年9月23日金曜日

四葉のクローバー


またしても連休。
世の中ではこれをシルバーウィークというらしい。

5月の大型連休ゴールデンウィークに対抗しているのだろう。

皆さんはどちかへお出掛けですか?

花咲ジジイはちょっと用があって、小田原、箱根方面に出掛けていた。

天気はよろしく、空気がウマイ、というのが率直な感想。

最近は台風に祟られ、なかなか困った状況だったが、やはり何か良いニュースはないものか。

良いニュースがあまりないときは、自ら良いニュースを創り上げるのが得策である。

良いニュースとは決して大げさなものである必要はなく、身近かで些細なシアワセでいいのだ。

数数日前に、シロツメグサ(クローバー)が群生している場所をとおったときに
「四葉のクローバーないかなぁ」と何気なく思って下を見ていたのだけど、すぐに見つけることは出来なかった。
しばらく目を凝らしていて、やっと、四葉のクローバーを見つけることが出来た。

何の変哲もないクローバーだけど、葉っぱが4枚あるというだけでとても有難い気分になれる。
かくいう花咲ジジイは普段は4つ葉のクローバーになかなか出会えないのだけど、今回は比較的スッと探し出すことができた。

何か良いことありそうな予感がする。

なんとも不思議な力をもった植物である、シロツメグサは。

2011年9月22日木曜日

巨大カボチャ



このまえ郊外の畑の前を自転車で通り過ぎようとしたらば、何やら白くて大きな塊がポツポツッと畑の中に見え隠れしていた。

なんだ??

思わずブレーキをかけてUターンした。

この「なんだ→ブレーキ→Uターン」ってパターンが結構ある。
わざわざ戻ってまで見ようってんだから、面倒くさいといえば面倒くさいが好奇心がどうしても「見たい!」と騒ぐのである。

で、戻ってみてみると、それは何やらカボチャのようだった。
でも普通のカボチャとは思えない。


まずエラくデカイのだ。
直径60センチくらいはあるだろうか。

そして色が変わっている。
ご覧のように白っぽいのだ。

その昔、山海塾という前衛的な舞踏集団がいたが、彼らを彷彿させる色合いである。

なんだろう?

でもカボチャ以外には考えづらい。
こんなに大きかったら味も大味なんだろうなぁ、などと勝手なことを想像する。

あっ、来るハロウィンに向けて観賞用に栽培しているのか!?
なんとも気になる巨大カボチャでありました。




2011年9月21日水曜日

台風ニモ負ケズ


今日は仕事の都合をつけて、ラグビーワールドカップ日本対トンガの試合を都内のパブで観戦した。

このブログは植物視線のブログってことなのであまりラグビーに深入りはしないが、とにかく日本としては今日のトンガ戦は何が何でも勝ちたいところだった。

しかしフタを開けてみると開始序盤から押されっぱなし、ミスの連続、単調な攻め・・・と良いところが見当たらず大敗を喫してしまった。

これでフランス、ニュージーランドに続いて3敗目。
残りカナダに勝とうが負けようがもうファンの関心は薄れてしまうだろうなぁ。

なでしこがもてはやされる一方でラグビーがファンとしてはこのワールドカップでの頑張りを日本国民に見てもらって、感動してもらって、日本ラグビーここにアリと存在を示して欲しいところだった。
でも、これでは新たなファンの獲得は難しいだろうなぁ。
むしろラグビー離れが起きるのではないかと2019年日本で開催されるラグビーワールドカップを目の前にして不安になってしまう。

そんなむしゃくしゃした気持ちでパブを後にすると、駅前は騒然としていた。
駅からは人が溢れ出し、タクシーを待つ長蛇の列。

そう、呑気にラグビー観戦をしていたが台風が通過し、都内は暴風域に入っていたのだった。
パブでのラグビー中継も何回か暴風のため電波が受信できずに中断する始末。

中断されている間に点差が開いていたりなんてこともあった。

事態が変わるかもしれないので、それまでちょっと夕飯でも食べよう・・・
皆考えることは一緒のようで、駅に附設したデパートのレストラン街はどこも満席+長蛇の列だった。

