2017年10月31日火曜日

残り2ヶ月


ブログ、またサボってたんじゃないのぉ~

イエイエそうではございません。

週末は赤城に出掛けていたのです。

折りしも台風接近ということでイベント開催そのものが危ぶまれたけど、なんのなんの。

確かに雨に降られはしたけど、傘をさしてどうにか凌げる程度で、結局ほぼ予定通りにイベントを開催することができた。

その前の週の台風が凄かったので、かなり構えていたのだけど良い意味で拍子抜けだった。

でも帰りの関越自動車道では打ちつける激しい雨だった。

もう10月も終り。

赤城には間違いなく秋が訪れていた。

今年ものこり2ヶ月。

やることが沢山。

有難いことであります。


2017年10月27日金曜日

ショウジョウソウ


緑色と鮮やかなオレンジのコントラストが目を引く。

こんな植物、散歩をしていて道端で見かけませんか?

これはショウジョウソウ Euphorbia heterophylla 

ブラジルなど南米原産だけど、最近日本もブラジル並みに暖かく(暑く)なったせいか、あちこちで普通に見かけるようになった。

オレンジ色の部分は良く見れば分かるけど葉っぱ(正確には葉ではないのだけど)の基部。

花びらのようで、実は違うのだ。

学名 Euphorbia が示すようにトウダイグサの一種で、花は地味ながら小さく僕の指の先に幾つかかたまって見える。

トウダイグサの仲間ってことは、そう、ポインセチアの仲間でもある。

そうやってみると花の付き方だとか、苞の色づき方など似ているね。

種小名 heterophyllaheterophylla に分けて考えられる。

hetero とは「異型の」「異なった」という意味で、phylla は「葉のような形をした部位」を指している。

ポインセチアもこのショウジョウソウも色の付いた葉のようなものは苞と呼ばれていて葉とはちょっと異なる。

そんなのが名の由来かな、なーんて考えてみるとスジが通る。

なかなか強い植物なので、アスファルトの隙間などでも元気に育っているし、現に今日撮った写真は駐車場で車にギュウギュウ押されていたけどとっても元気だった。


2017年10月25日水曜日

似て非なる?

台風一過。
しばし秋晴れのはずじゃなかったのか?
寒く、そして冷たい雨が降っている。
こんな天気だから、植物たちも困惑していることだと思う。
花苗を見に園芸店に行ったけど、まだ秋・冬物は完全に出回っていないし、夏の残り物も元気がない。
端境期というやつか。
そんななか、どうにか元気そうに出回っていたのがパンジー、ビオラ。
ここにもブランドものとノーブランドものの差があった。

*ミルフル(サントリー):350円
*絵になるスミレ(サカタのタネ):350円
*よく咲くスミレ(サカタのタネ):200円
*普通のビオラ(ブランド無し):150円

同じモノなのに価格がこのように違う。

品種登録してあったりして、その「性能」がノーブランドものとブランドものでは違うということがある。

一見、同じモノ(花)なのだけど、その咲き方、元気具合、株の広がり方、花の咲く期間の長さ、花の形・色などが違うわけだ。

一通り買って、育てて比べるというのも面白いかも。

それにしても冬といえばパンジー、ビオラばかりというのもなんとなくつまらないなぁ。





2017年10月23日月曜日

花とは


ときどき苗を買いに行く園芸店のトイレの壁に貼ってあった。

相田みつをほどでもないが、深い。

2017年10月22日日曜日

美しき散りぎわ


台風の影響もあるけど、最近はずっと雨続き。

外働きには堪える。

ついこの前まで暑くてヒーヒー言っていたのに、いきなりの冬支度であります。

冷たい雨、激しい雨、そして風などで花も散るってもの。

キンモクセイも盛りを過ぎてご覧のとおり。

花のはかなさ、散りぎわなどが、また美しいのもこれまた真実。

さぁ、明日から台風一過の新しい一週間。

頑張りましょう!

