2015年10月30日金曜日

読書の秋


秋ですね。

関東近辺ではそろそろ紅葉の季節。

自然観察イベントもいくつかあるので、改めて復習というか新ネタがないものかと図書館であれこれと借りてきました。

子ども向けの書籍にこそエッセンスが詰っていると感じます。

いかに分かりやすく伝えるか、そんなヒントがたくさんあると思い、ついついページをめくるのが楽しくなってしまいますね。

おっ、これは読書の秋ってことか?!

2015年10月29日木曜日

肉を切らせて骨を断つ


秋に実をつけるものの中で赤いものが多いという話は何度か書いた。

それは目立つことで鳥たちに食べてもらって、その代わりにタネを遠くまで運んでもらうという戦略なのだ。

実の果肉部分を食べてもらって、肝心のタネを運んでもらう・・・

まさに「肉を切らせて骨を断つ」的な発想である。

ひとことで赤い実といってもその赤の色味は様々である。

朱色もあれば紅色もあるし、くすんだものもあれば艶っぽいものもある。

そんななかこのガマズミ Viburnum dilataum は真っ赤でしかもピカピカしているのでとてもよく目立つ。

美味しいはずはないけども、見た目的にはとても美味しそうに見える、

数粒ヨーグルトと一緒に食べたら結構イケルのではないかという気にすらなる。

実りの秋。

是非身近な実りを見つけていただきたい。

2015年10月28日水曜日

大胆な剪定


チェーンソー独特の音がした。

もう血が騒いでしまって、音源がどこなのか辺りをウロウロする。

すると間もなくその現場を突き止めた。

高所作業車、通称ゴンドラに乗って樹木の剪定を行っていた。

しかし問題はその木。

ソメイヨシノでありました。

サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿

使い古された言葉であるが、ある意味箴言であります。

サクラは切った痕から腐朽菌が入りやすいのだ。

出来るだけ不要な剪定は避けたいところだし、剪定をしなくてはならない場合でもできれば手首の太さ以下に抑えたい。

ところがこの場合は成人男子のウエスト以上ありそうな太さをバンバン切っているのである。

あーあ。

こりゃ数年後に不調をきたして枯れていくと思うよ。

切り口にはなぐさめ程度に殺菌抗菌剤を塗布するのが一般的だけど、それすらしていない。

木を殺しているに等しいと思うのだけとどうだろう?

2015年10月27日火曜日

ハンゲキ


昨日書いたアオギリの話。

今日現在どうなっているのか見てみた。

するとこんな感じ。

上に伸びたのは誰かが切ったのか。

それとも季節的な問題で、もうそれほど旺盛に上には伸びないのか?

