2013年6月2日日曜日

ドクダミ考


「午前中は雨具、午後は一枚上に羽織るものがあると良いでしょう・・・」
というのは昨日聞いた今日の天気予報。

しかし、どうでしょうか。

日中はほぼ晴れて、やや蒸し暑いくらい。

一枚羽織るなんてとんでもない、といった感じだった。

天気予報はあくまでも予報なので、それははずれることもあるだろう。

ただ、昨日の僕のように晴れることを心から願っている人がいる場合は、予報もかなり重要だ。

ときに福音となり勇気づけられ、ときに暗澹たる気持ちにもさせられる。

梅雨入りしたというので、ひたすら天気だけが心配だったが、昨日はカラッと晴れて植物観察日和になったと昨日書いた。

今回のお題は「花」だった。

今、散歩をするとどんな花が見れるか思い出していただきたい。

いろいろあるけど、ドクダミもその代表格のひとつだろう。

昨日は子供たちに、
「4枚の花びらのように見える白いのはガク、花は小さくて雄しべと雌しべだけ・・・」
なんて話をした。

ついでに葉っぱのニオイも嗅いでもらった。

話だけではなく、嗅覚にも訴えてドクダミという植物を印象付けたいという思いからだった。

子供たちひとりひとりにドクダミの葉っぱのニオイを嗅いでもらう。

反応は想像通り
「臭~い!!」
といって、しかめっ面をする子がほとんど。

しかし僕はそうは思わない。

仕事柄そうなのかもしれないけど、このニオイは確かにクセがあるけど、それはそれでアリだと思っている。

でも、実のところは、小さいころに母親から「庭のドクダミを抜いてキレイにしたら小遣いをあげる」と言われてウゲゲ~と吐きそうになりながら必死にドクダミ取りをしたことがある。

当時は本当に信じられない臭さだと思った。
吐きそうだったというのもまんざら大袈裟ではない。

でも今はそれほど気にならない。

不思議なものである。

小さいころに食べられなかった食材がオトナになって食べられるようなものだろうか。

コドモたちの前で、ドクダミは良いニオイと真顔で言ったらば、どうやらそれがとても不思議だったらしい。

そんなことを参加された子供の親御様から知らせてもらった。

いいの、いいの。

ちょっと変わったオトナが言った何気ない一言が小さな子供の心に引っかかって、ドクダミという植物をずっと覚えていてくれれば。

そんな気持ちです。


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