諦めて歩いて帰ることにした。

メアリーポピンズのように風に飛ばされそうになりながら前のめりに歩いた。

途中の街路樹の太い枝が折れているし、駐輪している自転車も軒並みなぎ倒されている。

見かけたのは、とあるビルのエントランスにあった植木鉢たち。

起こしてあげようかな、とチラリと思ったけど起こしたところで数秒後にはまた倒れるだろう。
こういうときはむしろ寝かせてあげておいたほうが良いのだ。

日本ラグビーの敗戦を象徴するかのようなまさに涙雨。
明日は晴れておくれよ。


2011年9月20日火曜日

頑張れヒマワリ


またしても台風が接近中である。

影響の強い名古屋方面の映像などをみていると台風の恐ろしさを改めて感じる。

この台風といい、地震といい、自然の力の前では我々はなすすべがない。

さて、この前とある都内の学校の前を通ったらば柱のまわりにプランターが置いてあって、さらに柱にはなにやら張り紙がしてあった。

『ひまわりプロジェクトに賛同します』
『被災地へ送るひまわりの苗を育てています』


そういえば、ひまわりプロジェクトって聞いたことがある。

原子力発電所の事故によって汚染された土壌を植物の力で除染する・・・というようなプロジェクトだったような気がする。

羽田空港の航空会社職員がひまわりの苗を育てて自社飛行機で被災地へ送ったというニュースを昼ごはんを食べながら見たっけ。

皆が被災地に思いを馳せ出来ることで協力をしようというのは素晴らしいことだ。

しかし、このプロジェクトに水をさすような新聞記事があった。

9月15日(木)産経新聞
『ヒマワリ低い除染効果』 という一面の大見出しだった。

記事によれば、農水省などが放射性セシウムの除染効果は小さいとする実験結果をまとめ、ヒマワリの種を被災地に送る運動が全国で広がるなどいちるの望みを託していた被災地の農家やNPOでは「信じられない」とショックを隠せない・・・・・
結果は残念だが、それはそれとして受け止めるしかあるまい。

でもヒマワリを送ったり、植えたりすることが全く無駄だったのかといえば否だろう。

被災地に足を運んだこともないくせにこんなことを申し上げるのも恐縮だが、地震、津波などで家屋が流され、もとの姿を留めないくらいにダメージを負った場所は荒涼とした寂しい風景であったことだろう。
そこに沢山のひまわりが咲いたとしたらばどうだろう?

この際、ひまわりでなくても良い。
一面の花畑だったらば、人々の心にどのような影響があるだろうか?

もちろんズッと花畑にするとか、土地の用途について言っているのでなくて、花が人の心にどのような影響を与えるかということだ。

それは贈られるほうだけではなくて、贈るほうの心にも大きな影響があるに違いない。

母の日に、あるいは彼女の誕生日に・・・花を贈ることで、贈るほうも贈られるほうも不思議とシアワセな気分になるものではないだろうか。

除染という、花の機能に過大な期待をしてもうまくいかないこともあるだろう。
でも、人々の心を満たすという花の本質には大いに期待をしても良いのではないだろうか。



2011年9月19日月曜日

園芸英語・・・



今日は敬老の日。
3連休の方も多いことかと思うが、いかがお過ごしでしょうか。

花咲ジジイはやることが山積しており、外出も控えて部屋で汗をかきかきシコシコと仕事をしております。
フリーランスの身であるので忙しいのは有難いことであります。

取り組んでいることのなかには、先だってお知らせした『実践、楽しく身につく園芸英語』の準備も含まれている。

なにぶん初めての試みなので、どうしようか、どうしたら楽しく実りある時間にできるだろうか・・・と思案しているわけである。

そして、ブログでお知らせをしてから何人かの方からコメントを頂戴した。

『うーん残念。遠すぎるwwすごく興味があるね..英語が出来なくてもいいって言うのがいいw テレビでやってくれると助かるが...』 (ぴーさん)

『いいセミナーを受講したいなら、少しは努力せよと言われてしまうような気もしますが、一度横浜や湘南方面で開催していただけるといいのですが。関東でも、横浜より西の住人にとっては、新宿の先となるとちょっと腰が重くなってしまうのです。とにかく、とても興味深いセミナーです。』 (匿名さん)

『なんとか出席できないかと考えてみたのですが、関西からは遠すぎます。残念!
関東在住の方が羨ましいです。』 (アンヴァルさん)

・・・と、花咲ブログには珍しく反応を頂戴した。しかも皆様ご興味を持っていただいているようで、本当に嬉しくも有難いコメントであります。

この園芸英語については、かねてから面白い題材だと思っていたし、それが出来る人は限られるだろうし、ニーズもそこそこあるのではないかとアイディアを暖めてきた。

どういった形で世の中にこのアイディアをリリースしていくか、という手段のひとつが今回の西武コミュニティカレッジだったというわけだ。

今後はノウハウを蓄積し、受講される方々の反応をみながら調整を重ねていって、ご要望があればどんどん園芸英語の輪を広げていきたいと思っている。

今回残念ながらご参加いただけない皆様には大変申し訳ありません。
しかし頂戴したコメントは励みにもなりますし、それにお応えできるように少しづつ前進していければと思っております。




2011年9月18日日曜日

アオギリ なう


いやー今日も暑いですねぇ。
陽射しの強さは9月半ばとは思えない。

世間は3連休。
皆様いかがお過ごしでしょうか?

