2016年7月29日金曜日

日本の夏


梅雨が明けたかと思ったら、突然の真夏の到来。

極端。

なんちゅうか、こうジワジワと気候が移りゆく風情ってのがない。

スイッチを切り替えるかのように春、夏、秋、冬って変わっていく。

セミもミンミンというか、ワンワン鳴いていてうるさいくらいだし、日差しも痛いくらいにキツイ。

各地では花火大会が開かれ、夏休みの学校のプールからは子供たちの元気な声が聞こえてくる。

そして夏祭り。

ほおづき市なんてのも入谷や浅草に限らず各地で開かれるようになった。

まぁ「暑い、暑い」と文句を言ってもはじまらない。

せっかくなので日本の夏ってやつをタンノーしてやろうかと思う。


2016年7月28日木曜日

ワカランタケ(分からんたけ)


興味がキノコに向かえどもその同定は一朝一夕にはならず。

そのキノコの本だって600ページを超える堂々たるもの。

昨日のベッコウダケのようにある意味常識的で明白なものはいいけど、それ以外のキノコは「キノコ」にしか見えない。

キノコの本のページのどこをめくってもそれに見えなくもない。

僕のキノコに対する興味は樹木を枯らす腐朽菌にあるのであって、決して食べることが目的ではない。

それでもその数の多さに圧倒される。

今日のキノコは伐採されたマツの根元にあった。



キノコの本をめくると、これかな?と思うのにツキヨタケというのがあったが、その説明を読んで背筋が寒くなった。

「ツキヨダケを5人で油で炒め、味噌を加え副食物として食べたら、食後1時間でにわかに嘔吐、腹痛、頻繁に下痢し、見るもの全て青色に見えた・・・・」

見るもの全て青色??