2017年10月18日水曜日

数の勝利


ドングリ。

これも実であります。

ただし色的には赤でもなく、紫でもなく、茶色。

なんとなく地味。

植物たちはやっとできた実をできるだけ自分よりも遠くへ運びたいと思っている。

なぜならそこで芽を出して育っていった場合、同族で太陽の光、水、養分、スペースなどを奪い合うことになる。

身内同士でそんなことをするのは無益であることを植物たちは知っている。

なのでより遠くへ実(タネ)をやってテリトリーを広げたいのだ。

でも彼らは自ら動くことができないので、タネを誰かに運んでもらわなくてはならない。

それが「種子散布」の基本的な考え方。

運ぶときの運び手はいろいろ考えられる。

鳥、動物、風、水などなど。

鳥を含めた動物たちはタダでは運んでくれないので、見返りを与える。

それが美味しい実であり、その中に肝心のタネが入っているのだ。

鳥が実を丸呑みし、飛んでいった先で糞をする。

糞の中に消化されなかったタネが混じっていて、鳥が実をついばんだ場所から糞をした場所まで「旅」をしたことになる。

秋に赤い実が多いのはなぜか?

それは鳥たちに見つけてもらいやすくするため。

でも運び屋は鳥だけではない。

ドングリはリスやタヌキなどの小動物たちに運んでもらう。

彼らは冬の食糧を蓄えようとドングリを運んでいってどこかに埋める。

ところが埋めたドングリをすべて覚えていないので、忘れられたドングリが春になってヒョッコリと芽を出す。

作戦成功。

ドングリたちは食べられることを前提に実をつける。

なので、今日の写真のようにおびただしい数のドングリが落ちていることになる。

このうちの数パーセントでもうまく生き延びれば良いのだ。

うまく出来てんなー




2017年10月16日月曜日

青い実


なんだか急に秋めいたというか初冬の様相を呈してきたねぇ。

今日たまたまチャンネルをひねってやっていた西武VS楽天の野球の試合、選手の吐く息が白かったよ。

楽天だから仙台なのかなと思ったら、所沢でのお話。

このまま冬へ突入というのは勘弁していただきたい。

そして天気。

ここ数日、ずっと雨じゃない?

しかも予報を見ても、暫く先まで雨、雨、雨。

植木屋仕事には堪えるし、今度の土曜日は屋外で植物観察会開催の予定。

頼む、気分良く晴れてくれい。

さて、先日は真っ赤なハナミズキの実を紹介した。

今日はムラサキシキブ Callicarpa japonica

名は体を表す、ではないが実の色はそのまんまの紫。

いろんな実があるけど、こういう紫色の実をつけるものはそれほど多くない。

ルイヨウボタン、ジャノヒゲあたりがパッと思い浮かぶけど、ヨウシュヤマゴボウ、のブドウ、シャリンバイ、あたりもそうかな。

もちろん普段食べているブドウも。

実の色や形、さらには味、大きさなど突き詰めていくとかなり面白いと思うよ。


2017年10月13日金曜日

先取り


都内では今日は冷たい雨。

秋が無くて、夏から冬へ行っちゃうんではと前にブログで書いたけど、そうなりかねない感じだ。

季節に変化についていくのが大変だけど、それは我々だけではない。

先週末は暑かったこともあってか、セミが鳴いていた。

一方でリーンリーンとコオロギのような鳴き声も。

夏と秋が混ざり合って、自然もどう振舞っていいのか悩んでいるようだった。

植物も然り。

ランタナ、ニチニチソウなどはもちろん、この前はノウゼンカズラなど夏の花ががまだ元気に咲いているのを見てビックリ。

一方でキクやコスモスをはじめとした秋~冬の花も咲き始めている。

迷うよねぇ、困るよねぇ~、彼らも。

そして秋といえば実りの秋。

樹木の実もいろいろと見つけることができる。

今日の写真はハナミズキ。

赤くてツヤツヤした小さな実がカワイイ。

赤い実の脇に見える、緑色の小さな実のようなものは花芽。

そう、もうすでに来春の花の準備はもう出来ているのだ。

なんでも季節先取りでんなー。

2017年10月12日木曜日

カクレミノの鏡


歩いていて、思わず足を止めた。

というか一旦通り過ぎたのだけど、Uターンしてしまった。

それくらいインパクトがあった。

これは何だと思いますか?

