2012年12月12日水曜日

巨木探訪 その6


昨日の大杉の杉に続いて、ここにも「日本一」が。

ここは鹿児島県の蒲生なる場所。

最初はその字すら読めなかった。
「かもう」と発音するというのも今回初めて知った次第。

このにある大きなクスノキは
推定樹齢1500年、樹高30メートル、根回り33.57メートル、目通り幹廻り24.22メートル
という堂々たるもの。

大正11年に国の天然記念物、そして昭和27年に国の特別天然記念物に指定されている。

この大楠があるのは蒲生神社の境内。

そう、またしても神社の境内なのだ。

こうやって考えると、神社という場所がいかに特殊であるかが分かる。

基本的に誰も手を加えたがらない場所であるがゆえに、あるがままの姿で時を刻むのだろう。


神社の入口には
「日本一の巨樹 蒲生の大クス」
と日本語であるが、その横の英語表記はもっと具体的だ。

「The Great Camphor Tree of Kamo, Largest Tree Trunk in Japan」
と書いてある。

何がより具体的かと言えば、単に日本一ってだけではなく
Largest Trunk すなわち、幹周が一番大きいと書いてある。

樹高でもなく、樹齢でもなく、幹周なのだ。

ちょっと気になったのは折角最上級の Largest なんだから、「The」をつけて欲しかったなぁ。

唯一無二というあたりを強調するなら The は付けておいた方が良いというのは余計なお世話か。

これまで見た巨樹同様、えもいわれぬ何かが発せられていて、ただひたすら佇むしかなかった。


ちょうど境内のイチョウの黄葉がピークで、あたり一面黄金色の絨緞を敷き詰めたようになっていて、なおさら幻想的であった。

加えて、巫女さんがすーっと通り過ぎたりするのでこの世のことではないような気にすらなった。

巫女さんと幹の太さを対比して見てみて欲しい。

とてつもないデカさであることが分かると思う。


そしてこのクスノキはクスノキとしてのみ存在しているのではなくて、シダやイタビカズラ、さらにはナンテンなど、もろもろ多くの植物がこのクスノキに着生しているのだった。

いわば命の泉のようなクスノキである。

1500年もここにいるのか、君は。
なんてオレはちっぽけなんだ・・・・


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