その代わりといってはなんだけど、横に広がって葉張りが出てきているのが分かる。

アオギリは落葉樹なので、これでいったん葉を落として人間を安心させておいて、春になったら一気呵成に反撃に出るのではないかと想像する。

アオギリ、クワ、アカメガシワあたりは甘く見ると痛い目にあう。

2015年10月26日月曜日

倍返し


アオギリってのはタネが風で飛んでいって色んなところで根を張る植物だ。

数年前には銀座に「ド根性キリ」なんていって新聞記事にもなったことがあるが、アスファルトの僅かな隙間でも元気に大きくなる。

その生命力は素晴らしいのだけど、そんな生命力を発揮されても困る場所というのもあるようだ。

雑草の定義のひとつに
「求められない場所に育つ植物」
というのがあるが、同じ植物でも求められる場所に育てば「有益」、そうでなければ「雑草」と区別されてしまう。

思えば人間って身勝手な生き物である。

さてそんな人間の身勝手さに抗うようにその生命力をいかんなく発揮している様子をみた。

このフェンスの内側にアオギリがあった。

それはあれよあれよと大きくなり、3年ほどで樹高10メートル程度、幹周35センチくらいにまでなった。

今後どうなるのかなぁと思っていたら、ある日そのアオギリはチェーンソーで伐採されていた。

切り株にはさらにチェーンソーで切れ込みが入っていて、あたかも「とどめ」をさしているようだったが、数日後には上の写真のようにひこばえが発芽。

そしてその2週間後には下の写真のようにスッカリ勢いを取り戻していた。

スゴイ生命力である。

さらにこれまでは幹が1本だったのが、伐採したことでひこばえが数本出てきて「株立ち」のようになって繁っている。

やられたら倍返し、どころの騒ぎではないのだ。

今後このアオギリと人間の攻防がどのような展開を見せるのかしばし見守ってみたい。


2015年10月25日日曜日

パワーレス

季節の変わり目なのか、なんなのか。

木曜から風邪をひいたらしく、この週末はパワーレスでした。

鼻水も鼻が壊れたのか?というほど出るし、喉も痛く、咳も少々。

頭もボーッとしてあまり回転しない。

が、熱はない。

これは風邪ではなくアレルギーらしいのだけど、春と秋の年2回規則正しくこんなことに悩まされているのはたまらない。

回復基調にあるとは思うけど、本調子までにはもう少し時間がかかりそう。

発端は薄着でうたた寝をしたことだと思うんだよなぁ。

皆様もどうぞお気をつけください。

2015年10月23日金曜日

反骨なやつ


実りの秋。

色んな実を見ることができる季節。

そして足元には色んな実が転がっている。

この時期赤い実をつけるものが多い。

ナンテン、ソヨゴ、ピラカンサ、マンリョウ・・・枚挙に暇が無い。

それは鳥たちに食べてもらって、自分たちの種子をより遠くへ運んでもらうためなんだろう。

そんな中、こんな反骨精神に満ちた実を見つけた。

これは何の実でしょう?

これは赤いわけではなく固くて大きいので鳥たちに食べてもらおうという意図は伺えない。

かといって風にのって飛んでいくには図体が大きすぎる。

これはいったいどうやって運ばれるつもりなんだろうか?

一番考えられるのが小動物たちのエサになること。

でも決して美味しそうでもないし、良い香りがしているわけでもない。

彼に口があるのなら尋ねてみたいものだ。

そしてこの実はなんの実かというと・・・
ハンカチの木でした。

分かった人はかなりの通であります。

2015年10月22日木曜日

ぞうさんビオラ


ぞうさんビオラ?

5枚ある花びらのうちの一枚がクルリンと巻いていて、それが象の鼻のようだからということ。

このビオラをつくった方はネーミングを考えに考え抜いてこの名前にしたんだろうなぁと思うとそのご苦労も偲ばれる。

加えてこのビオラには花粉ができない→タネができない、という特性があるらしい。

本来、花粉をたたえた雄しべがある場所を、このぞうさんの鼻がクルリンと鎮座しているので受粉もクソもない。

花びらの一枚がクルリンと巻いているだけでしょ、それがなにか?

と一蹴してしまう人もいるだろうけど、これが珍しい、可愛い、素敵と熱狂するする人がいるのも事実なのだ。


そういえば5枚の花びらのうち、上の2枚が長くてうさぎの耳みたいなビオラ、その名も「野うさぎミーモ」ってのもあったなぁ。




2015年10月21日水曜日

お手伝い


この前仕事で八ヶ岳方面に出かけた際、バラクライングリッシュガーデンにも寄ってみた。

実はその仕事会場のひとつがバラクライングリッシュガーデンだったのだけど。

詳しい感想は別の機会に譲るとして、こんなものを見かけた。

バラクラガーデナー&スタッフがご別荘の植え込みのお手伝いをします。
\5,000~

「ご別荘」と別荘に「ご」がつくのは初めて見た。

バラクラだけにご別荘に住まうマダムが主なお得意様なのだろうか。

\5,000から、というけど\5,000でどのくらいの植え込みをしてくれるのだろうか。

平均客単価なんかも気になるところだ。

自分で植えるから楽しいと思うのだけど、植え込みも人任せにして鑑賞に専念したい人もいるのだろう。

あっ「お手伝い」だから、お客様が主体で植え込み作業をしなければならないのかな?