花咲ジジイは外は暑いのでビール飲みがてらラグビーワールドカップでも観戦すべく英国風パブ「HUB」にでも出掛けようかということ以外は基本仕事であります。

さて暑いとはいっても季節は着実に秋に向かっているという話はこのブログでも何回か書いた。

最近茶色いものをまとった木を見ないだろうか?
ちょうど一番上の写真のようなやつだ。

木が枯れてきたり、何か調子が悪いのか? とちょっと心配になるような色をしているが心配はいらない。

これはアオギリである。
花が咲いた、実が付いた、実が裂けた・・・といっては興奮して花咲ブログで何度も伝えてきた。

あのジューシーで青々としていた実が今はこんなに茶色くなっている。


でもまだ肉厚だ。
これでは風にのってクルクルと飛んでいくにはまだ重い。

これから繊維状にスケスケになっていくわけだ。


木を間近に見てみると、茶色い心皮の端に小さなタネが付いているのが分かる。

日が短くなって、これから飛行に向けて着々と準備が進むものと思われる。

今年も残り3ヶ月ちょっと。

この前、ちょっと気が早いけど2012年の手帳を買ったよ。
でも、これ10月スタートの手帳で、ここ数年同じものを使っているので、シームレス的な使い方をするには今が買いなのだ。

さぁ、あと残り約100日気合を入れて頑張ろう!



2011年9月17日土曜日

太っ腹野菜


これまでも何回かこのブログで書いたことがあると思うが、郊外の農家の軒先に野菜の即売所のようなものをよく見掛ける。

採りたての新鮮野菜がお手ごろ価格で手に入るので、近所のこういう場所がある人は本当にラッキーだと思う。

即売所ってったって、別に売り子さんが常駐しているわけではなくて、値札のついた野菜と代金を入れるための箱がポツンとおいてあるだけのケースが多い。

たまたま今回見掛けた場所では
ジャガイモ 100円
パプリカ 100円
冬瓜 100円
シシトウ 100円
ピーマン 100円
ブドウ(種あり) 100円
といった具合で、どれもこれも破格値でのご提供です。

嬉しいよねぇ、こういうの。
もうちょっと儲けたほうが良いんじゃない?とこちらが心配になってしまう。

こういう風景を見ていると日本の良き田園風景という気がしてほのぼのとする。
そして日本人は良い人、正直な人が多いのね、と改めてスゴイなぁと思う。

この野菜の即売所は黙って野菜だけとっていくやつはおるまい、といういわゆる性善説にたっているわけである。
山形でサクランボ、青森でリンゴが一晩のうちに大量に盗まれてしまうという世知辛いニュースの裏でこういう古き良き日本人の気質は脈々と生き続けているのだ。


2011年9月16日金曜日

過酷 街路樹剪定


今日も残暑の厳しい一日だった。

植木屋の親方とちょっとした打合せがあって、都内某所の街路樹剪定作業中の親方を尋ねた。

一番上の写真を見て欲しい。
通りの右側は剪定されていない街路樹。
そしえ左側が剪定を終えた街路樹。

かなりサッパリしているのが分かるだろう。

切り過ぎではないか? なんてのは野暮な疑問である。
街路樹という性質上、それを管理している自治体がある。
彼らには年間管理予算というものがある。
その予算の中で、自分たちの管理すべき街路樹をカバーせねばならない。

となると、歴史のある日本庭園の松を剪定するのとは異なり、スピードと効率が何にも優先される。

親方もその意識をもって、街路樹としての剪定を素早くテキパキとこなしている。

ご覧の通り交通量も多いので、のんびりとやっているわけにはいかないのだ。


親方が剪定し、下でそれをさばくお弟子さんたちが2名、さらに歩行者の安全を確保する警備員さんもいてチームで作業に取り組んでいる。

しばらく作業の様子を見学していたのだけど、その無駄のない動きにほとほと感銘を受けた。
一本のスズカケノキを剪定するのに10分は掛かっていないと思えた。

それにしてもこれは過酷な仕事である。

スズカケノキからはホコリのような細かい粉のようなものが沢山出てくる。
これを吸い込むと咳が止まらなくなるし、目に入ると痛くて涙が止まらなくなる。
なので、ヘルメット、ゴーグル、マスク、長袖といういでたちで作業にあたるのだが、この炎天下である。
マスクなんかしていたら息苦しいだろうし、ゴーグルだって曇ってしまうだろう。
かといってしないわけにもいかない。

