2018年2月27日火曜日

春間近



まだ寒いんだけど、なんとなく春の気配を感じるようになってきました。

ロウバイも咲いているし、今日なんかはジンチョウゲがフワッと匂った。

仕事で出掛けた帰りに通りかかった日比谷公園ではナノハナが咲いていたよ。

2月もそろそろおしまいだものね。

ついこの前、元旦で川沿いを自転車で走った、なんて書いていたのにもう2ヶ月。

一年の6分の1が終わることになる。

時の経つのは本当に早い。

真面目に、あと何年生きれるのか、なんて考えてしまう。

春になるとサクラを愛でるわけだけど、毎年そんなことを考えているなぁ、最近。

毎年サクラが咲く、それを見る、それが当たり前と思っているのだけど、それは未来永劫ではない。

自分にも寿命があって、あとうまくいって30回くらいか。

サクラにも寿命があって、いずれ朽ちていく。

そんな無常をちょっと感じてしまうのは僕だけだろうか。

2018年2月23日金曜日

意外と高難度


仕事の関係で埼玉、千葉と出張しており、昨晩戻りました。

さて、出掛けていた埼玉県熊谷市。

駅から宿泊先まで歩いていたら、こんな前庭を見かけました。

茶色く枯れこんでいるけど、芝が敷き詰めてあって奥の建物近くに木が一本植わっている。

シンプルなんだけど、オッと思って立ち止まって写真まで撮った理由はこの碁盤のような意匠。

一見、枕木のような木材を埋め込んでパターンを作っているようだけど、木材だったら腐ってしまうはず。

なのでなにか別素材で木のように見せていると思われる。

もし芝が緑だったら、結構見栄えが良さそう。

もうひとつの心配は「芝刈り」。

当然この木の上を芝刈り機がいくわけで、木の高さ、芝の高さのデリケートな調整が要求される。

でないと、木をガリっと芝刈り機が削ってしまったり、芝の刈り残しができたり、仕上がりがきたなかったり、と問題が出る。

もちろん、この木枠を設置するときも真直ぐ、歪み無くしなくてはならないし、それがずっと継続維持されないといけない。

一見、シンプルなんだけど案外高等テクニックが必要だとおもう。

最近庭のデザインをすることもあまりなくなったけど、久々にデザイン心をくすぐられるものを見たなぁという感じ。

また夏の芝が青いときにどんな感じなのか見てみたい。


2018年2月19日月曜日

憩いの場



先だって御紹介した、ロンドンの街路樹。

あれはプラタナスの一種で、モミジハスズカケノキ。
Platanus x acerifolia

結構な巨木で本来は20~30メートルにはなる。

そんな木を街路樹に使っているので、このような剪定になるというのは日本のケヤキと似ているかな。

このモミジハスズカケノキはLondon Plane Tree といってイギリスでは大変親しまれている。

そして公園などであまり強剪定されていない場合、本来の巨大で勇壮な姿となる。

写真をみていただくと良く分かると思うが、このモミジハスズカケノキ、とんでもなく大きいでしょ。

ロンドンなどでは「ロンドンで一番大きなロンドン・プレーン」という肩書きを持ったものが結構ある。

われこそは精神だが、いったいどれが本当なのか良く分からない。

リッチモンドにあるテムズ川にかかるこのロンドン・プレーンもなかなかのもので、これも「ロンドンで一番デカい」と誰かが言っていたのを聞いた事がある。

まあ順番はいいや。

それよりも木の下に椅子やテーブルが出て人々が憩っているでしょ。

テムズ川の風を感じながら、木陰でお茶を飲む。

なんとも贅沢なんであります。

木というのはこうやって木陰で人々が憩う場を提供するのも大切な役割の一つかと思うけど、街路樹のように激しく剪定されてしまうとこれは難しい。


2018年2月15日木曜日

イギリス街路樹事情


街路樹と庭園の樹木では求められる姿が異なるし、それを維持するための手段も当然違ってくる。

街路樹は、街の景観とバランスを保ち、適度に光を遮り、酸素を排出し、鳥や動物たちの棲家を提供し・・・などなど様々な役割を負っているが、それらを限られた時間・予算でやりくりせねばならない。

