踏まれても踏まれても不屈の精神で立ち上がってくる。
それが雑草魂・・・。
なーんてセリフが思わずよぎる、そんな光景を目の当たりにした。
道路脇によく見かける排水溝。
鋳物の蓋がしてあって、ここに雨水などが流れ込む。
そんな排水溝から緑色の葉がヒョッコリと顔を出していた。
排水溝はかなり深いので一番下からというわけではなくて、途中にある排水升のわずかな隙間にタネが付着して発芽したのだと思われる。
そこから光を求めて茎を伸ばし、どうにかこうにか地上に葉を広げることに成功したのだろう。
広げた葉で光合成を行って、これでもちゃんと生きているんだ、というあたりに感動すら覚える。
もちろんその上を人が歩くだろうし、自転車も通過すれば、場合によっては車のタイヤも通るだろう。
葉っぱをよく見ると、何かに踏まれてダメージを受けて茶色く変色した様子もうかがえる。
でも生きているんだ。
見る限りではノゲシなどキク科の何かだと思う。
となると、タンポポのように綿毛で風に飛ばされて着陸したのがたまたま排水溝だったのだろう。
なにもそんなところへ着陸しなくても・・・
ちょっと同情してしまうよ。
この先、どうなるんだろうか?
花を咲かせるのだろうか?
それともこのまま力尽きてしまうのであろうか?
大袈裟なようだが、生と死の攻防をチラリと垣間見た気がした。
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