さらにはグンバイムシという体長3~5ミリ程度の小さい虫が無数にスズカケノキにはいるので、枝を落とすたびにモワッとグンバイムシたちが飛び立ち、作業する人たちにまとわりつく。
首筋あたりを這われたらかなり不快な思いをする。


つくづく大変な仕事だと思う。

どうでしょう、どこの街路樹もだいたいキレイに管理されているのではないだろうか?
でも、それは自然にそうなっているんではなくて、必ず誰かが汗を流しながら剪定、管理をしてくれているからキレイに保たれているのである。

都内にいったい何本の街路樹があるのか知らない。
でも親方のような職人の方々がいてこそ、街の景観は守られているのだと思うと本当に有難い。


2011年9月15日木曜日

園芸英語ノススメ


外国の園芸書、雑誌などにはキレイな写真がふんだんに盛り込まれていてパラパラとページをめくるだけでも気分が高揚する。

本棚に置いておくだけでもインテリア的な役目を果たすということで、一冊くらいは本棚にしのばせている人も多いのではないだろうか?

それはそれで良いことだと思うけど、中に何が書いてあるか理解できたらもっと楽しいのでは?

でも実際に手にとって読んでみると、いわゆる専門用語(園芸用語)というものが並んでいてよく分からない。
辞書を引いてみても、載っていれば良い方で、お目当ての単語に行き着かない場合もままある。

例えば
double digging という言葉がある。

誰でも
「double」は「倍」、「digging」は「掘ること」ということは分かる。
しかし「double」と「digging」が一緒になって「double digging」となったらどういう意味だろうか?

「ダブル堀り?」「倍堀り?」
ひょっとすると 「天地返し」 という言葉に辿り着くかもしれない。
でも天地返しってなに?

たった1ページにそんな言葉がたくさん出てくると、もう読む気になんてなれない。

ごもっとも。

こういうものには王道はなくて、コツコツとボキャブラリーを増やしていくしかない。

で、ある日気付いてみると知っている言葉が増えている、そういうものかもしれない。

これは別に外国語だからってわけではなくて、それぞれの業界にそれぞれの専門用語があるのと同じことだ。
例えば植木仕事をする場合に 「はさみ」 といっても、剪定ばさみ、植木ばさみ、高枝ばさみ、刈込ばさみなどなど多く種類があって、それぞれに名前がついている。
園芸の世界とは無縁の、例えば銀行員にこれらの違いを尋ねても恐らく分からないだろう。

でも上記の「はさみ」の種類はすべて日本語ですよ。
日本語を母国語としている人でも、わからない日本語はたくさんあるわけだ。
そのひとつが専門用語なのかもしれない。

実はこの辺が英国に園芸を学びにいって一番苦労したところだった。

今思えば無謀だったが、当時日本から持っていった辞書は
三省堂のデイリーコンサイス英和・和英辞典
というコンパクトなもののみだった。

たしか「fungus」という単語が分からなくてひいてみると「真菌」と載っていた。
fungus=真菌 までは良かったが、あいにく真菌の意味が分からなかった。

僕は文系、いや脳ミソは体育系であり、理系(自然科学系)には全くといって良いほど知識がなかった。
お恥ずかしいが本当の話だ。

もうこうなるとお手上げだ。

この一件を機に、イチイチ辞書で日本語を気にするのをやめた。
だって辞書でひいたって結局分からないんだから。

・・・ということで、専門書を読んだりするために試行錯誤しながらコツコツと語彙を増やしていった。

そして今。
同じような悩みを抱える方、あるいは折角の本なので読んでみたいという方、はたまた海外の園芸イベントのチケットをインターネットで購入したいという方などなど、「園芸英語」を必要とするさまざまなシーンに対応する、楽しくてちょっと為になる園芸英語講座を開講しようと思いついた。