怖すぎる。

くわばらくわばら。



2016年7月27日水曜日

ベッコウダケ


ここの通りにはヤマボウシが街路樹として植えられている。

ヤマボウシは落葉樹で今の時期はもちろん青々と葉が繁っていて然るべきである。

ところがこのヤマボウシの葉は茶色く枯れている。

根元を見てみるとクリーム色の大きなキノコが。



そこで早速先日ご紹介したキノコ図鑑を紐解く。

もちろんあんなに嵩張る本を常に持って歩いているわけではないので写真を撮って家で調べてみたのだけど。

これはベッコウダケで「広葉樹の立ち木の根株腐朽菌で、幹の根際から発生。」という説明にピッタリ当てはまる。

「初め卵黄色のこぶ状、しだいに半円形で大形の傘に成長し、数枚重なって生える。」とあるので今後の成長を観察してみたい。

キノコの上に大きな傷があるけど、ここから腐朽菌が入ったのかなぁ。

でも傷は古そう。

一方、枯れていても葉が繁っていることから、春先までは元気だったはずである。

ここ数週間で一気に具合が悪くなったと見るがどうだろう。

この本によれば「侵された木は風で折れたり倒れやすくなるので注意を要する。」とあるので、そのあたりも心配なところであります。

そうやって考えたら潜在的に危険でヤバい街路樹は街中にいくらでもありそうでちょっと怖い。



2016年7月21日木曜日

キノコ


この前、池袋の古本市で見つけた。

これの新版が出ているので、いっこ前ってことになるけどキノコにそれほど進化はないので関係ない。

樹木医になってからキノコに興味を抱くようになった。

木の健康と菌(キノコ)には深い関係がある。

そしてキノコも種類が多いので的確に同定できる能力は大切。

キノコというともっぱら毒キノコと食べられるキノコの区別というあたりに関心が向くけど、そうじゃない。

タネで増える種子植物には数多く触れてきたのでそれなりに馴染みもあるし、知識もある。

でも胞子で増えるキノコは正直、まだ手薄なのだ。

この本でシッカリ勉強したいと思います。

2016年7月20日水曜日

逞しきヒマワリたち


仕事で池袋を通った折、駅前にドでかく育っていたのはヒマワリ。

強い日差しを燦燦と浴びて元気に育っていた。

改めて見てみると凄い植物である。



どうです、この葉っぱの大きさ。

タネからまいて、たった数か月でここまで大きくなるんだから。


どうです、この茎の太さ。

タネからまいて、たった数か月でここまで太くなるんだから。

草花といって片付けるにはあまりにもデカイ。

あらためてヒマワリのデカさに驚かされた次第。



2016年7月19日火曜日

植木バサミ


今日ハサミを新調しました。

しかし、コトはそれほど単純ではなく。

実はこの植木バサミ、この道に入ったときに買ったもの。

だから1999年、かれこれ17年くらいになる。

右のハサミを見ていただければ分かるが握りのところが変でしょ。

握りのところがポキッと折れてしまったのだ。

金属疲労ってやつだろう、たぶん。

で苦肉の応急処置として握りのところを曲げてテーピングで巻いてだましだまし使っていた。

でも、もう限界ということで、17年前にこのハサミを買った店に行って新しくした。

この植木バサミは鋼入りの手打ちなので、そのへんの量産品とはチト違う。

こんなお店だったと懐かしく扉を開けてハサミが置いてある場所へと行った。

店員さんに17年間使っていたハサミが折れてしまったので新調しにきたと言うととても喜んでくれた。

しかし残念ながらこのハサミを作っていた先代が数年前に亡くなって今あるだけでこのハサミは終わりだとのこと。

後継者もいないので、もう本当にこれが最後らしい。

残念なこと。

お店には約60本くらいの植木バサミがあったけど、それでオシマイ。

こんなタイミングでこのお店にやってきたことも何かのご縁だろう。

もう手に入らないのであれば、もう一本買おうかともおもったけどやめた。

一期一会、この一本のハサミを大切に使おう。

そしてこのハサミがダメになったときに、自分もダメになっているかもしれないし、また新たなハサミが必要であればまた新たなハサミとの出会いがあるはず。

たかがハサミひとつ新調するのにいろいろと大袈裟な思いが胸に去来するのでありました。

2016年7月18日月曜日

記念切手


梅雨明けはまだか?

7月ゆえ、それなりに暑い。

セミもミンミン鳴いている。

子供たちの夏休みも目前。

と思いきや曇り空で気温が上がらなかったり、空梅雨だかなんだか関東地方の水源地に雨が降っていなかったり。

なんとも不安定。

テロやクーデター、ユーロ離脱問題など世界情勢も不安定。

国内政治も不安定、熊本地震など自然災害などにも不安がある。

でも植物たちは着々と育っているんだなぁ。

地震の影響を受けた熊本城に雑草が生えた。

地震のことなど関係ないかのように、着々と根を伸ばしている。

自分のやるべきことを粛々とこなしているといったところか。

実は現在トルコで大規模な園芸博覧会をやっていて、行く予定だったけど中止になった。

中止決定が出たのはテロやクーデターの前のことだったので、常識的な判断をよくぞ行ったと思う。

なんだか暮らしにくい世の中になっちまったなぁ。

・・・と、連休のさなかとりとめのないことをつぶやいてみた。

写真は牧野富太郎生誕150周年記念切手シート。

82円ではなく80円だからちょっと前のものということになる。

なんとなく使うのがもったいなくて暫く使っていなかったけど、切手は使ってナンボ。

送り先のことを思い描きながら封筒にこれにプラス2円の切手を貼った。

郵便局に行くと植物にまつわる記念切手が結構でているので、気がついたときに買うようにしている。

味もそっけもない切手よりも、植物の切手が貼ってあったほうがちょっと嬉しいかも、と思って。

2016年7月15日金曜日

七変化


なんと気付けば20日以上も更新していませんでした。

こんなのは初めてのこと。

大変心苦しく思います。

スタート当初、とにかく毎日書くことを旨としているうちに書くことが習慣となったけど、最近のように書かない(書けない)期間が長くなると書くのが億劫になるんだ、と分かる。

いかんなぁ、これはいかん。

時間がなくても、ネタがなくても、つまらなくても、まずは書く習慣を取り戻したい。

それも変か。
ネタがないのに書けないし、読んでいただくからには面白くてためになるなぁというブログにしたい。

でも身の回りに植物は溢れていて、刻一刻とその様子が変わるのでネタがない、なんてことはないはずなのだ。

そんな初心に戻って、またコツコツ書いていこうと思っています。

東京はまだ梅雨明けにもならず。

やたら湿度の高いムシムシした毎日。

でも7月になって、植物たちは明らかに夏物が多くなってきた。

ランタナは本当によく見かける。

七変化というだけあって花の色も多様だし、膝丈くらいのものから、数メートル級の木のようなランタナもある。

最近の日本の夏の暑さからすると、こういう暑さに強い植物たちが増えてくるんだと思う。

散歩のときなどに色んなバージョンのランタナを見つけて楽しんでいただきたい。