もちろん(?)植木類、植物をバラクラで買った人が対象。

アイディアですねぇ。



2015年10月20日火曜日

カツラの黄葉


そろそろ紅葉・黄葉のシーズンがやってくる。

鮮やかな紅葉のためには幾つかの条件があるという。

夏気温が高く太陽の光をしっかり浴びること。
秋に寒暖の差が大きくなること。

詳しいメカニズムは置いておいて、まずはそんなところだろうか。

太陽の光はとくに紫外線が大きく影響しているようで、海抜1000~2000メートル以上の高地は紅葉がキレイだ。

それは恐らく紫外線が低地に比べると強いからではないだろうか。

さらには紅葉と黄葉ではその仕組みが異なる。

などなど紅葉については書くことがたくさんありそうだ。

今日の写真はカツラ。

カツラは黄金色に輝く黄葉が有名だけど、さらにその香りも有名。

黄葉のくせに視覚だけではなく、嗅覚でも秋を楽しませてくれるなんてニクイやつである。

キャラメルのような甘い香りが漂うというカツラの黄葉を今年は意識して楽しんでみようではないか。

2015年10月19日月曜日

とちの実


とちの実。

都内でも見ることはできる。

でもそれを口に運ぶ人は少ない。

そもそもとちの実はアクが強いので、食べられるようになるまでの手間が大変だと聞く。

トチ餅が一番有名かもしれないが、この前見かけたのは煎餅にしてしまうというもの。

煎餅だからしょっぱいのだと思うがどんな味なんだろうか。

昨日の朴葉みそもそうだけど、身近な植物を使った素朴な料理というのは魅力的だよね。

草餅とか、柏餅とか。

良い文化の国に生まれてよかった。


2015年10月18日日曜日

朴葉みそ


飛騨高山に泊まればそれは名物「朴葉みそ」を食さねばなるまい。

旅館では朝からゴージャスな料理が供され、朴葉みそもそのラインアップに名を連ねていた。

たしかに味が濃くてゴハンがすすむ。

でもね、朝食、昼食、夕食すべてに朴葉みそってのはちょっとやりすぎではないかと思う。

いや、それぞれ別の場所で食べているので供する側にはなんら落ち度はないのだけど。

こうやって見ると朴葉ってのもうまくできているよね。

大きさといい、耐熱性といい、こういう目的で使うことを前提に生まれてきたようにも思える。

自然観察ではよく取り上げるホオノキだけど、こんどはこの経験を織り込んでもっと楽しい話ができるかも。

2015年10月16日金曜日

雑草に学べ


ある雑誌の広告。

人生後半の生き方を「雑草」に学ぶ。
 *戦わずして勝つ
 *逆境を味方につける
 *小さな成功を繰り返す

どうです?

なんかとても為になりそう。

そうかぁ、そんな大切なことを雑草から学ぶことができるのかぁ。

もっと身近な植物たちに敬意を払いたいと思います。

2015年10月15日木曜日

相倉の夫婦ケヤキ


今回、白川郷や五箇山を訪れたなかで巨木・古木に出会うことができた。

それが相倉の夫婦ケヤキであります。

巨木を目の前にしていつも思うのは、その迫力と実態を写真では汲むことができないというジレンマ。

写真に収まらないスケールはいかんともし難い。

これは胸に焼き付けるしかないのだ。

このケヤキは推定樹齢300年。

かなりの傾斜にあって、ここにたどり着くまで結構な傾斜を登ったので息が切れた。

その昔、この傾斜で起きた雪崩をこのケヤキが食い止めて村は守られたという言い伝えがあるらしい。

そんな神々しいケヤキは樹木医の目で見てみると残念ながらかなり腐朽が進んでいた。

どうかこの伝説を守りながら末永い存続を願わずにはいられない。

いいものを見せていただきました。


2015年10月14日水曜日

合掌造りと・・・

合掌造りとセイタカアワダチソウ

秋ですねぇ。

出かけていた白川郷、五箇山あたりも秋たけなわでありました。

田んぼではすでに稲刈りが行われ、合掌づくりの家となんともいえないハーモニーを醸しておりました。

そういえば宿泊したお宿でいただいた地元のお米「銀の朏」(ぎんのみかづき)はとても美味しかったなぁ。

久し振りに「お米が美味しい」と嬉しくなってついついおかわりしてしまった。

それにしても合掌造りの家屋と秋の植物ってのはなかなか似合っている。

合掌造りとセイタカアワダチソウ、合掌造りとコスモス、合掌造りとトウカエデ、合掌造りとサルビア・レウカンサ・・・

何をもってきても絵になるなぁ

合掌造りとコスモス

合掌造りとトウカエデ

合掌造りとサルビア・レウカンサ

2015年10月13日火曜日

白川郷


数日間の無断欠勤お許しください。

いろいろありまして、世界遺産白川郷、そして飛騨高山、下呂界隈へと出かけていました。

キューガーデン時代のボスを案内して白川郷へ行ったのはちょうど三年前のちょうど今頃のシーズンだった気がする。

そう思うと、色んな思いが込み上げてきた。

ただ、まだ本格的な紅葉にはまだ早くてあと2週間もすれば見ごろを迎えるのかなと思う。

しかし世界遺産だからといって、自分の住んでいる村に観光バスが何台もやってきて観光客が自分の家の軒先を通過していくというのはどんな気分なんだろうか?

