2011年11月16日水曜日

オシロイバナ


今日の話は男性よりも女性の方が共感してもらえるかもしれない。

今日は朝は冷たい風が吹いて寒く感じたが、もう11月も半ば過ぎなわけで、このくらいの気温が当たり前なのだろう。

紅葉が・・・・なんて話の横でオシロイバナがまだ花を咲かせていたりする。

僕の認識ではオシロイバナは夏の花、もしくはせいぜい初秋までってカンジなのだが、こうやって上着を羽織るような季節になってもまだ花を咲かせているというのは驚異である。

それでも彼らは少しずつスローダウンして今期の活動を終えようとしている様子が伺える。
それは黒い実が多く見かけられるようになってきたからだ。

この実を見て 「ああ、懐かしい・・・」 と思った方は多感なお年頃を古きよき昭和で過ごした方かもしれない。
多感なお年頃ってのは別にヘンな意味ではなくて、感受性の強い純真な子供時代ってこと。

この黒い実をグッと押さえるとパカッと割れて中から茶色くて丸いものが出てくる。

茶色いのは薄皮みたいなもんで、それをさらにガリッとつぶすと中から白い物体が現れる。

これが白い粉の塊なんである。

これをほぐすと手のひらには白い粉が広がる。

この白い粉を昔のお化粧品であるオシロイとして顔に塗ってお化粧ごっこをしたとか、しないとか、そんなことを聞いたことがある。

お化粧なので男の子でこれを使って遊んだ人は少ないと思うし、21世紀の現代でPSPとかDSとかスマホなんてのが全盛の昨今、こんな遊びをする子供もいないのではないかと思われて、多感な年頃を古きよき昭和で過ごした女性なんて書き方をしたのだ。

かく言う僕も今回初めて黒い実を手にとって中を見た次第だ。

粉のきめ細かさに、なんとなく胸が弾んだのは何故だろう?
まるで片栗粉のような感じだった。

化粧品や片栗粉といった「製品」でもない自然のものなのに、このきめ細かさはスゴイと単純に感動して胸が弾んだんだと思う。

その粉を顔にぬってみようとは思わなかったけどね。

グッと押すとパカッと裂ける

茶色い薄皮に包まれてアサガオの実のようだ

さらにグッと押すと中から白い粉が現れる

きめ細かい白い粉 実はこれは胚乳というもの
是非お試しあれ!


4 件のコメント:

アル さんのコメント...

花咲さんのお化粧顔、見たかったです(笑)

花咲ジジイ さんのコメント...

バカ殿みたいなカンジでしょうか・・・

ドングリ さんのコメント...

オシロイバナの実の中が 
     こんなだったとは!
初めて知りました〜!


花咲ジイ先生は
「自然のものなのに、このきめ細かさは
   スゴイと単純に感動して
 胸が弾んだ」との事、
この気持ち 共感します。
植物と触れ合うと 
小さな発見や 思いがけない出会いに
胸弾む瞬間がありますね。
ハンギングバスケットや
寄せ植えの素敵な作品
完璧なお庭を
見た時の感動とは
ちょっと違いますが・・・・
私も よく単純に感動しています。

花咲ジジイ さんのコメント...

ドングリさん

嬉しいコメント有難うございます。

「感動力」とでも申しましょうか。
年齢とともに感動心が薄れがちですが、感動するってとても大切なことのように思います。