2013年12月31日火曜日

大晦日


大晦日。

いかがお過ごしでしょうか。

東京地方は穏やかに晴れ渡っております。

一年はアッという間ですね。

この一年をザッと振り返ってみようかと。

まず、講演、講義、ワークショップなどで色んな場所に呼んでいただきました。
大人向け、子供向け、内容もそれぞれ。

とくに子供向けの自然観察は自分主催のものも含めてとてもやりがいを感じます。

僕の話で、少しでも植物に興味を持ってくれる人がいればそれは望外の喜びであります。

さらに、5月にはRHSJさんのチェルシーフラワーショウツアーに同行させていただきました。
参加して下さった方々に、ショウの楽しさはもちろん、イギリスの良いところを感じていただきたいと知恵を絞ったつもり。

このツアーに北海道から参加されたご夫婦が、この前の札幌講演にわざわざ駆けつけてくださったなんて嬉しいこともありました。

2年目を迎えた大学院での講師業もまだ終わっていないけど、山登りで例えるなら9合目くらいまで息切れしつつも無事に登ってきた。

そして、なんといっても木登りに真正面から取り組んだこと。
イギリスに1ヶ月以上滞在し、無事に木登りの資格も取得することができました。

木登りなんて唐突な感じだけど、何やら天から木登りのロープがスルスルと降りてきて、「これに登りなさい」という啓示があったような気がする。

そのお陰で久しぶりに古巣であるキューガーデンにスタッフとして戻ることもできたし。

木登りを通じて新たな出会いもありました。

月並みだけど、大きな怪我・病気もなく健康で楽しく過ごすことができたことが何より。

まだまだ満足のいく結果とは言い難いけれども、すこしづつコトが前に進み始めてきているような気がしないでもない。

そして全ての仕事がお声掛けいただいたり、ご紹介などによってもたらされていることに心から感謝であります。

自分一人では何もできない。

ご縁を大切にしつつ、ひとつひとつ階段をコツコツと上がっていくしかない。

自分で出来ることはその階段を上りきる脚力を鍛え、健康を維持することだろうか。

とにもかくにも今年1年大変お世話になりました。

このブログも皆様に読んでいただいて続けることができました。

有難うございました。

皆様どうぞ良いお年をお迎え下さい。

2013年12月30日月曜日

サトイモ仲間


冬枯れの森を歩いていると、こんなに派手な実にもお目に掛かれる。

これはマムシグサ Arisaema serratum というサトイモ科の多年草。

花もかなり変わっているけど、花のあとに出来る実もご覧のようにかなりユニーク。

最初のうちは緑色をしているけど、それが熟してくるとこのような燃えるような赤となる。

写真では分かりづいのだけど、赤い実は整然と螺旋状に並んでまるでトウモロコシのよう。

この色といい、実の並び方といい、神様はスゴイものを作ったものだ。

おでんダネとしてなじみの深いコンニャクもサトイモ科だし、世界で一番大きな花としてときどき話題になるショクダイオオコンニャクもサトイモ科。

皆、似たような実ができるというあたりも興味深い。



2013年12月29日日曜日

日曜放談 12月29日


今年も残り僅か。

いつもなら周到に正月飾りなど余裕をもって準備するのですが、今年は仕事に追われてバタバタしてしまいました。

今日29日は飾ろうにも日がよろしくないので、明日にすることに。

実は先日、友人との会食の約束をスッカリ忘れてしまい、心配して掛かってきた電話で気づくという大失態をやらかしたばかり。

さらには家と自転車の鍵をなくしてしまったりと、「自分は壊れてしまったのか??大丈夫か??」と心配になるやら、自己嫌悪に陥るやら。

そんなときに慰めになるのは音楽だったり、ラジオだったり。

僕はいまだにガラケーで、iPhone使いではありませんが、iPadやiPodは使っています。

皆さんどんなアプリを使っていますか?

