2014年10月2日木曜日

秋のにほい


キンモクセイもそろそろ終わりかなぁ。

花が地面にたくさん落ちているし、落ちていない花も濃いオレンジ色だったのがかなり色褪せているような気がする。

キンモクセイはその甘い香りが特徴的だけど、他にも香り(?)で秋を主張する植物がある。

例えばイチョウ。

イチョウの木を見上げて目を凝らしてみてほしい。

イチョウの木によってはたわわにギンナンをつけたものがある。

イチョウは雌雄異株といって、オスの木とメスの木が分かれている。

ギンナンがなるのはメスの木。

最近はギンナンの実がポロポロと地面に落ちてきはじめた。

嬉々としてせっせとギンナン拾いをしている人も見かけるようになった。

それでも拾われずに踏まれたり、車に轢かれたりしてつぶれてしまっているギンナンもたくさん見かける。

こういうギンナンの問題点はニオイ。

お世辞にも良い香りとは言いがたい。

正直申し上げて「臭い」。

なんであんなニオイなのか、絶対に理由があるはずだ。

それは種子散布と絡んでくると思うけど、散布という意味においては散布者にとって「魅力的」なニオイでなければならないはずだ。

いったい誰にとってあのニオイが魅力的なのだろうか?

近年、ヨーロッパでもイチョウの黄葉が美しいということで積極的にイチョウが植えられているらしいが、それらは概してオスのイチョウらしい。


我々日本人はギンナンを食べる習慣があるので、あのニオイも大目に見られるが、食べる習慣がない民族にとってはあのニオイは迷惑以外のなにものでもない。

本格的なギンナン拾いのシーズンはもうちょっと先だと思うけど、そんなギンナンのニオイについて真面目に考察してみるのも面白い。


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