2014年8月29日金曜日

ユリの話


今日も曖昧な天気。

気温低いながらも、雨が降るような、降らないような、はっきりしない天気。

夏でもなく、秋でもない、微妙な一日でした。

夕方からは英国王立園芸協会主催のイベントがありました。

英国からユリの大家を招いて、日本のユリについてお話いただきました。

僕はその通訳を。

彼が言っていた
「Carrying coals to Newcastle」
という冒頭の話が印象的でした。

ニューカッスルはその昔英国では石炭採掘の中心地でした。

あるモノが豊富にあるその場所にあえてその豊富なものを持ち込む・・・・

すなわち、日本のユリについて日本人の我々に話をするというのは彼にとって石炭をニューカッスルに運び込む思いだったのでしょう。

ユリを育てて50年以上という彼の豊富な知識と経験に裏打ちされた話はとても勉強になりました。

小学生のころ、あの甘い香りに酔ってしまい吐きそうになった経験もあって、ユリについて深く考えたことはなかったですが、今日の話を聴いて、日本は世界の植物好きが羨むそんな素晴らしい場所なんだと誇りに思いました。

会場である自由学園明日館はフランク・ロイド・ライトの手によるもので今は重要文化財。

建物も見ごたえがあって、とても良い雰囲気でした。


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