人それぞれだと思いますが、僕がほぼ毎日欠かさず使っていて、良いなぁとおもっているのがコレ。

世界中のラジオを聴くことができます。

イギリスにいたときにしょっちゅう聴いていたラジオもリアルタイムで聴けます。

懐かしさもあるし、現地情報を現地にいるがごとく手に入れられるし、英語力の維持にも役立ちます。

さらにはフランス、イタリアなどヨーロッパ各国、北米など地域別、さらにはJazzのみなど音楽ジャンル別にも放送局を探すことが可能。

その昔、短波ラジオのかすかに流れてくる電波に微妙にダイヤルを調整してすがるようにして聴いた世界の音が今やクリアに聴けるようになったわけで、これは物凄い進歩だと思うなぁ。

このアプリには無料版と有料版があるけど、録音機能などついた有料版をおススメする。

イギリスの今日の天気は?ニュースは?流行っている音楽は?流行語は?などなど、本当に勉強にもなるし、楽しい。

超・おススメのアプリであります。

2013年12月28日土曜日

山を歩こう


冬の森、もしくは林。

落葉樹はすっかり葉を落とし、落ち葉の絨毯となる。

彩りはまったく無いけど、そこには秋~冬の美しさがあると思う。




空を見上げれば、梢も枝だけになり、青く澄んだ空に伸びている。

気温は低く寒いながらも、どこかピリリとした緊張感があって良いよね。

加えて人がほとんどいないので、静かなことこのうえない。

鳥がときおりさえずり、風が枝をこする。

・・・うーん、悪くない。

確かに彩りはないのだけど、それでも昨日、一昨日とご紹介したような実がなっている。

ツルウメモドキ、ニシキギ、さらにはムラサキシキブなど、色のついた実も目を凝らせば見えてくる。


上を見上げてみると、木の枝の先にも何か実がついている。

これはクマシデ Carpinus japonica かなにかだろうか。

茶色いホップのような実がぶら下がっているのが見えた。


こうやって歩いてみると、冬ということで殺風景であるように思える森も実は見所がたくさんある豊かな森であることが分かる。

2013年も残り僅か。

2014年の豊富に「山をもっと歩く」ことも付け加えようと思っている。

2013年12月27日金曜日

似たもの同士


昨日、ツルウメモドキについて書いた。

ツルウメモドキはニシキギ科で、外側に黄色い皮、そして内側に赤い実。

そして今日ご紹介するのがニシキギ御本人様であります。

ニシキギは Euonymus alatus なる学名を持つ。

そして秋には赤い実をつける。



この赤い実が昨日のツルウメモドキの内側の赤い実と似ていると思うのだ。

さすが同じニシキギ科。

伊達に同じファミリーではないわけだ。

冬の殺風景な林の中では、こういった赤い実はひときわ目立つ。

これによって鳥たちをひきつけようというわけだ。

世の中うまく出来てるねぇ。

2013年12月26日木曜日

派手な実


山に分け入ると、普段とは違った植物相が現れる。

これが結構面白い。

冬本番を迎え、落葉樹はあらかた葉を落としてしまっていた。

フト見上げていると、鮮やかなオレンジ色の何かが葉を落とした枝に沢山絡まっていた。

つる性の何か、ということは瞬時に分かった。

しかし、これは何だろう?



頭上およそ15メートルくらいのところなので、近寄って見るわけにもいかない。

そこで、キョロキョロと地面を眺めてみた。

するとその問題の実が落ちていた。


外側がオレンジ色で、その皮が3つに裂けている(3裂)。

内側には真っ赤な実がチラリと見える。

なかなかシュールな色合いである。

これはツルウメモドキ Celastrus orbiculatus というニシキギ科の植物。

このシュールな色合いというのがある意味ミソなんであります。

冬の間、食糧の少なくなった鳥たちにとっては絶好のエサとなる。

そういう腹の減った鳥たちに食べてもらい易いようにこんなに派手な色づかいとなっているという訳だ。

それ以外にも、生花の花材として、あるいはリースの花材としても大変利用価値が高い。

買うと結構良いお値段がするだろけど、目の前には取りきれないほど沢山なっていたなぁ。

あっ、もちろん無断で採ってはいけないことは知っているし、そんなこともしていないので念のため。

2013年12月25日水曜日

今年最後の木登り


メリー・クリスマス。

どんな一日を過ごしましたか?