平安はない気がして気の毒。

まぁそれが観光というビジネスなんだろうけど。

確かに合掌造りの家屋が並んでいる様を見ていると子どものころに読んだ童話を思い出す。

そんな童話の世界がそのまま残っているというのは素晴らしいことだと思う。

もうちょっとゆっくりと再訪したいものであります。



2015年10月9日金曜日

パッションフルーツ


この変わった花はトケイソウ Passiflola

観賞用のものが多いがこれはいわゆるパッションフルーツとして食べられるもの。

もちろん花を食べるのではなくて、実を食べるのである。

パッションフルーツの加工品が結構でまわっているので、味はなんとなく想像できると思う。

あの甘酸っぱい独特な味。

しかしそのもととなっている実はこんな形をしている。

この緑色の状態ではまだ熟しておらず、もっと紫色の濃い色になって、さらに皮の表面がシワシワになるくらいに追熟すると甘味が増す。

僕はパパイヤにこの甘酸っぱいパッションフルーツをかけて食べるのが好きだな。

因みにこのパッションフルーツの学名は Passiflora edulis というが、edulisとはedible、すなわち食べられるという意味。

なるほど筋が通っている。


2015年10月8日木曜日

アンテナを高く


緑色のなんの変哲のない葉っぱ。

これはいったい何の木だろうか。

これだけでパッと言い当てることができればかなりの樹木通だと思う。

葉っぱの時期は分からないかもしれないが、葉に先駆けて花が咲く。

黄色い花を見れば、それがサンシュユであると分かる人は多いと思う。

ところが花が散って、葉になったときにそれが何なのか案外難しい植物が多い。

花に特徴がある、葉に特徴がある、実に特徴がある・・・などなど、その植物をもっとも典型的に表す姿をもって人々はそれが何であるかという印象を持っているケースが多い。

なのでその姿を変えてしまうと、見慣れた植物であっても分からない、ということになりかねないのだ。

そういう意味で、普段から散歩をするときなど季節ごとにどんな姿をしているかを見ておくと勉強になる。

葉の形、葉のつき方、葉脈の様子、葉の縁(全縁、鋸歯など)、幹肌など、一番のメインフィーチャー以外のものがどうなっているか。

アンテナを高く持とう。

枝はまっすぐ、葉は対生

葉脈が特徴的 縁も全縁かな

まだらの幹肌も特徴的

2015年10月7日水曜日

丸坊主


これはどこかといいますと、新宿御苑の前であります。

この茶色い生垣的なものは何かというと、サザンカの植え込みで歩道と車道を分けている。

しかし常緑であるはずのサザンカが茶色くなっているのだろうか?

茶色いのはサザンカの枝が見えているから。

普通であれば葉に隠れて見えない。

枝を隠すはずの葉が何故ないのか?

