2013年3月23日土曜日

春のシソ科


お花見ウィークエンドでしょうか。

昨日の夕方にニュース番組を見ていたらば、気象庁の担当官が靖国神社のサクラの標本木を慎重に観察して、やおら携帯で気象庁に電話を入れて 「満開で!」 なーんて言うのを流していた。

ある意味事務連絡なんだからヒッソリとやれば良いのに、カメラに向かってこういうことをやるというのは、サクラ狂想を煽っているようなカンジもしなくもない。

ともあれ、都内のサクラは満開の墨付きとなった。

あるラジオ番組を聞いていたらば、今年はあまりにも予想よりも早く咲いたので、今更お花見のスケジュールを変更できない、もう勝手に咲いてくれというカンジですよ、なんて言っていた。

それはそれで良し。

一方、英国のラジオを聞いていると、今は寒波が襲い雪が舞っているらしい。
今日の天気予報によれば最低気温マイナス1度、最高気温4度と、かなり冷え込んでいる。

昨年の場合であれば、今頃は半袖のポカポカ陽気だったらしいので、最近の異常気象振りが伺える一件ではある。

申し上げているように5月にはチェルシーフラワーショウツアーで英国にいくので、どんな天気が待ち受けているかちょっとドキドキである。

まさか雪ってことはないと思うけど。

さて、春爛漫。

色んな花が咲いていると書いたが、例えばシソ科の皆さん。

上の写真はその代表格であるホトケノザ Lamium amplexicaule

対生についている葉っぱの形が仏様が座る蓮座のような形をしているのでついた名前であると言われている、

花は左右対称花で、大きさも1センチあるかないか。

もうひとつ代表的なシソ科の春の花がヒメオドリコソウ Lamium purpureum 。



属名はLamiumでホトケノザのヒメオドリコソウも同じ。
ということは同じ仲間。

ヒメオドリコソウの種小名purpureumは、英語で紫を意味するpurpleの語源となっていることは想像に難くない。

どこが紫色かといえば、葉、特に葉の基部が赤みがかっている。

これを指しているのだと思う。

2番目の写真は紛うかたなきヒメオドリコソウであるが、中にはこんな変種もある。


葉の基部がそれほど紫色をしていないでしょ。

じゃぁ別の何かといえばそうでもないと思う。

明らかにホトケノザではないし、オドリコソウ Lamium album でもない。

自然界には近種が存在し、それらが近場で交わっていくうちに中間的なものができることは稀ではない。

まさか、新発見??

そんな淡い期待を抱きつつする散歩途中の自然観察も面白い。




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