クリスマスだからというより、今年もあと一週間だからということで色々と物思いに耽ってしまうね。

悪い年ではなかった。

新しく色んな人との出会いがあったし、怪我もなく健康で楽しく過ごすことが出来たことは何より。

改めて、「御縁」の大切さというか、自分は人の支えがあって仕事をさせていただいていると強く実感。

でも、いつも支えに頼っていてはいけない。

もっともっと還元できる仕事をしたいと思う。

仕事の幅も広がりつつあるけど、まだまだ十分なレベルではない。

あれもしなきゃ、これもしなきゃと湧き出たアイディアをどんどん実践していく行動力を発揮しなければならない。

色々あったけど、今年はなんといっても木登りという新たなジャンルが自分に加わったことは前進だった気がする。

純粋に楽しいし、その技術や道具などに対する好奇心を持てることも良い。
さらには木登りを通じて、イギリスとも再度強く繋がることができたし、日本国内でも新たな出会いがあった。

たかが木登り、されど木登りなんであります。

できればもっともっと場数を踏んで練度をあげたい。

そして「仕事」でもっと役立てたいと思う。

そういう意味で、このまえ赤城自然園に行ったときに木登りのエキスパートの方と出会ったことは大きな収穫だった。

ちゃんとした理論に基づいて木登りをしている人はこの国にまだ限られた人数しかいないわけなのだから、もっと情報交換して切磋琢磨できると良いなと思う次第。

土曜日は赤城で余った時間を使って今年最後の木登りを楽しんだ。

今年最後の木登り。

来年も登ります。

2013年12月24日火曜日

クリスマス・イブ


今日はクリスマスイブ。

寒い中、街の辻辻にあるコンビニの前ではフライドチキンやらケーキやらを売ろうというサンタ姿の店員さんを見かけた。

バブル隆盛のころは、下心に満ち満ちたカップルたちで赤坂プリンスホテル、略して赤プリなんて大変な騒ぎだった。

しかし、今はその赤プリもなくなってしまったし。

自分が歳をとったせいもあってか、世の中はさほどクリスマスといって騒いでいないように思えてきた。

でもキリスト教の国々では、やはりクリスマスのもつ意味合いは異なるだろう。

クリスマス・イブ(24日)、クリスマス(25日)、ボクシングデー(26日)は間違いなくお休みだし、その前後も全体的にお休みモード。

最近はそうでもなくなったようだけど、僕が学生の頃にちょうどクリスマスのときにロンドンにいてエラい目にあった。

交通機関はバスも地下鉄も全てお休み。
レストランだってやっていたのはマクドナルドくらい。

やることも、行くところもなく、ロンドンの安宿でパンナム機爆破事件のニュースを白黒テレビで見ていたのは1988年のこと。

もうあれから25年も経ったのか。

基本的にイギリス人にとってクリスマスは家族と過ごす静かな時なのだ。

日本では年賀状が重視されるが、イギリスではもちろんクリスマスカード。

12月25日にまとめてドーンと届くのではなく、11月後半くらいからポツポツと届き始める。

届いたカードを部屋に飾っていくのだ。

僕もイギリスにいる友達たちにせっせとカードを書いた。

彼らから、一言程度の簡単なメッセージの書いたカードが届くだけでも結構嬉しいものだ。

そんな中、最近毎年楽しみにしている人からのカードがある。

彼女の名前はパットさん。

話せば長くなるので、今日は簡単に書くけど、彼女とは2011年5月に出会った。

彼女の庭を見に行ったことがきっかけだった。

彼女は70をとうに過ぎているが、今でも毎日5時間くらいは庭仕事をしているという。

アイルランド訛りの英語がとても耳に優しいとても若々しくてチャーミングな女性。

そんな彼女と以来ずっと付き合いが続いていて、毎年クリスマスカードのやり取りをしている。

カードには一言ではなく、詳細に近況が綴られている。

それを読むたびに、「ああっ、元気で良かった」と安心するのだ。

でも、今年のカードでは股関節を手術したなんて書いてあったのでちょっと心配。

彼女が元気なうちになんとしても再び彼女の庭を訪れたいと思う。

パットさんに、そして皆さんに良いクリスマスが訪れますよう。


2013年12月23日月曜日

山に行こう


連休、いかがお過ごしですか?