それはチャドクガの幼虫に食われたからであります。

チャドクガは春(4~5月)と秋(8月~9月)の2回発生するのだ。

彼らは小さい幼虫の頃は一列に礼儀正しく並んで葉っぱをムシャムシャと食いまくる。

なので油断をすればご覧のようにサザンカやツバキが丸坊主になってしまうなんてことはよくあることなのだ。

丸坊主になるだけならまだ良い。

生きている彼らに触れるのはもちろん、脱皮をした抜け殻に触れるだけでもかぶれてエラい目にあう。

彼らの毒針は細かく、へたをすれば空気中にも飛びかねないので、こういう状態のサザンカに近寄るだけで痒くなる人がいる。

恐ろしい。

さらにこれから迎える冬には卵のかたちで越冬する。

聞けばこの卵にもかぶれるらしいので、一年を通して油断ならないことになる。

ツバキ、サザンカを見かけたらまず食われている葉っぱがないかを確認するなど用心することを強くおススメする。

サザンカの葉は見事に食われて、緑色に残っているのはサザンカではない別のなにか

2015年10月6日火曜日

風に吹かれて


急速に秋めいてまいりました。

朝起きたときの空気のひんやり感は、ちょっと寒いくらい。

このまま冬になってしまうのだろうか。

よく言われることだけど、近年は春と秋がなくなってしまって、猛暑の夏か、極寒の冬といった感じで程よい季節の期間が極端に短くなってしまった気がする。

そういう意味においては今日なんかはとても気持ちの良い一日でありました。

暑からず寒からず、カラッとした気持ちの良い風に吹かれていると「天国」と思ってしまう。

そんな爽やかな風にもしもススキがそよそよと吹かれていたらば・・・

うーん、いいねぇ。

これぞ日本の秋。

ちょっと長めにこの瞬間を楽しみたいものだ。

2015年10月5日月曜日

接ぎ木


トマト苗を見ると接ぎ木されたものが多いことに気付く。

お恥ずかしながら、なんでトマトに接ぎ木なのか考えれば考えるほど分からないでいた。

接ぎ木といえばソメイヨシノに代表されるように樹木(木本)になされることが多い。

理由は不稔性であるためタネができないので、次世代を育てようと思えば接ぎ木や挿し木などの栄養繁殖の手法に頼るしかない。

あるいは実生から育てるよりも時間の短縮に繋がるとか。

ところがトマトは草本であり、基本的に一年内にその生命をまっとうする。

台木も穂木も草本なのであるからして、なんで一年で結果がでる(結実する=トマトが収穫できる)のにわざわざ接ぎ木をするのか分からなかった。

そこで今回トマトの苗を育ているプロに聞いてみた。

すると回答は以下の通りだった。

台木は病気に強いもの、そして穂木は収量や味などトマトとしての性能に優れるもの。

それらを融合することで病気に強い、優れたトマトができるのだという。

聞けばなーるほど、なんだけど、草本に草本を接ぐというのがどうしても理解できなかったのだ。

勉強になりました。



2015年10月4日日曜日

紅葉はじまる


いよいよ10月。

都内での紅葉はさすがにまだ先だと思われるが、山ではすでに紅葉が始まっていた。

標高1000メートルをちょっと超えたくらいだけど、気温は早くも10度をわっている。

気温がグッと下がるということが紅葉の進み具合に大きな影響を与える。

それでもよくよく目を凝らすと、樹種によって紅葉の進み具合が異なるようだった。

早くも色づいているのは、サクラの類、ウルシの類、ナナカマドの類だったような気がする。

上の写真はツタウルシ Toxicodendron orientale

最初はイワガラミかな、と思ったけどイワガラミはこんな紅葉はしないはずだしと思ってよくよく見たらツタウルシと分かった。

下の写真はウルシ Toxicodendron vernicifluum 

やはり他に先駆けて赤く染まっていた。

これら微妙に異なる紅葉、黄葉がおりなす秋の色は本当に美しい。

ご存知かどうかだけど、イギリス人にとって憧れの紅葉スポットは「アメリカのニューイングランドあたり」と「日本」なんですよ。
知ってました?

これも寒暖の差の大きさによるものだと思うんだけど。

改めて世界の羨む紅葉の美しい日本に生まれてよかった。


2015年10月3日土曜日

実りの秋


八ヶ岳近辺より富士山をのぞむ。

そして手前には収穫時期を迎えた稲。

あらためて豊かな日本の姿を見た気がした。

実るほど頭を垂れる稲穂かな

まさしく。

いろんなところで稲刈りをしていて、まさに実りの秋、収穫の秋であります。

こんなとれたてのお米を食べたらさぞや美味しいだろうに。

お米一粒づつに感謝しつつ、しっかり噛んで、味わっていただきたいと思います。


2015年10月2日金曜日

ツリバナふたたび


ついこの前、赤城で見たツリバナの話を書いた。

あいにく撮った写真がすべてピンボケでイマイチだったのだけど、今回八ヶ岳でリベンジを果たすことができました。

なんとなく園芸種というイメージが強くて、野生に普通に見かけることはないような気がしていたけど、なんのなんの逞しくそこらじゅうにチラホラと育っていました。

たぶんこの赤い実が鳥たちをひきつけて、タネが色んなところに散布されるからなのかもしれない。

ツリバナって名前のとおり、実はぶら下がっていて風にゆらゆら揺られているので、カメラのピントを合わせづらい。

でも今回は粘り強く頑張ったのでまずまず見れる写真が撮れた。

改めてツリバナの紹介でした。