となるとあまり手間をかけずにチャッチャッとと剪定をしなければならないのは仕方のないこと。

それは日本もイギリスも変わらない。

イギリスの代表的な街路樹のひとつ、プラタナスもご覧のとおり毎年同じ箇所で剪定をするので、その部分が盛り上がってコブ状になっている。

これはお世辞にも美しいとは言えない。

でも日本と同じような事情でこうならざるを得ないわけだ。

下の2枚の写真は剪定直後と数ヶ月経って葉が繁ってきたところ。

大同小異なのだ。



2018年2月14日水曜日

ケヤキ広場


今日はつくば市のケヤキの話。

我ながら神出鬼没だね。

ケヤキは落葉樹ゆえ、今の時期は当然葉っぱがない。

なのでスッキリなのか・・・、ではなくて、スッキリなのは剪定を施された直後だから。

しかもかなり大胆に剪定されていた。

前年(前回)剪定した箇所よりもずっと下の箇所まで大胆に剪定され、剪定箇所からは細い枝がチョロリンと出ているのが分かる。

さらにかなり太目の枝なども大胆に透かされている。

まぁこれは行政側(依頼者)から、樹高を詰めて葉張りも狭めてくれと言われているのではないかと想像するわけだけど。

伐られた後がなかなか痛々しいし、樹形もなにもあったものではない。

ケヤキならではの勇壮な雰囲気は皆無。

こんな大きくなる木をこんなふうに並べて植えることがそもそもの間違いかもね。

だったらこの広場の象徴となるように1本だけをドーンと植えて大きく育てれば良いのにと思う。

あまり感心することはなかったけど、剪定痕はスパッとキレイで、剪定箇所、剪定角度なども悪くはない。

なんかもったいないなぁ。


切り口は美しい

小枝がチョロリンと伸びる 右から3本目の枝が両側から切られているのがとっても気になった

2018年2月13日火曜日

街路樹剪定


都内でときどき見かける街路樹剪定。

色んなスタイルがあるので、見かけるたびに時間が許せば足を止めて見入ってしまう。

街路樹はトウカエデ。

幹はそれほど太くないが、樹高10メートルちょっとの木に二人が登っている。

樹高10メートル超といっても、細い枝(一年枝:直近1年間の成長分)がピョンピョンと伸びているのを含めての話で、この一年枝をすべて切って8メートル程度に収めようというわけだ。

基本的に昨シーズン(前回)切った場所で切る。

それでは丸坊主なので、そこから適宜細い枝を数本残す。

というのが今回のパターンのようだった。

この細い枝を残さず、毎年同じ場所で剪定するだけのパターンもある。

いずれも前回剪定した箇所を基準にするので簡単。

あまり思考せず、機械的に作業を行う。

街路樹は、樹形を美しく云々というよりは、作業スピードが最優先となる。

さらに作業をする職人さんの熟練度合いの問題もある。

思考せず機械的に行う剪定であれば、さほど熟練していなくてもある程度の経験があれば作業ができる。

毎回同じ箇所で剪定をするので、そこが盛り上がってコブのようになる。

そんな街路樹見たことあるでしょ。

決して樹木管理の理想ではないけど、実務的にはいたしかたないのかも、などと思いながらいつも見ている。

てきぱきとスピード重視で剪定する

だいたい前回と同じ場所で切る

出来上がりはこんな感じ

2018年2月9日金曜日

溶けるオリヅルラン


寒さで植物が溶ける、って、経験のある人であれば「分かる~」となるだろうけど。経験のない人には今ひとつピンと来ないかもしれない。

ここは都内の中心地。
ビルに囲まれていてほぼ終日、日が射さないようだ。

雪の話は別として、とにかく最近は都内でも最低気温が零下になるでしょ。

そこそこ耐寒性があっても、零度を下回ると様子が違ってくる。

大丈夫なやつとダメなやつで運命が分かれる。

これはオリヅルラン。

そもそも耐寒性がそれほどあるわけではないので、最近の寒さにあてられると・・・

あたり一面茶色くなっているのはオリヅルランが枯れて溶けはじめている様子であります。

こうなると復活の望みは無い。

ちょこっと残っている緑の葉は、まだ辛うじて大丈夫だろうけど、もし根にまで寒さの影響が及んだら枯れてしまうだろうなぁ。

こうやって見ると枯れた葉が「マルチ」のような役割を果たして寒さから全滅を逃れようとしているようにも見える。

茶色の枯れた葉を汚いといってすぐに取り除くのはやめておいたほうが良さそうだ。


2018年2月7日水曜日

気の毒な草花たち



この前の雪の影響はなかなか深刻。

昨日も書いたが、雪のみならずこの低温。

植木鉢は軒下に避難させたので、雪の重量的な被害は軽微だった。

普段この植木鉢を置いてある場所は今の時期ほとんど日が射さないので、仕方なく日当たりの良いところまで約200メートル移動した。

仕方なく、というのは日当たりはまずまずだけど、誰の目にも留まらないところなのだ。

鉢は見てもらうために設置したのであって、日当たりが良いからといって目の届かないところに置くのはどうかと思ったけど、寒さでグッタリしているを見ていたら可愛そうになった。

