2016年8月21日日曜日

イタリアのキョウチクトウ


大変ご無沙汰しておりました。

夏休みをとってイタリアに出掛けておりました。

日差しは東京のそれよりも強かったけど、湿気がないのでカラッとしていてことのほか過ごしやすかった。

湿度と快適性ってのは本当に深い関係があるねと実感。

日本のじめっとしてジッとしていても汗が噴出してくるのは本当にツラい。

地中海性の気候、その典型的な植栽を見てきました。

日本で見かける植物も沢山あったけど、その様子は微妙に異なった。

暑さに強いサルスベリやキョウチクトウ、さらにはビワなんかもここそこで見かけた。

キョウチクトウとはいっても、日本で見かける白、ピンクはもちろん、ご覧のようにかなりビビッドな濃い赤のキョウチクトウが目を引いた。

これはなかなかステキだ。

日本では見たことがないかなぁ。

これが増えると良いのにな。

2016年8月9日火曜日

ルリボシカミキリ


子供たちは夏休み真っ盛り。

さぞや夏を堪能していることだろう。

思い出すに、小学生の頃の夏休みといえば学校のプール通い、近所の図書館に涼みに行ったりといった過ごし方だった気がする。

「カブトムシは早起きしてクヌギの木に行けばつかまえられるよ」なーんて図書館で本を読んだものの東京暮らしだったのでそんな場所も近所になく。

そもそもクヌギの木がどんな木なのかも知らなかったし。

夏休み、昆虫採集というのはひとつのテーマではあった。

近所のおもちゃ屋さんでは「昆虫採集セット」なるものが売っていた。

ピンセット、ハサミなどはもちろん、注射器や謎の液体(防腐剤かと思われる)なども入っていた。

今思えば注射器なんてマズイんじゃないの?

でもそんなセットを買っても肝心の昆虫が身近にいなかったのだ。

いや、正確に言えば昆虫を見つけて捕獲する能力がないダメ小学生だったのだ。

そしてこの前、このルリボシカミキリを見つけてそんなことを思い出したのだった。

カミキリムシは樹木医としては大きな問題。
幼虫が樹木内部を食い散らし枯死させる元凶だからだ。

でもそんなことを抜きに、へー青いカミキリムシかぁと思った。

別に恐いとは思わないけど、すすんでこの青いカミキリムシを手で掴んで遊ぶ気にはなれなかった。

内心、チト気持ち悪いという警戒心があったのは事実。

だってこの青さ。
なんとなく毒ありまっせ的なオーラが出ているような気がしたのだ。

概して派手な虫はヤバいというのは当たっていると思うので、あえてリスクを冒さなかった。

でも後で調べてみたら別に毒性はないみたい。

ついでに枯れた樹木に集まるのであって、元気な樹木を枯らすカミキリムシでもないことも分かった。

なるほどねぇ。

40年前の夏休み中の自分にこのルリボシカミキリを会わせてあげたかったなぁ。

2016年8月8日月曜日

池袋、東口と西口


最近の池袋周辺の変貌振りには目を見張るものがある。

区役所の移転もそうだし、次々と壊しては造り・・・と街の様子が変わっていくのが実感できる。

それは悪いことか、といえばそうでもないと思う。

言っちゃあ悪いけど、これまでの池袋ってなんとなく冴えないところがあった。

それが最近では「住みたい街ランキング」なんかでも上位に食い込むようになってきた。

副都心線や、湘南ライナーなどによって他の主要な街とも繋がり人の流れが変わってきたからかもしれない。

僕も池袋にはほとんど馴染みがなかったけど、ここ数年は仕事もあってちょくちょく足を運ぶようになってかなり親しみが湧いてきた。

それでも東口と西口ではまったく様相が異なるのがまた面白い。

西口は立教大学があるが、駅周辺は中国人のお店が多くて混沌とした雰囲気。

東口はサンシャインもあるし、新区役所など、やや整然とした感じ。

東口はだいたい分かってきたけど、西口はまだ馴染みが薄くちょっとした外国に来た気分になる。

そんななか、東口に新たな公園ができた。

ビル群に囲まれているが、芝生が青々としていてカフェなんかも併設されている。

ケヤキなどの高木が作り出す木陰で多くの人が昼寝をしたりしている。

なんか良い感じの公園なんであります。

こういう感じを見るかぎりでは、あくまでも個人的な好みですが東口に軍配があがるのであります。

2016年8月5日金曜日

いまそこにある危機


建物奥、道路角にあるサクラを見ていただきたい。

写真がイマイチだけど、目を凝らして見てなにか気付かないだろうか?

そう、今の時期葉が青々としているはずなのに茶色く枯れた葉がちらほらと混じっている。

赤く囲ったところがそれ。



さらに左に伸びる枝は完全に枯れてしまっていて葉が一枚もついていない。


こんな枝が道路に向かって伸びているんだから恐いといえば恐い。

このサクラの植えられている家主も、下を通る通行人もその危険に気付いていないのだと思う。

知らないというのは恐ろしい。

塀越しにサクラの幹を見てみると、やはりありましたキノコ。


この前のヤマボウシのように根元にあるのではなく、高さ1メートルちょっとのところにある。

これはコフキタケだと思われる。

もちろん木材腐朽菌であり、ヤバいサインであります。

なにぶん他人様の敷地内なのであまり詳しく見ることもできないが、こうやってみると潜在的な危険はここそこに転がっているものなのだなぁ。

2016年8月3日水曜日

繁茂するハス


実は今日もキノコについて書こうかと思った。

ひとたびアンテナがたつとビンビンと獲物が掛かってくるものである。

でもキノコに偏りすぎてもいかん、と思い今日は別の話題を。

北の丸公園近くの御濠を埋め尽くしているのはハスであります。

ちょっと距離があるけど目を凝らしてみると花もポツポツ咲いているのが分かる。

つぼみが沢山あるので、これが満開になったらさぞや見ごたえがあるだろうな。

都内でハスの名所といえば不忍池が思いつく。

現在、国立科学博物館で開催されている「海のハンター展」がとても気になって見に行きたいのはヤマヤマなんだけど、夏休み真っ最中でしょ。

すごく混んでいるのではと思うとなかなか足が向かないのだ。

ついでに不忍池も見て、ついでにアメ横の大統領あたりで一杯やって帰ってきたいところだけど。

海のハンター展は10月までやっているので、暑さが落ち着いた頃に見に行こうかな。


2016年8月1日月曜日

アンテナを立てよ


そうやってキノコに興味を持ち始めると突如色んなキノコが目に飛び込むようになってきた。

これを「アンテナが立つ」というのだろうか。

興味のアンテナが立つと、そこにビンビンとキノコ電波を受信するようになるのだ。

街路樹の大きなケヤキ。

根元にはちょっと目立つ空洞があった。

ちょうどその裏側を見てみると・・・

ありました、これもおそらくベッコウダケ。

樹勢の衰退を予期させる、よからぬ兆候であります。

あのタレントの得意文句ではないが「ヤバいよ、ヤバいよ~」ということになりましょうか。

あっ、もちろん普通の草花に対するアンテナもちゃんと立っていますのでご心配なく。