2012年12月18日火曜日

針葉樹の忘れちゃいけないコト


とあるお宅の前。

棒のようになった木の幹が見えるだろうか。

このお宅は最近家の外壁を塗装しなおしたようだ。

このお宅のことは良く覚えている。

なぜなら、この家の角に棒のようになってしまった木(たしかカイズカイブキかコノテガシワだったか)が、あまりにもこんもりと茂って往来にはみ出ていたので、「見通しが悪いじゃぁないの・・・」と思っていたからだ。

それがある日、通りかかったらば枝がすべて落とされて棒のようになっていた。
切り落とされた枝葉は束ねられて、棒のように変わり果てた木の根元に置かれている。

恐らく外壁塗装に邪魔なので、「一旦」枝を落としたのだろう。

「一旦」という理由は、完全に取り除こうというのであれば、根元から切り倒すのではないか?と思ったから。

外壁塗装工事が無事に終わって、春になればまた新芽をふいてこの木が復活すると思っているのかもしれない。

・・・しかし、残念ながらこの木はもう復活することはないだろう。

広葉樹と異なり、針葉樹のこういうタイプの木は幹の途中部分から不定芽をふくことはまずないのだ。

なので普段剪定をするときも、刈込過ぎには注意しないと刈り込んだままそこにポッカリ穴が開いたようになってしまう。

ここの家主さんは「一旦」というつもりでいるのかなぁ。

もしそうだと、しばらくしてエラくガッカリすることになる。

針葉樹の剪定は気をつけるべし、と覚えておこう。

だいたいこんなにスペースのないところに、大きくなる針葉樹を植えることが間違っていると言えなくもない。

その典型がゴールドクレストだが、とにかく後先考えずにチョイと植えるのは考えものだ。

これからクリスマスシーズンを迎え、園芸店ではゴールドクレストをよく見かけるが心配だなぁ。

店先で売られているときは小さくてカワイイけど、奴らはみるみる大きくなるモンスターであることも覚えておこう。


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