高さはビルの2階に楽に届いている。

どんな木だ?と思うだろうけど、実はこれなんとカクレミノ。

日陰でも割りと元気に育つので、ヤツデやアオキなどとともに日本風庭園の北側によく植えられている。

たいていの場合は、幹はヒョロっとしていて頼りないのだけど、これはどうだ?

どっしり、がっしり、立派な木なのだった。

しかしわざわざUターンしてまで見たのはそのサイズが理由ではない。

とても丁寧に手入れがされていたのだった。

もっと具体的に言うと、枝のひとつひとつに「みつをわる」「みつをぬく」などと言われる透かし剪定が施されていたのだ。

スゲー

これだけのサイズにこれだけの手間をかけるとはなんと贅沢な。

しばし見とれてしまったよ。


2017年10月11日水曜日

李白



横浜中華街で食事を。

頼んだビールのラベルが変わっていた。

李白の「山中與幽人對酌」という漢詩が書いてある。

兩人對酌山花開
一杯一杯復一杯
我醉欲眠卿且去
明朝有意抱琴來

開いた山花とはいったい何の花だったのか。

イラストではサクラのような、モモのような、ウメのような。

良く分からない。

料理もビールも美味しかったので不問とする。

ちょっとこじつけだなぁ~、今日のブログは。

2017年10月10日火曜日

外来種 ブラシノキ



ブラシノキ(ブラシの木) Callistemon speciosus
フトモモ科であり、フトモモ科は主に南半球で見ることができる。

日本原産のフトモモ科の植物は・・・僕は知らないな。

ということで、外来種であります。

昨日のパンパスグラス然り、今日のブラシノキ然り、外来種がどんどん入り込んでくる昨今の状況に一抹の不安を覚える今日この頃であります。

2017年10月9日月曜日

巨大パンパスグラス



ススキに似ていなくもない、その名もパンパスグラス。

なんだか「おむつ」を想起させるが、これも立派なイネ科の植物。

そもそもは南米など、南半球のものだけど、わざわざこうやって育てられている。

なんだかカッコ良いからかもしれないけど、これを侮ってはいけない。

何を侮ってはいけないかというと、その大きさ。

写真のパンパスグラスはまだまだ小さいほうだけど、順調に育てば草丈は3メートルほどになる。

高さだけでなく幅も出るので、あとになってそのサイズに恐れおののき、「こんなはずじゃなかった・・・」と泣きを見ることになる。

イネ科独特の花穂は見ていて和むけど、別にこれじゃなくていいんじゃない?

こんな巨大な草がはびこるようになったら大変だよ。

2017年10月5日木曜日

ネコジャラシ


急に冷え込んだねー

やっぱり秋がなくて、夏のあとにやおら冬に突入しちゃうのかなぁ。

この前、箱根のススキの話を書いたけど、身近なところではこんなものがある。

エノコログサ、通称ネコジャラシ。

ススキもエノコログサもイネ科につき似たような花穂がついている。

見ようによっては、エノコログサもなかなかどうして風流。

草丈はススキに比べればグッと低いけど、目線をかえればミニチュア版仙石原に見えなくもない。

あとは想像力を逞しくして酒など飲めばよろしい。

エノコログサを摘んできて、コップなんかに入れて飾ってみてもなかなか良いのでは?