ちょっと濃い週末を過ごしたせいか、今日はちょっとペースが上がらずにダラダラしていました。

赤城自然園では、短い時間ながら色んなことがありました。

「山に入る」という行為にも色々と考えたりして。

都内の騒々しい場所で普段生活しているので、その静寂性にまず心が動く。

風が吹いて、上を見上げると青く澄んだ空にコナラやクヌギの木が揺れている。

木が身体を揺らして踊っているような感じ。

でも大地に根を張った大木たちは、根元部分ではビクともしていない。

一面を覆った枯葉たち。

それらを蹴散らしてもいいし、踏みしめて枯葉の音を楽しむもよし。

枯葉をほじくりかえすと、下からは木の実が出てきたりする。

空気は冷たく、ピンとした一種の緊張感がある。

しばらく歩いていると、頬や鼻が赤くなってくる。

そこはかとなく漂う土の香り。

それら全てが、都会にいては味わえないもの。

確かに代々木公園などの都会のオアシスはある。

でも、大自然には遠く及ばないなぁ。

考えてみれば、こういう山歩きは好きなはずではなかったか?

それなのに、忙しさにかまけて山から足が遠のいてしまっている。

来年の抱負としては、もっと山歩きをしたいと思う。





2013年12月22日日曜日

真冬の植物観察会


そんなわけで赤城山での子供たちとの植物観察会。

昨日は、下見と打合せ。

明るいうちにそれらを終えたので、余った時間にはもちろん木登りを。

そして早めの夕食。

夕食では珍しい川魚料理を堪能しました。
お刺身もまったく臭みがなくて、美味しかった。

残念ながら車だったので、ビールが飲めなかったのは残念。

近所のビジネスホテルに泊まったのだけど、これが良かった。

人工ながら、なんと大浴場の温泉付き。

足を伸ばして熱いお湯に、「ううっーー」っと唸りながらつかりました。

早めの夕食だったので、やることをやって時計を見たらまだ9時くらいだった。

でも、最近ちょっと寝不足気味だったので、もうそのまま横になりました。

朝は5時半に起きて、再び大浴場へ。

誰もいないお風呂を独り占め。

なんだかシアワセなひと時でありました。

今朝はかなり冷え込んで霜が降りてあたりは真っ白。

子供たちと自然観察をしている間には雪が降ってきたりして、本当に寒い一日でありました。

それでも子供たちはさすがに元気。


午前と午後の2回、寒風吹きすさぶ中ぶじに自然観察を終えました。

実はこれは某企業の社会貢献活動の一環として行われたもの。

社会貢献活動とは、最近よく耳にするけど、実際に全てのコストを負担して、子供たちを招待してこういうイベントをするのを目の当たりにするのは初めてのこと。

さらには自分もインストラクターとして準当事者として関わって、このイベントの意味の大きさを身をもって体験できたことは大きかった。

こういう無償の愛は言うは易しだけど、実際にやるのは大変なこと。

この企業を見る目がガラリと変わりました。

2013年12月21日土曜日

週末@赤城


関越に乗って約2時間。

群馬県の赤城自然園にやってきました。

明日、今年最後のこども自然観察会があるので、その下見と打合せのため前のりしたというわけです。

昨日の雨が嘘のような快晴。
風もなく穏やかな赤城山でありました。

赤城インターを降りてから、自然園までの風景がまた良いんだよなぁ。

どこか懐かしい感じがして。

キャベツ畑越しに雪をいただいた山々が連なっている様子はなんとも良い雰囲気で思わず車を止めて一枚。

残念ながらピンボケでした。

このあたり、最近の自分を象徴している気がして情けない。
なんか脇が甘いんだよなぁ。

畑には丸々太ったキャベツが。



寒風にさらされて、さぞや美味しいんだろうなぁ。

打合せなど全ての日程を無事に終え、宿泊先に到着。

最近、ちょっと寝不足気味だったので、ゆったりとお湯につかって今日はちょっと早めに横になろうと思います。


2013年12月20日金曜日

今年最後の庭仕事


今日は親方の手伝いで都内某所にて植木屋仕事をしていた。

昨日は冷たい雨。

今朝も小雨がパラついていたけど、予報では回復基調にあったので楽観的に家を出た。

午前中はまぁまぁ。

ところが昼過ぎからパラパラと雨が降り出し、そのうち本降りになってきた。

加えて冷たい風。

あれよあれよと濡れネズミになってしまった。

何よりも両手がかじかんでしまったのが辛かった。

そのうち手の感覚がなくなってしまって、手を開いているのか結んでいるのかも分からなくなった。

ビロウな話で恐縮だけど、トイレに行ってもチャックが下げられなくて困った。

