2013年9月2日月曜日

初心


今日も激しく暑かったですね。

越谷方面では竜巻もあったようで、どうにも異常気象はしばらく続きそうであります。
竜巻被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。

さて、今日は植木屋の親方の手伝いということで都内某所にて汗を流しておりました。

ご覧のようにビルに囲まれた都会のド真ん中であるが、剪定する木というのはあるのであります。

最近、親方の手伝いをする機会が続いている。

何度も繰り返すようだが、僕は親方を心から尊敬していて一緒に働けることがシアワセでもあるのだ。

なんかキモい、なーんて言わないでいただきたい。

豊富な知識と経験、無駄口はたたかず、手が早く正確。
明るい性格で、細かいことは気にしない、人の陰口を口にしない。
前向きで、一本気。声がデカいのは裏表のない証拠。

とにかく、一緒に仕事をすると必ず何かを学ばせてもらうし、本当に楽しいのだ。

もともと親方との出会いは今をさかのぼること14年前。

僕が銀行を辞めたのが1月で、英国の学校が始まる9月までの間、花屋でもガーデンセンターでもなんで良いので植物に関わる仕事をしたかったのである。
あれこれと探していたときに、たまたま出会ったのがこの植木屋さんだったのだ。

最初は電話をした。
「あのー、できたら雇っていただけませんでしょうか・・・」

そしたら次の日に話をしに来いということになり、当時大田区にあった現場に「面接」に行った。

そしてその次の日から働くことになったのだ。

面接の帰りに作業着屋に行って作業ズボン、地下足袋、軍手なんかを揃えたっけ。

以来、イギリスに行っていた7年は別として、帰国してからもお付き合いをさせていただき現在にいたるわけだ。

「元サラリーマンのまったく未経験の僕をよくぞ雇ってくれましたね」
と後になって聞いたことがある。

「君の男気に惚れてサ・・・」なーんて答えを期待していたらば
「ああ、あの時は人手が足りなくてサ、誰でも良かったんだよ。」

というのも、今や笑い話であります。

なんでそんな話を唐突に書いたのかといえば、実は親方のところの職人さんが一人都合で辞めてしまい、今日新たに面接をしにきた青年の様子を見ていたらば、昔の自分が親方と出会ったときのことを思い出してしまったというわけ。

あの頃は、木の名前も草花の名前も何も知らなかったなぁ、紐の結び方、掃除の仕方、剪定の仕方、道具の使い方など、本当に恐ろしいくらい無知だった。

そしてあれから14年。
ちょっとは成長したのか?あのころ思い描いた目標に近づいているのか?と自ら問うてみた。

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