2018年1月25日木曜日

シマトネリコについて考える②

梢に見られる淡い緑色のがすべて実

昨日申し上げたようにシマトネリコは株立ちで常緑だというあたりがウケて、あっという間に世に広がったように思う。

しかしここには意外な落とし穴があるように思える。

確かに見た目はなんとなくカッコ良い。

でも派手な花が咲くわけでもないし、実もいたって地味だ。

この地味な実が問題なんだな。

ヘラ状の実は小さくて、カエデの実のように「翼」(よく)が付いている。

その気になってみればおびただしい数の実が・・・

カエデ同様「翼」がついていて風にのって運ばれる

これが風をキャッチして遠くに飛ばされるというわけだ。

実際、風の吹き溜まりには実がたくさん落ちていた。

これが着地した場所の環境によっては発芽して育っていくことになる。

実の数はおびただしい。

房のようにたわわになった実がポロポロと落ちて、そして風にのって飛んでいく。

発芽率がどうであろうと、これだけの数の実ができるんだからその数%が生き残ったってかなりの数になる。

気をつけてあたりを見回すとそこらじゅうにシマトネリコの実生を見つけることができるのだ。

(つづく)



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