手に感覚がなくて、チャックをうまく操作できないのだ。

さらに下げたチャックも上げられなくて難儀したよ。

でも昨日書いたとおり、年の瀬ということもあって槍が降ろうがもうやるっきゃないのである。

しつこく冷たい雨がずっと降っていた。

ある意味、今年一番辛い庭仕事だった気がする。

どうにか一日をやり遂げて、僕の今年の庭仕事は終わった。

明日は昼から赤城山に行ってまいります。

明後日、今年最後の自然観察をするからなのだけど、天気、そして気温は大丈夫だろうか?

赤城自然園に行ったついでに時間が許せばもちろん木登りもしてこようと思っております。

皆様、どうぞ良い週末を。


2013年12月19日木曜日

いまいち


東京は冷たい雨。

夜になってさらに雨脚が強まった気がする。

明日は外で植木屋仕事なんだけど、晴れてくれることを祈る。

暮れも押し迫って、もはや雨だからといって延期はできない。

まさに槍が降ってもやるしかないのだ。

さて、数日前の日経に興味深い記事が載っていた。

『今年の紅葉いまいち? 「鮮やか」昨年を下回る』

という小さな記事。

気象情報会社ウェザーニュースが携帯電話サイト利用者に今年の紅葉を振り返ってもらった結果を集計したらば「とても鮮やか」「鮮やか」との回答が46%で昨年の63%を下回った、というもの。

さらに「いまいち」と感じた人が13%いた、という。

今年は台風が多かったことなど、気象的な原因を指摘するむきもあるが、僕としては「尋ねた相手」の問題ではないかと思うんだけどなぁ。

詳細は分からないので断定はできないので聞き流していただきたいが、携帯電話サイト利用者に聞いたわけでしょ。

想像するに10代後半~30代前半の男性が多いのではないだろうか。

先入観はよろしくないけど、このあたりのゾーンは果たして紅葉に敏感に注意を払っているゾーンなんだろうか。

尋ねるなら50代~70代の男女あたりもシッカリ含まれる方法を選んだほうが、このテーマに関してはもうちょっと正確なデータが得られるのではないだろうか。

僕自身はこの件に関しては職業柄もあってか、かなり敏感なほうだと思うけど、別に「いまいち」とは思わなかったけど。

皆さんは今年の紅葉どう思いましたか?

いまいち、でしたか??

2013年12月18日水曜日

insect hotel


昨日出題したクイズ、いかがですか。

何か解答を思いつきましたか?

これは insect hotel といいます。

insect は「虫」、hotel は「ホテル」。

「虫のホテル」???

実はこれは虫たちがやってきて、巣を作ったり、卵を産みつけたりするためのものなのです。

虫たちは「隙間」が好きなので、わざわざ竹を束ねて置いてみたり、丸太の断面に穴を開けてみたりして、虫たちを引き寄せているのです。



なんでわざわざ虫なんか、と思う人がいるかもしれません。

庭に虫は不要、と思う人が多いと思いますが、害虫がいれば、それを捕食する益虫がいるわけです。

さらには虫をエサとして狙ってやってくる鳥たちがいる。

自分の庭は無菌室ではないのです。

庭という小さな空間とて、自然の営みの一部に組み込まれているはず。

ならば、虫たちを寄せ付けないのではなく、呼び込むことで自分の庭にひとつの生態系を作り出すというのは、とても贅沢なことではないでしょうか。

今、イギリスではこういった発想が広く定着して、このインセクト・ホテルというものが流行りつつあります。

害虫をゼロにはできないけど、その分、益虫や鳥たちがそれらを取り除いてくれる。

薬にたよらない、まさにオーガニックな発想です。

大切なのは「均衡を保つこと」なのです。

害虫もゼロにはできないけど、育てたい植物が健康に育つ範囲を保てれば問題はないわけです。

均衡を保つために、益虫や鳥たちの存在があります。

これを薬にたよると、均衡が崩れ、すなわちバランスを失って、不健全な庭になっていってしまうというわけです。

上の2枚の写真はフラワーショウでのインセクト・ホテルなので、絢爛です。

実際のインセクト・ホテルは下の写真のように地味なもの。

地味ながら虫たちにとっては5つ星ホテルなんだと思います。

 

2013年12月17日火曜日

アレルギー性鼻炎、急性副鼻腔炎、もしくは急性咽喉頭炎


今日はちょっと曇りながら気持ちの良い一日でありました。

しかし、明日は関東地方でも雪が降るなんて言っている。

実は最近、ものスゴク鼻声なのであります。

鼻水も出れば、咳もでる。

風邪か?

