2013年5月14日火曜日

エリゲロン、ゲロンゲロン


エリゲロン Erigeron をご存知か?

これまでにもご紹介したことがあると思うが、キク科の可憐な花であります。

とはいってもそれほど特別なものではなくて、身近な雑草として知られているハルジオンもヒメジオンも学名はErigeronなので、皆親戚ということになる。

エリゲロンは花壇やプランターで育てるというよりは、何かの隙間に根を張って構造物に柔らかさを醸すというのが真骨頂であると思う。

石垣の間、階段の隙間など。



こんなこところにフワーッと小さくて白や赤っぽい花が咲くと、全体になんともいえない柔らかみがでる。

とても良い雰囲気であります。

連休中に伊豆に出掛けた時のこと。

タクシーで移動していたらば、壁一面にエリゲロンが密生しているのを見つけて、思わず運転手さんに「停めてください!!」とお願いした。

車を側道に停めてもらって、カメラを持ってその壁の場所まで走って戻った。

30~40メートルある壁一面がエリゲロンだったのだ。





これはスゴイ。

こんなのは初めて見た。

興奮しながら嬉々としてシャッターを切る僕の様子を見てタクシーの運転手もかなり不思議に思ったらしい。

あとで、「あれ、珍しいんですか?」と聞いてきた。

「エリゲロンですよ、エリゲロン」

「なんかゲロンゲロンですね」

そんなとぼけた会話をしてその場を離れた。

あれは家の人が植えたのかなぁ。

それとも、タネが飛んできて勝手に生えたのかなぁ。

勝手に生えてきたとすると、かなり嬉しい雑草じゃぁないだろうか。

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