ご縁があって、西武コミュニティカレッジにて 毎月一回、第2日曜日10:30~12:00 10月開講です。
『実践、楽しく身につく園芸英語』

これは英語力を試す、あるいは向上させるための語学講座ではありません。
むしろ園芸英語の理解を通じて英国文化、とりわけ英国園芸を理解することを目的としています。

よって語学力は一切問いません。

教材も英国園芸協会日本支部さま(RHSJ)のご協力をいただき、英国で発行されている英国園芸協会の会報誌「The Garden」を一部使わせていただこうと思っています。

The Garden は月刊誌で、厚さはそれほどないながらも、コンパクトなそのボディに色んな情報が詰まっている。
最新の園芸事情、植物のこと、病害虫などなど。
もちろん写真も美しいので眺めているだけでも楽しい気分になれる優れモノである。

英国で仕入れてきた本場の紅茶を飲みながらサロン的な雰囲気で楽しくやりたいと思っていますので、受講生の方から特にご要望があればテーマも随時フレキシブルに変えていきたいと思っています。

例えば 「5月のロンドン、チェルシーフラワーショウのチケットをインターネットで買いたいんだけど、どうするの?」 など、タイムリーなご要望になるべくお応えしたいと思っています。
これも園芸に関するボキャブラリーが増えていけば、きっと簡単に感じるでしょうし、実際に英国に行かれても理解の深さが違ってくることでしょう。

そんなこれまでに前例のない「園芸英語講座」のお問合せ、お申込は コチラ まで。

はじめませんか、園芸英語講座。

2011年9月14日水曜日

コスモス


昨日のコスモス畑の話。

写真を出しておきながら話をしないまま終わってしまったことに後で気付いた。

お花畑の花を摘み取りお持ち帰りになることはご遠慮下さい
という看板のことだ。

花たちが咲き誇るこの平和な場所にこういう世知辛い看板があることはなんとも悲しい。

サクラの花見に行けば 「枝を折るな」 とか、公園では 「花壇の花を踏みつぶすな」 とか、そんなことをわざわざ言わないと本当にダメになっちまったんだろうか、と嘆かずにはいられない。

良いこと、悪いことの分別っていつの頃からか薄れてしまったのかなぁ。

こういう看板のない世の中を目指したいものだなぁ、なんてことを思って炎天下のコスモス畑を歩いた。

ぴーさんがコメント欄に書いてくれているけど、コスモスはこの季節には欠かせない花というのは当たっていると思う。

炎天下、残暑も厳しいけど9月も半ばで、まごうかたなく秋のはずである。
コスモスは漢字表記すれば秋桜であるというのは、山口百恵世代であれば誰でも知っていることで、過ごしやすい爽やかな秋が待ち遠しい今日この頃である。


2011年9月13日火曜日

お花畑へ



9月半ばだというのに何なのだこの蒸し暑さは。
陽射しも相変わらず刺すようにスルドイ。

そんな中、ちょうど出掛ける都合があったので所沢の花畑に出掛けた。

何でかというと、昨日だったか一昨日だったか、NHKのニュースの合間に
「所沢の花畑でコスモスが満開」
というような10数秒の場面が映った。

早速、所沢市のホームページを見てみると、ありました花畑情報が。

で、今日たまたま近くに行く用事があったので立ち寄ってみた。

花畑として誘致している割には駐車場の備えはない。
駅から歩くには、この炎天下ではチトきつい。

ということでたどり着ける人が限られているようで、平日の昼下がりということもあってかなりすいていた。

花畑にいたのは、近くに施設があるのだろう、車椅子を押してもらっている数人の団体だけだった。


こういう花に囲まれるということは、普段不自由の多い方々にとっては精神の開放ってわけでもないか、かなりリラックスできるのだと思う。

そんな中、サササッと花畑の中を歩いた。

普通のコスモスはまだ6~7分咲きくらいだろうか。
キバナコスモスがほぼ満開だった。


真黄色のもの、オレンジ色のもの、赤みの強いもの、とバリエーションが豊富だった。
赤みの強い一番上の写真のキバナコスモスが綺麗だったなぁ。

最近はあたり一面花っていう場所が増えている。
一面コスモス、一面ヒマワリ、一面マンジュシャゲ・・・・

人が手を加えて作り出した人為的なものではあるが、それはそれなりで悪くはない。

歯切れがちょっと悪いのは、環境保護の面からはこの一面ナントカというものに対して異論を唱えるむきがあって、それはそれで一理あるからだ。

ややこしい議論は置いておいて、シンプルに秋の花コスモスを見てきたぞ、ってことで今日のブログを書いてみた。