いえいえ、僕には原因が分かっている。

これはアレルギーなんだと思う。

植木屋仕事をするでしょ。

仕上げにブロワーでゴミを集めたり、吹き飛ばしたり。

その猛烈なホコリを吸い込んでアレルギー反応が出てるんだと思っている。

だから風邪ではない、コトは軽い・・・と思い込むようにしているのだ。

実は先週、今週と年内の仕事はもろもろ佳境を迎えていて、今ここで倒れるわけにはいかないのだ。

病は気から、ではないが、気持ちで負けないようにアレルギーであると唱えているというわけ。

さて、前置きが長くなってしまった。

というか、今日はほとんどが前置きで、実体は明日へと続くのだが。

ここで問題です。

今日の写真2枚はいったい何でしょう?

何という名前で、どういう目的があるものでしょうか?

正解は明日。

皆さん、お風邪など召されませんように。


2013年12月16日月曜日

学名のススメ


ご覧のような意匠をこらした刈り込みをトピアリーという。

このトピアリーを作るのに向いている樹種というものがある。

筆頭はツゲ、もしくはイチイだろうか。

それ以外にもヒイラギ、ゲッケイジュ、各種コニファーなど、要は目が詰まっているものが適している。

土曜日に札幌に行った際、夜に懇親会の場を設けていただいて、いろいろとお話をさせていただく機会があった。

そこで出てきた言葉が「オンコ」というもの。

オンコ??

聞いたことがない。

いったい何だろうと思っていたらば、それはイチイのことだった。

北海道ではイチイのことを普通にオンコというらしい。

まるで鳥の唐揚を「ザンギ」というようなものだろうか。

ここで思ったのは、やはり学名の素晴らしさ。

イチイ(ヨーロッパイチイ)は学名では Taxus baccata という。

同じ日本国内でも地域によってイチイあるいはオンコと呼び名が異なるわけで、それが世界中でなんと呼ばれるかなんて知りようがない。

ところが、学名は唯一無二。

世界中どこへ行ったって Taxus baccataTaxus baccata なのだ。

ということは世界共通言語のごとく、同じ価値を異なる土地で共有できる素晴らしいツールであると言える。

学名はなんとなくハードルが高くてとっつきにくいかもしれないけど、植物における世界共通言語を獲得すると思えばとても意味のあることだと改めて思ったなぁ。

2013年12月15日日曜日

日曜放談 12月15日


冬ですねぇ。

ふらふらと歩いていたらば、店先でひとつのセーターが目に留まった。

目に留まったらば、その独特の風合いがどうにも気に入ってしまいその場で衝動買いしてしまった。

ラムウールだと思われ、カシミヤのような滑らかさはない。

そのかわりにザックリとした感じで、暖かさがある。

店ではセーターの色、風合い、形などを気に入って買ったわけだけど、家に帰って改めて袖を通してみたらば、もうひとつ重大なことに気づいた。

ニオイであります。

オイルドセーターだったのだろうか、なんとも独特のニオイがセーターから漂っていた。

店のような広い空間では気づかなかったのだけど、自分の部屋ではそのユニークな香りがかなり目立つ。

失敗したのか??

いやいやそうではありません。

僕はこのニオイが大好きなのだ。

実はこのセーターはスコットランド製で、イギリスのこの手のお店にいくとこのニオイが充満している。

僕にとっては、いわば懐かしいニオイだったのだ。

なのでセーターを手にとってはクンクンと鼻を近づけて胸いっぱいに吸い込んだ。

いいなー、好きだなー。
買って良かった。

これはバブアーのオイルドジャケットと同じ系統のニオイだと思う。


これも好き嫌いがあるとおもうけど、なんともイギリスを感じさせてくれるニオイなんだなぁ。