昨日は中秋の名月だったわけだし、ここはひとつ広い心で。

2017年10月4日水曜日

イチョウの赤ちゃん


そもそもギンナンは我々が食べるためにあるのではない。

イチョウが子孫を残すために、「タネ」としてあることを忘れてはいけない。

それを「くっせー」だとか、大きなお世話なんである、たぶん。

くっせー理由は本当のことは誰も分からないけど、外敵に食べられないための防御策なのか、などとも言われている。

でも無闇に防御すれば良いというわけではなくて、種子散布の観点からいくと誰かに運んでもらわなければならないので、運び屋にとって魅力的なニオイであることも大切。

誰がギンナンを魅力的と思って運ぶんだろうね。

人間だったりして。

さて、申し上げたようにギンナンはイチョウのタネであるからして、そのまま放置すると芽を出して成長していくことになる。

それが証拠にイチョウの足元を見ると、ご覧のようにイチョウの実生が育っているのを見ることができる。

えーっ、こんなの見たことがない、という方、それはそれで仕方がない。

だって都会の場合、落ちてきたギンナンは誰かが掃除して、芽を出す前に片付けちゃうでしょ。

パンダの赤ちゃんがカワイイように、植物の赤ちゃん(芽をだしてすぐ位の頃)はカワイイ。

大木の片鱗はまったく伺えず、ミニチュア・イチョウといった感じでなかなか愛くるしい。

これがすべて大きなイチョウになるかといえば否で、大体は生育環境が厳しくて枯れてしまうだろうなぁ。

それは自然の摂理といったところで、落ちてきたギンナンが全部イチョウの大木になったら困るでしょ。

例えるなら、鮭が産卵したイクラが全部鮭になるかといえば否であることと似ている。

自然淘汰というやつである。

そんな思いで足元を見て歩くのも楽しいかも。

2017年10月3日火曜日

ギンナンのニオイ


キンモクセイの香りも漂うになり、秋の気配であるけども、必ずしも良い香りばかりではない。

思わず「くっせー」と声に出してしまうのはギンナン。

これを良い香りという人はなかなかいないと思う。

でもこれはこれで間違いなく秋のニオイだと思うんだよね。

ギンナン拾いをして・・・というには、あまりに小粒だし、貧弱。

ニオイだけはイッチョマエだけど。

商売用のギンナンは、ちゃんとギンナン畑があって、それを目的に育てていると聞いたことがある。

ゆえに粒が大きく、味も良いらしいのだ。

確かにこうやってみるとギンナンの大きさはサクランボの種くらいの大きさだもんね。

ヨーロッパでもこの黄金色の黄葉が美しいので最近各地で植えられるようになったけど、それらは概してオスの木ばかり。

イチョウは雌雄異株といってオスの木とメスの木は異なる。

ギンナンがなるのはメスの木ゆえ、ギンナンが不要であればオスのイチョウを植えれば問題解決。

ギンナンを食する慣習のない人たちにとっては、あのニオイは不快以外の何者でもないものね。


2017年10月2日月曜日

コチョウラン



再出発したはずでは?

それがこんなにサボるなんて・・・

と言わないでいただきたい。

先週は肉体的にも結構ツラかったのだ。

都内ではあるが、片道20キロある現場に自転車で通った。

20キロペダルを踏んでからの、植木屋仕事。

終わってから再び20キロを帰る。

これをたった2日間繰り返しただけだけど、それらの日々はバタンキューでありました。

まぁ誰に頼まれたわけでもなく、好きで自分で勝手にやっているだけのことなのだけど。

イヤだったら電車に乗ればよろしい。

そんな疲労感を楽しんでいたフシもあるのだ。

日曜日に充電して、また今日から頑張ろうと。

日曜日はある知人が新たに仕事を始めるというのでお祝いに出掛けていた。

行ってビックリしたのは、そこにはおびただしい数のコチョウランが。

当初は外にも鉢をならべていたのだけど、いざそれらを屋内に取り込んでみてビックリ。

ちょっとしたコチョウラン畑と化したのでありました。

下世話なところ、いったい幾らくらいの価値があるだろうか?

ン十万円だろうなぁ。

コチョウランの香りに包まれるなんて稀有な体験もできた。

日々の世話も結構大変だろうし、これだけあるといずれ処分するときだってかなり難儀するのではないだろうか。

お祝い事=コチョウラン、って誰が始めたのだろうか?

外国などではあまり見かけない、ちょっと不思議な風習かも。

そういえば衆議院解散、選挙となって、コチョウラン生産者は思わぬ繁忙期を迎えているに違いない。

当選祝いとなれば、もちろんコチョウランでしょ。

衆議院解散→選挙→開票、と1ヶ月もないのに、その間にコチョウランの急な増産なんてできるのだろうか?

不思議な世界であります。