ビオラは一般的によく言われるように「溶けはじめて」いた。

溶けるとはあかり科学的でないようだが、とにかくトロトロに柔らかくなっていくので、当たらずとも遠からず。

しばらく日に当てて元気が回復したらば、少し切り戻してやろうと思う。

そうしたら新芽が吹いて、分枝も促されて、ちょっとは見栄えもよくなるのではなかろうか。

そのくらいまでいったら「集中治療室」を出てもらって、これまであった場所で人々の目を楽しませてもらおうと思う。

鉢の良いところは、こうやって移動できること。

雪を避け、日当たりの良い場所へ、なんてのは鉢ならでは。

一方、花壇に植えられたパンジーは・・・

「雪が重たいー、雪が冷たいー」と悲鳴が聞こえそうだ。

くくくっ苦しい・・・ 気の毒

2018年2月6日火曜日

寒波


寒い。

確かに寒い。

北陸では大寒波で大雪、車は立ち往生らしい。

あんな雪で車の中に何時間もいるのは、本当に辛いことと思う。

こんな異常な天気は本当に勘弁してほしいものだ。

暦のうえでは立春だというのに。

さて、寒いなら寒いなりに、普段見れない景色も見ることができる。

その名もシモバシラなどという植物は茎の地際に名前のとおり霜柱のような氷の結晶をつくる。

こんなのはもちろん夏にはお目にかかれない。

そんな珍しい植物でなくても、最近の冷え込みで都内でも植物たちが凍てつく様子を見ることができる。

普段は緑色なのに、白く凍てついている。

こんな状態なのに枯れないというのもすごい。

冬の代表的な花、パンジー、ビオラもさすがに最近の寒さで元気がないというのに。

今、この寒さの中、何が元気で何が枯れそうなのか、そういう目で見て植物の耐寒性情報を蓄えていくことはどこかで役に立つのではないかと思う。

2018年2月4日日曜日

日なたぼっこ


東京の雪も一部まだしつこく残っているけど、だいたい溶けてきたかな。

今日は天気が良くて暖かだった。

でもまた寒波がやってくるそうなので予断は許さない。

今日のような穏やかな日は、できればどこかへ出掛けたいのだけど、やることが結構たくさんあってほぼ終日家で仕事をしていた。

窓際の日当たりの良い場所では・・・・

シクラメンがせっせと光合成をしていた(たぶん)。

そして犬もここぞとばかり日光浴をしていた。

植物も動物も太陽は有難い存在なのだ。

2018年2月2日金曜日

水切れシクラメン

水切れ、グッタリンコ

雪、積もりました?

私の周辺は積雪にはいたらず、胸をなでおろしています。

もうこの前の雪で、折角植えた花壇の花たちもたぶんペシャンコになってしまったと思う。

思う、というのはまだその雪が溶けていないので下にある花苗がどうなっているのか確認のしようがないのだ。

無理に雪をどけるとかえって苗を傷めてしまいそうで、自然解凍をひたすら待っている。

さて自宅にて。

外出から戻ると、頂き物のシクラメンがグッタリとしていた。

マズイッ、と思って慌てて水をジャブジャブやった。

5時間くらい経ってからだろうか、ようやく花柄がシャキッと立ってどうにか元のとおりに戻った。

危ない、危ない、あやうく枯らしてしまうところだった。

そもそもこの鉢にはあまり土が入っていない。

ということは、保水力がそもそも無いということ。

加えて、シクラメンの置き場は窓際の日が当たる場所ということだけど、日当たりがそこそこ良いので、一日経つと結構乾燥する。

なので、水やりをちょっと怠るとてきめんなのだ。

あまり手のかかる室内植物よりも、大地で逞しく生きる植物にどっちかというと惹かれるなー。

ちょっと復活の兆し

どうにかこうにか元の状態に。やれやれ。